服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

カテゴリ: サッカー

soukouhi

 今回のW杯ロシア大会で使用された12スタジアムの総工費を比較するグラフを作成してみた。数字は、今大会での無駄遣いに批判的な論陣を張っているこちらの記事からとった。ただ、ロシア・ルーブルのままでは分かりにくいと思うので、直近の為替レートで日本円に換算して示した。カッコ内に「改築費」と書かれているスタジアムに関しては、既存のスタジアムの建設費は除外し、改築費用だけを記している。他はすべて新規建設である(カザンとスパルタクは大会よりもしばらく前に完成していたが)。

 我々に身近な例で言うと、ガンバ大阪の吹田スタジアムの総工費は140億円程度と言われ、ロシアのW杯向け新スタはすべてそれを上回っている。ただし、問題は為替レートの要因だろう。ロシアでは2014年以降ルーブルが暴落し、他方で建設費用は資材・人件費等ルーブル建てのものが多いはずなので、ルーブル安によって外貨換算建設費が低く抑えられたはずである。2013年頃までの為替レートで計算すれば、日本円換算の建設費は、このグラフにあるよりも1.7倍くらい高かったはずである。


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isan

 寂しいことに、ロシアW杯はもう終わってしまうけれど、私がこの大会について一番こだわっていたのは、いわゆる大会のレガシー(遺産)の問題だった。なので、地域研究者としての私のW杯ロシア大会研究は、むしろこれから始まるのである。

 その作業の一環として、上に見るような図を作成してみた。今回のW杯で会場となった12のスタジアムのうち、モスクワ・ルジニキとソチ・フィシトは、特定のクラブによる使用が想定されていない、ナショナルスタジアム的なところである。それ以外の10のスタジアムにつき、収容人数と、地元クラブが2017/18シーズンのリーグ戦の平均で実際にどれだけ集客していたかを対比したものだ。なお、一連の地方スタジアムには、W杯限定の増設分の席があり、W杯終了後にはそれを撤去してよりコンパクトにすることが決まっているので、その増設分をピンクで示してある。

 サッカーをお好きな方ならご存知のとおり、スタジアムの高揚感はどれだけびっしりと観客席が埋まっているかに左右される。5万人のスタジアムで2万人入っているよりも、1万人のスタジアムが満席になった方が、はるかに緊迫感が増す。そうした観点から、上のグラフを見ると、合格点と言えるのは、ゼニトのサンクトペテルブルグと、スパルタク・モスクワくらいであり、後の地方の状況は悲惨である。一番酷いのは我々にとっても思い出の地であるヴォルゴグラードで、45,000のキャパがあるところ、2017/18シーズンの実際の動員はわずかに3,621人だった(新スタは工事中だったので、別の小さい会場でやっていたという事情はあるにせよ)。まあ、2018/19シーズンの初めくらいは、W杯の高揚も残っており、新スタ見物感覚で多少お客さんが増えるかもしれないけど、代表選手もいない2部リーグの試合をリピートしてくれるかというと、だいぶ心許ない。


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 既報のとおり、世論調査結果によれば、ロシア国民のうちワールドカップのロシア代表の試合を観たという人は、サウジアラビア戦55%、エジプト戦59%、ウルグアイ戦59、スペイン戦71%と、大会が進むにつれ高まっていった。

 そして、こちらによれば、準々決勝のクロアチア戦の数字が出たということである。これによると、クロアチア戦を観たという国民は、69%だったということである。スペイン戦よりも若干低下したことになり、これが誤差の範囲内なのか、実際に何らかの事情で低下したのかというのは、ちょっと微妙という気がする。


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 以前、当ブログに、上掲のような動画を載せたことがある。ロシア代表が前回の2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会でグループステージ惨敗し、失意の帰国を果たした時の様子だ。確か着いたのは早朝であり、人影もまばらな空港で、カペッロ監督や選手もノーガードの状態である。大会で大きなミスを犯し戦犯となりながら、気さくに写真やサインに応じるGKアキンフェエフの姿には、得も言われぬ哀愁が漂っていた。個人的に、この動画がトラウマのように印象に残っていただけに、4年後の今大会で、打って変わって、ロシア代表が英雄としてモスクワに凱旋したことを、本当に嬉しく思ったわけである。


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 サッカー・ロシア代表、準々決勝で散った。個人的に言えば、ロシア代表は応援していたものの、実力不相応に勝ち上がり、「もう、お腹いっぱいかな」という感じがしてきたのも事実である。開催国チームとしてのノルマは、十二分に果たした。

 ところで、私は普段、日常的には欧州サッカーを観ないので、スター揃いのクロアチア代表チームの面々を、それほど良く知らない。むしろ、ヴィダというディフェンダーが、昔ディナモ・キエフにいたので、何度か生で観たこともあり、個人的にヴィダが一番馴染みがあるくらいである。今回のロシア戦で、ヴィダは延長で一時勝ち越し点となるゴールを決めたり、PK戦でもキックを成功させたりと、目立っていた。

 それで、ここからが本題なのだが、その元ディナモ・キエフ所属のヴィダと、もう1人、こちらも元ディナモ・キエフ所属のヴコエヴィチが、ロシア戦後に、「ウクライナ万歳! これはディナモのための、そしてウクライナのための勝利だ。進めクロアチア!」とコメントする動画が、A.シャホフというウクライナ・ジャーナリストのフェイスブックページに掲載された。下に見るのがそれである。明らかに余計な一言であり、遺恨を残さなければいいがな、と思う。


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 全ロシア世論調査センターの調査結果によれば、ロシア国民のうちW杯のロシア代表の試合を観たという向きは、上掲のとおり、大会が進むにつれ拡大していっているようだ。サウジ戦55%、エジプト戦59%、ウルグアイ戦59%だったものが、スペイン戦では71%に跳ね上がったということらしい。「ロシア代表は準決勝に進めますか?」という質問に対して、「はい」と答えていたのは、6月26日には12%にすぎなかったけれど、スペイン戦を経た7月2日の調査では33%に高まった。


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 ロシアがスペインをPK戦で退けた試合、VIP席にプーチン大統領の姿がなく、メドヴェージェフ首相夫妻だけが観戦に訪れていたのを見て、個人的におや?と思った。元世界チャンピオンのスペインにこてんぱんに負けることを予想して、あえて出向かなかったのだろうか?などと勘ぐってしまった。

 こちらなどに見るように、大統領報道官は事前に、大統領は「多忙を極めるため」、スペイン戦には行かないとアナウンスしていた。しかし、上の写真に見るように、「多忙を極めている」割には6月28日には赤の広場に設けられたサッカー広場を訪れてボールを蹴るようなサービスもしているし、クレムリンのHPを見る限りこの土日には公式行事は一つもなかった。

 こちらによれば、プーチンはスペイン戦当日、試合の前と後にチェルチェソフ監督に電話をしており(試合後にはスペイン国王にも電話)、また試合そのものは最初から最後までテレビ観戦したという。やはり、スペインという強敵との対戦ということで、現場に駆けつけ、負け戦の大将みたいなばつの悪い思いをしたくなかったのではないか。


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rostov

 現地時間の本日、決勝トーナメント1回戦の日本VSベルギー戦がありますが、その開催都市に関し、「決戦の地ロストフナドヌー ロシアとウクライナの『グレーゾーン』」と題するコラムをGlobe+に寄稿しました。


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 こちらの英『インディペンデント』のサイトに、W杯開催都市11箇所を勝手にランキングした結果が出ている。どういう基準で順位を付けているのか、特に説明はないが、まあ何となく合点は行く結果である。結果は以下のとおり。

  1. サンクトペテルブルグ
  2. モスクワ
  3. ソチ
  4. ニジニノヴゴロド
  5. カリーニングラード
  6. エカテリンブルグ
  7. ヴォルゴグラード
  8. カザン
  9. ロストヌナドヌー
  10. サマラ
  11. サランスク

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 以前書いた「女性にそっぽを向かれるW杯ロシア大会」という記事で、ロシア国民は女性を中心にW杯を覚めた目で見ており、テレビ観戦を一切するつもりのない向きが少なくないということをお伝えした。

 それはレヴァダ・センターの調査結果だったが、こちらに見る全ロシア世論調査センターの調査結果は、やや異なる傾向を示している。すなわち、ロシア国民の59%が、第2戦の対エジプト戦を観戦したということである。うち、57%が自宅または職場のテレビ観戦、1%がカフェやバーでの観戦、1%弱がスタジアムでの直接観戦だったということである。

 事前には「そんなもの観ない!」と思っていた人も、いざ始まってテレビでやっていれば、やはりそれなりに観てしまうといったところか。


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 まったく予想外なことに、第2節を終えた時点で、早くもロシア代表の決勝トーナメント進出が決定してしまった。これによって、ロシアが第3戦のウルグアイ戦をどう位置付けるかが、微妙になった。そもそも、A組のロシアは、決勝トーナメント1回戦で、B組のスペインかポルトガルと対戦することが濃厚なわけだけど、どちらの方がくみしやすいということはないだろうし、今現在のB組の順位表を見ても、どちらが1位でどちらが2位になるのか分からない。そもそも、6月25日にA組のロシアの方がB組よりも先に試合をするので、ロシアがB組の結果を見てウルグアイ戦のさじ加減を決めるということは不可能である。

 したがって、ロシアにとってウルグアイ戦は、主力を適度に休ませ、控えに出場機会を与えることに、ある程度重点が置かれそうだ。と同時に、チームとしての勢いやロシア国民の熱は失いたくないので、ウルグアイと引き分け以上の結果は残しておきたい。引き分け以上なら、ロシアは1位通過であり、万が一ポルトガルがイランに負ければ、ロシアは決勝トーナメント1回戦はB組2位のイランとの対戦になり、ベスト8も見えてくるかもしれない。


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 それにしても、ワールドカップで日本代表とロシア代表が同じ日に勝利を挙げる時が来るなんて、想像もしなかった。いや、できなかった。どちらも前評判が悪く、3戦全敗もあるのではないかと心配されたチーム。

 でも、「賞味期限の切れたのど飴と、前評判が悪い時の日本代表は、舐めたらアカン」という格言は生きていた。正直言えば、自分の支持クラブから代表プレーヤーが選出されなくなって久しく、私の日本代表への思い入れは、だいぶ以前から冷めている。ただ、時々火がつくことがある。たとえば2004年のアジアカップがそうだった。あの時も、最初は斜に構えて観ていたのだが、日本代表が開催地中国のアウェー逆境を乗り越え、川口の奇跡のPKストップ連発などで勝ち進むにつれ、応援する気持ちがどんどん強くなっていった。今回のW杯に当たっての私個人の心境は、2004年の時と似ている。ハリル擁護派の人たちが、あまりにも西野ジャパンをディスるので、へそ曲がりな私は、このチームに頑張ってほしいという気持ちがかえって強くなっているのだ。初戦の勝利で、西野ジャパンへの思いは、より一層強まった。

 そして、ロシア代表。このチームのここまでの2試合を観ていると、W杯でタレント力や戦術が占める割合はせいぜい半分くらいであり、残りの半分はコンディショニングと団結力だなということを、改めて痛感する。私は事前にロシア代表の23人の顔触れを見て、代表キャップが1桁であったり、大舞台の経験が少なかったりする選手が目立つことを懸念したが、ベテラン・新顔問わず、コンディションの良い選手を揃え、全員が運動量豊かに献身的なプレーをやり切るというチームコンセプトが、今のところバッチリはまっている。

 むろん、決勝トーナメント進出をすでに九分九厘決めたロシアと異なり、日本は運良く初戦をものにしたというにすぎず、ここからの戦いはきわめて厳しい。いずれにしても、自分の関係国2つが良いスタートを切ってくれたお陰で、個人的には楽しみが大いに膨らんだ。


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 すでにご報告したとおり、GLOBE+というところで「迷宮ロシアをさまよう」と題する連載を始めたわけですが、その一環として下記のとおり、ワールドカップ・ロシア大会で日本が試合を行う3都市を紹介したコラムを書きましたので、ぜひご笑覧ください。


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 ロシア・サッカー協会のHP(こちらこちらのページ)を眺めていたら、見覚えのある顔が出ていて、何かと思ったら、日本サッカー協会とロシア・サッカー協会が6月15日、協力覚書に調印したということである。まあ、ロシア側が日本を特別視しているということではなく、多くの国とこのような文書を結んでいるということらしいが、従来没交渉に近かった両国のサッカー界に相互交流が生じるとしたら、注目すべき動きではある。


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 第1戦で歴史的な大勝を果たしたロシア代表にあって、唯一の悲劇は、この日2トップの一画として(トップ下じゃなくて完全にスモロフと横並びのように見えた)先発出場したアラン・ザゴエフが、前半途中で負傷交代を余儀なくされたことだった。ハムストリングの故障で、第2、3戦を欠場することは確定だという。怪我を乗り越えてたどり着いた本国W杯の舞台だっただけに、気の毒でならない。

 ところで、Дзагоев選手については、日本のマスコミ等で「ジャゴエフ」という誤った読み方が定着してしまい、とても遺憾に思う。もしかしたら私の認識が間違ってるのかなと思い、いくつかの動画でロシア人の発音を確認してみたが(上掲はその1つ)、やはりどう聞いても「ザゴエフ」だ(力点を伸ばして「ザゴーエフ」にすれば、もっとロシア語っぽくなるが)。だいたい、ロシア語の「дз」という綴りは、「з」以上に、日本語のザ行に近いのである。現に、ロシアで「ヤクザ」は、「Якудза」と表記することになっている。ヤクザのことを「ヤクジャ」なんて言ったら、その筋の皆さんが怒るのではないか。

 だいたい、日本のスポーツ報道の固有名詞の読み方はメチャクチャだが、それはNHKも同じというか、むしろNHKこそ酷い。NHKには、ロシア語に堪能な人が山ほどいるはずなのに、報道局VSスポーツ局みたいな風通しの悪さがあるのか、ロシア語の知識のある人が固有名詞の読み方のチェックをしているような節は一切見られない。


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 ロシア代表、昨年のコンフェデも、最近の親善試合も、3バックベースで戦っていたはずだが、いきなり4バックで来たのには驚いた。しかも、ごくオーソドックスな4-4-2。それが、完璧なまでにはまった。パス成功率は低く、ロングボールとカウンター主体ではあったが、今回のサウジアラビアのように高さで勝れる相手ならばそれも効果的だし、中盤4枚の運動量を武器に、前からはめて相手にやらせないという、理想的な戦い方ができた。ザゴエフの負傷交代以外は、満点に近い開幕戦。まあ、すべての対戦相手にこのやり方が通用するとも思えないが、チームに勢いをもたらし国民を熱狂に巻き込むという初戦のミッションは十二分に達した。得失点でプラスの5も持っているということは、あと1つ引き分けるだけでも決勝トーナメントに進める可能性が高く、非常に大きなアドバンテージを得た。


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 まあ別に大した情報でもないけど、こちらのページに、ソ連~ロシア・サッカー代表のワールドカップ出場成績の歴史を図示したものが出ていたので、それを転載させていただく。見にくいと思うので、クリックして拡大のうえご覧ください。

 ユーロやオリンピックでは優勝経験もあったソ連だが、W杯での最高順位は1966年の4位。しかも当時はウクライナやジョージアの選手が結構多く、「ロシア代表」などでは決してなかったことは注意すべきだろう。

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 比較経済体制学会出席のため札幌滞在中であり、大した記事も書けないが、こちらに出ているW杯を戦うサッカー・ロシア代表23戦士の一覧。ゼニト・サンクトペテルブルグが5人、CSKAモスクワが5人といったところが中心。海外組はスペインのビジャレアルとベルギーのブリュージュが1人ずつ。アーセナルが1人いるが、ロンドンではなくトゥーラ。

 ところで、2010年W杯では、史上初めて、開催国が決勝トーナメントに進出できなかったわけだけど、改めて同大会の南アの成績を見てみると、1勝1分け1敗の勝ち点4であり、得失点差でグループステージ敗退したにすぎなかった。ロシアW杯はもしかして、地元が1つも勝てない、初めての大会になる?


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miru

 一昨日、ワールドカップ(W杯)に関するロシア国内の世論調査のようなものはないか探してみたという記事を書いたが、大変間の悪いことに、まさにその日、こちらに見るとおり、レヴァダ・センターによるより本格的な調査結果が発表された。この中でも、最も興味深いのは、今回のW杯をテレビで観るつもりがあるかどうかを、過去の大会時の調査結果と比べて示した上に見るようなデータである。いやあ、それにしても、ロシアでサッカー熱が低いことは承知しているつもりではいたが、W杯を誘致しながら、ここまで盛り上がりを欠くとは。たとえば、2010年南アW杯にロシアは出場していないのだが、その南ア大会と今回の自国開催とで、注目度がほとんど変わらないではないか。で、これほどの低調さをもたらしている要因は明らかで、2段目の表に見るとおり、女性の3分の2が「一切観ない(ニュースすらも観ない)」と答えていることである。いくら何でも、自国にW杯が来れば、もう少しロシア女性も好意的になってくれるかと思ったんだけどねえ。サッカー=フーリガンの乱痴気騒ぎというステレオタイプ(というか従来のロシアではほとんど事実)は、拭えなかったということか。


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 ワールドカップ(W杯)開幕が近付いてきたということで、同大会に関するロシア国民の意識を調べた最新の世論調査のようなものがないかと探したところ、とりあえず「メディア・スコープ」という会社が実施したこちらの調査結果が目に留まった。ただ、「オンライン調査」とされている割には、12歳から64歳までの人口10万人以上の都市住民1,002人を対象に調査が行われたとされており、対面調査でなくオンラインだったら別に都市住民に限らなくてもいいのにと、不思議な気がする。ネット住民が自分から投票するネット投票的なものではなく、調査会社側が都市住民の中から無作為に対象者を選んでメールで質問するような形なのだろうか?

 ともあれ、今回の調査結果によれば、回答者の54%がW杯の試合を観ると答えている。観るつもりの回答者のうち、テレビで観る80%、PCで観る63%、スマホで観る43%、スタジアムで観戦21%となっている(複数回答可なのだろう)。観るつもりの回答者の31%が賭け(くじ)をする予定である。

 W杯に関心がある(上記の54%という意味か?)回答者のうち、関心の対象はやはりロシア代表の87%であり、以下、ブラジル40%、ドイツ37%、イングランド21%、スペイン20%、アルゼンチン16%と続く。優勝予想は、ブラジル23%、ドイツ21%など。

 ロシア代表がグループステージを突破できると考えているのは、回答者全体の47%である。今回の代表で活躍しそうな選手は、F.スモロフ12%、A.ジュバ9%、A.ザゴエフ5%などとなっている。

 回答者の59%は、2018年W杯は開催都市およびロシア全体にとって肯定的な影響をもたらすと考えている。具体的に好影響が及ぶのは、インフラ発展61%、観光客増60%、サービス向上40%、ロシアの世界的な地位向上39%、ロシアのサッカーの発展28%、国民意識の強化24%など。

 なお、前回2014年ブラジル大会で、ロシア代表の試合を1試合でも観たという回答者は、4歳以上の国民の32%にすぎなかった。


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 別件で画像検索していたら、上掲のような図が目に留まり、目を奪われた。個人的に、ロシアとウクライナが一時期、サッカーの統一リーグを検討していることは承知していたが、こちらの記事によれば、「2007年から2011年の間にロシアとウクライナのビッグクラブたちは統合を真剣に検討していた」と書かれている。むろん、現在は両国の対立関係でまったく現実味が薄れてしまったが、それは別として、ヨーロッパでは様々な枠組みで国境をまたいだ地域リーグを創設する構想がアクチュアルなテーマになっているということである。


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 このほど全日程が終了したサッカーのロシア・プレミアリーグの2017/18シーズン最終結果を確認しておく。優勝はロコモティヴ・モスクワ、準優勝はCSKAモスクワで、この2チームはUEFAチャンピオンズリーグの本大会にストレート出場。3位のスパルタク・モスクワはチャンピオンズリーグ出場をかけたプレーオフの3回戦に出場。なお、モスクワのチームが1・2・3フィニッシュするのは、2006シーズン以来となる。4位のクラスノダルはUEFAヨーロッパリーグ本大会にストレート出場、5位のゼニト・サンクトペテルブルグと6位のウファは予選から出場。下位では、16位のSKAハバロフスク(派手に負けたねぇ)と15位のトスノが自動降格、14位のアンジ・マハチカラと13位のアムカル・ペルミは入れ替え戦に回ることになった。


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 こちらのサイトに、2018年FIFAワールドカップのロシアの経済・社会への影響という図解資料が出ていたので、取り上げることにする。

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 まず、俗にいう「経済効果」を、歴代の開催国と比較すると、上図のようになるという。正直、どういう根拠のある数字なのか分からないが、過去最高は2002年の日本の160億ドルであり、今回のロシアはそれに次ぐ150億ドルと予測されている。

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 次に、地域ごとの経済効果を見てみたい。大会の効果で、各開催地域の地域総生産は、それぞれ上図のように押し上げられるという。単位は10億ルーブル。モスクワ市、サンクトペテルブルグ市、サマラ州、ロストフ州、ニジェゴロド州、カリーニングラード州、ヴォルゴグラード州、クラスノダル地方、スヴェルドロフスク州、モルドヴィア共和国、タタルスタン共和国と続いている。

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 最後に、空港の処理能力が2013年から2018年にかけて何%拡大したかを見たのが、上図である。ヴォルゴグラードの伸びが大きいが、こちらの記事に見るように同地の空港ではこの5月9日に新ターミナルがオープンする予定だという。戦勝記念日に聖地ヴォルゴグラードの空港を稼働させるとうのは、いかにもというタイミングだ。


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 当ブログでは、ロシアで開催されるサッカー・ワールドカップが、危険物を扱う工場の操業停止や、港での過度なセキュリティ強化に繋がり、経済への影響が小さくないことについてお伝えしてきた。そして、こちらの記事によれば、影響は鉄道輸送にも広がりそうである。記事によると、危険貨物を搭載した貨物列車は、W杯開催都市を迂回して走る(!)ことが要求されるそうで、近々その危険貨物のリストが公表されるとのことである。リン、アンモニア、プロパン、ブタン、液化ガス、シアン化物、ロケット燃料、その他の危険な化学物質が対象になる見通しだという。ちなみに、こうした物資はW杯とは関係なく2012年からモスクワでは鉄道輸送が禁止されており、今回はその措置を他の開催都市にも広げるという形になるらしい。輸送上、とりわけボトルネックになるのがエカテリンブルグであり、ロシアの東西の鉄道輸送はほぼこの街を経由して行われているので、これが難題になるということだ。

 それにしても、やることが徹底しているというか、何と言うか。ワールドカップのせいで、ロシアのGDPが何パーセントマイナスになるのか、誰か実証研究してほしいほどである。


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 先日のエントリーで、ロシアではFIFAワールドカップの開催期間中に危険物を扱う工場の操業を停止させる、という話題をお伝えした。今回も、関連する話題である。こちらの記事によると、ロシア南部の穀物輸出業界は、W杯の悪影響が輸出業務に悪影響を及ぼすことを懸念しており、道路や港での過剰安全確保が輸出業務を滞らせるようなことがないよう、政府に確約を求めているということである。このほど、ロストフナドヌー(ここも開催都市の1つ)で業界代表者が地域行政の担当者と面談し、業界側がその問題を提起した。しかし、行政側からは色よい返答が得られず、一部の業者はW杯期間中の供給契約は見送ることも検討している。両者は協議を継続していくことになった。


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vlcsnap

 そんなわけで、昨日27日、サッカー日本代表とウクライナ代表の親善試合が行われ、日本は1:2で敗れた。

 昨日ご紹介したとおり、試合の事前情報として、スポナビに「苦難続きのウクライナ・サッカー界 再建を目指す“英雄”シェフチェンコ」というコラムを寄稿した。実は、私が書いた元々の原稿は、次のように締めくくられていた。

 ヤルモレンコ不在は返す返すも残念だが、ウクライナ代表は、中3日で行われる日本戦にも可能な限りのベストメンバーを組んで、日本代表の課題をあぶり出してほしいものである(いや、これ以上あぶり出されると、色んな意味でマズいか)。

 我ながら、最高のオチだと思ったのだが、「いや、これ以上あぶり出されると、色んな意味でマズいか」の部分は編集側の判断でカットされてしまった(笑)。終わってみれば、ウクライナ戦は、スコア以上の完敗。課題が浮き彫りになったからそれを改善すればいいというポジティブな捉え方は難しく、「この体制で大丈夫?」という先行き不透明感がますます強まったという印象である。

 テレビの画面からでは、ウクライナのシステムが分かりにくかったが、ウクライナのニュースサイトでは上掲の図のようなシステムになっていた。

 それにしても、ウクライナはよく繋ぐチームである。とりあえずクリアとか、前線に放り込んで誰でもいいから触ってくれとか、そういうのはほとんどなく、すべてのパスが特定の味方を目がけたものである。苦し紛れのクリアなどは、アディショナルタイムにちょっと見られたくらいではないだろうか。まあ、常に繋ぐサッカーなので、日本戦の終盤のGKピャトフのようにミスパスで決定的なピンチを招いたりもするのだけれど、とにかくそういうスタイルなのだろう。

 ちなみに、日本は1得点こそ挙げたが、あれは槙野の位置がオフサイドだったように見えたのだけれど、どうだろうか。


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