服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

カテゴリ: サッカー

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 こちらに、興味深い話が出ている。ワールドカップ開催都市の1つであるカリーニングラード州(バルト海に面したロシア領の飛び地)では、建設工事等で人手不足に陥っている。そこで、隣国のベラルーシから運転手や建設労働者を招き、助っ人として働いてほしいという話である。11月13日に開かれたロシア・ベラルーシ長期協力評議会の会合でミンスクを訪れたA.アリハノフ・カリーニングラード州知事が、A.ルカシェンコ・ベラルーシ大統領にその旨を表明した。

 アリハノフ知事によれば、カリーニングラード州は追加的な労働力を必要としており、他方でベラルーシには質の良い運転手たちがいる。W杯に向け、ベラルーシの労働者たちを招聘することを計画している。具体的には、癌センター、道路の建設、港湾の浚渫工事などである。ベラルーシ側もそれを支援することを約束、ルカシェンコ大統領は、我々は道路やスポーツ施設の建設の経験を共有できる、ベラルーシは鉄筋コンクリート材、セメントなどの建材を輸出できる、IT分野でも協力が可能だ、などと応じたという。


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 11月11日にサッカー・ロシア代表とアルゼンチン代表が親善試合を戦って、アルゼンチンが1:0で勝利した。それで、迂闊にも気付くのが遅れたが、来年のワールドカップでメイン会場となるルジニキスタジアムの改修工事が今般完了し、この親善試合はそのこけら落としとなったのだ。試合が始まる前から終わった後まで、スタジアム周辺、内部、スタンドの様子を捉えた上掲のような動画があったので、お目にかける。ルジニキは、新築ではなく改修工事といっても、陸上競技場をサッカー専用スタジアムに改造する大工事だったわけだが、観客席や屋根の雰囲気などは、意外と昔の雰囲気を留めている。もちろん、レーニン像など、入り口の佇まいもだ。かくして、メイン会場は完成したわけだが、今回の試合では組織運営面で課題を残したようだ。上掲の動画にも出てくるとおり、試合終了後に、観客席のセクター別の退場というのを実施しているのだが(それ自体はロシアではよくあること)、2階席の観客がずいぶん長く待たされたということで、不満のブーイングが上がった。また、ルジニキには最寄りの地下鉄駅が2つあるのだが、そのうちの一つ、ヴォロビヨヴィ・ゴルィ駅への道がなぜか閉ざされ、皆スポルチヴナヤ駅に誘導されたということである。はけ口が多い方がいいと思うのだけれど。


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 一説によれば、ワールドカップ・ロシア大会の日本代表のキャンプ候補地に、ヴォルゴグラードが浮上しているという。どうなのかねえ? 確かに、ヴォルゴグラードまたはロストフで1試合戦うことが確実なら、ヴォルゴグラードに滞在するという案に一理なくもないけど、他の会場からは確実に遠いわけだから、潰しが効かないような気もるすが。それに、平均気温なんて言っても、ロシア各地の気温が暑いか涼しいかなんて、その時になってみなけりゃ分からないわけだから、キャンプ地の選択基準としてはあまり意味がないような気がする。

 それはさておき、上掲記事の中にある、「(ヴォルゴグラードは)世界最大級の像としてギネス世界記録に認定される約57メートルのレーニン像が有名」というくだりに興味を抱いた。個人的に、ヴォルゴグラードといえば「母なる祖国像」というイメージしかなく、巨大レーニン像のことはきちんと認識していなかったからだ。調べてみると、確かにヴォルゴグラードに巨大レーニン像はあるものの、市の南部のヴォルガ・ドン運河の入り口のところに位置していることが分かった。私が数年前にヴォルゴグラードに行った時には市の中心部しか見なかったため、くだんのレーニン像も目撃し損ねたということのようだ。

 関連情報を調べていたら、上掲のような、ロシアの巨大モニュメントの高さを比較した画像が目に付いた。説明がないので分かりにくいが、左から順に、モスクワの勝利モニュメントモスクワの宇宙征服者のオベリスクモスクワのピョートル大帝像ヴォルゴグラードの母なる祖国像モスクワの労働者とコルホーズ女性像ヴォルゴグラードのレーニン像、そして最後のものはたぶんムルマンスクの大祖国戦争極地防衛者像だと思う。


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 個人的に、大きな勘違いをしていたということに気付いた。以前当ブログで、「ロシア・ワールドカップで使用される公式球『クラサヴァ』」というエントリーをお届けしたことがある。しかし、実はこのクラサヴァはワールドカップではなく、コンフェデだけの公式球だったのだ。完全に、勘違いをしていた。

 そして、今般、こちらのニュースなどが伝えているように、来年のワールドカップ・ロシア大会の公式球「テルスター18」が正式に発表された。それが上掲の写真である。面倒なので、説明はこちらのサイトから拝借する。

 10日、アディダスは2018 FIFAワールドカップ ロシア大会で使用される公式試合球「TELSTAR 18(テルスター18)」を公開した。テルスターは、1970年のメキシコW杯、1974年の西ドイツW杯の公式試合球にも採用された名称で、「ワールドカップを世界中の人々がテレビで観戦出来るようになった時代のスター」という意味からネーミングされた。「サーマルボンディング製法」で縫い目のない表皮にすることで、どこを蹴っても同一の反発力を生み、より正確なパスやシュートを生み出す構造を実現。さらに、新形状の6枚均一パネルを採用し、ボールバランスと飛行安全性を両立している。加えて、ボール内部には専用のNFCタグが埋め込まれており、スマートフォンと連動させることで、様々な情報を取得することができる。TELSTAR 18は、14日の日本対ベルギーの国際親善試合で使用予定となっている。


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 以前、「ロシアのW杯レガシー対策」と題するエントリーをお届けしたことがある。その続報的な話題として、こちらの記事によれば、プーチン大統領はこのほど、メドヴェージェフ首相、ボルトニコフ連保保安局長官(なぜ?)、地域首長らに対し、2018年FIFAワールドカップのレガシー有効活用に関するコンセプトを2018年3月30日までに策定するよう指示した。

 前回エントリーで報告したとおり、私の理解によれば、すでに2015年6月にレガシーコンセプトが策定されているはずなのだが、それをさらに煮詰めた新構想を追加的に策定せよとの指令なのだろうか。


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 こちらの記事によれば、ディナモ・キエフの公式HPから、ロシア語ページが削除されたということである。ウクライナ語および英語だけとなった。確かに、閲覧してみると、そうなっている。ディナモ・キエフのサポーターの多数派はロシア語話者だろうし、私の知る限りチャントもロシア語のはずだが。ご苦労様としか言いようがない。


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 エカテリンブルグのスタジアムは、一応、新設ではなく、既存のスタジアムの改修工事ということになっているけれど、かつてのスタジアムの名残を留めているのは、たぶん入り口の部分だけであり、実質新築みたいなものだろう。

 このスタジアムで面白いのは、両エンドのゴール裏の客席が、羽みたいに建物からはみ出していることである。これは、どうも仮設スタンドのようであり、大会後には撤去してスタジアム全体を外壁ですっぽり覆う予定であると見られる。なかなか賢い。


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 ワールドカップに向けたスタジアム建設、総じて順調だと理解しているけれど、もしかしたらサマラはちょっと遅れ気味なのかな? 上の動画は10月25日のものだということだけど、スタジアムの周辺も含め、他の都市に比べると、やや進捗が遅いような印象を受ける。


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 UEFAネーションズリーグというのは、ウィキ先輩をコピーさせていただけば、UEFA主催で偶数年9月から翌年の6月にかけて行われる、ナショナルチームによるサッカーの国際大会である。第1回は2018年から19年にかけて開催される予定。

 それで、こちらのサイトに見るように、このほどそのリーグ分けが決まった。私の関係の深い旧ソ連諸国(バルトも含む)を青で示すことにする。

  • League A:Germany, Portugal, Belgium, Spain, France, England, Switzerland, Italy, Poland, Iceland, Croatia, Netherlands
  • League B:Austria, Wales, Russia, Slovakia, Sweden, Ukraine, Republic of Ireland, Bosnia and Herzegovina, Northern Ireland, Denmark, Czech Republic, Turkey 
  • League C:Hungary, Romania, Scotland, Slovenia, Greece, Serbia, Albania, Norway, Montenegro, Israel, Bulgaria, Finland, Cyprus, Estonia, Lithuania 
  • League D:Azerbaijan, FYR Macedonia, Belarus, Georgia, Armenia, Latvia, Faroe Islands, Luxembourg, Kazakhstan, Moldova, Liechtenstein, Malta, Andorra, Kosovo, San Marino, Gibraltar 

 うーん、こうやって見ると、ロシアとウクライナは例外として、その他の私に関係する小国は、やはり軒並み下位リーグに振り分けられた。リーグDなどは、ほぼほぼ、ミニ国家と、旧ソ連諸国によって構成されているという感じだ。ちなみに、リーグBにロシアとウクライナが入り、「おお! ついに両国が相まみえることになるのか!」と一瞬色めき立ったが、リーグB全体が総当りで戦うわけではなく、3ヵ国ずつ4つのグループに分かれるとのことなので、おそらく両国は別のグループになるよう配慮されるのだろう。つまんないの。A・B・C・D各リーグとも、その中でいくつかのグループに分かれて戦い、その成績に応じて上位リーグへの昇格・下位リーグへの降格がある。

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 10月7日、サッカーのロシア代表と韓国代表の親善試合が行われ、ロシアが4:2で勝利した。会場は、新しくできたばかりだが、W杯の会場からは漏れているCSKAのスタジアム。得点力不足のロシアが4点もとったことは特筆されるが、上掲の動画に見るようにオウンゴールが2つも含まれているし、全体的に行ったり来たりのオープンな試合だったみたいなので、あまり過信しない方がいいだろう。動画からだけでは観客席の様子がよく分からないのだが、案外盛り上がっているような雰囲気を感じる。

 まあ、何よりも感じるのは、日本はマッチメイクで韓国に負けたのではないか?ということ。韓国は代表週間を使って欧州遠征し、W杯開催国でのアウェー戦も体験したということで、ニュージーランドおよびハイチという微妙な相手との試合を余儀なくされた日本よりも良い上積みができたと言えそうだ。

 追記:観客動員は24,183人だったようだ。ロシア代表の親善試合としては、良く入ったな。それにしてもCSKAのスタジアムって、なんでこんなに観客席と屋根の形がゆがんでるのかな。日照権の問題とかか?(笑)。

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 サッカー・ワールドカップの各大陸予選が佳境を迎えているけれど、個人的に注視しているのはただ1つ、ウクライナが予選を勝ち上がれるかという一点である。もう日本は出場を決めたし、個人的な研究対象国では、ロシアは開催国につき予選免除、その他の旧ソ連諸国は軒並み敗退が決まる中で、唯一当落線上にあるのがウクライナなのである。そして、現地時間の昨晩、日本時間の本日未明、ウクライナの属すグループIの試合が行われ、ウクライナはアウェーでコソボに勝利した。上掲の表のとおり、第9節終了時点で3位につけている。首位を走っていたクロアチアがホームでフィンランドと戦い、試合終了間際に同点弾を食らってまさかのドローに終わるという波乱があったのだが、クロアチアが負けてくれたのならともかく、ドローではウクライナにとって意味はない。現時点でクロアチアとウクライナは勝ち点17で並んでいるが、得失点差がクロアチアの方が上なので、いずれにしても最終節にキエフで行われる試合で、ウクライナはクロアチアに勝たなければならないのである。今節、勝ち点19で首位に躍り出たアイスランドは、最終節はホームでコソボに勝つだろうから、1位でのストレート突破がかなり濃厚になってきた。大混戦となったグループIは、クロアチアとウクライナの2位争いに焦点がほぼ絞られたわけだ。ウクライナにとっては、グループIを2位で終えても、何度も煮え湯を飲まされているプレーオフの難関が待っているとはいえ、まずはプレーオフの資格を獲得しないと。まあ、裏番組を気にする必要がなく、「勝てばプレーオフ」(引き分け、負けなら敗退)という状況は、明快である点は、いいのではないか。まあ、それにしても、ヤバいキエフ決戦になりそうだ。

 ウクライナは、ロシアと違って、ワールドクラスの武器を持っている。コノプリャンカ、ヤルモレンコという左右のサイドアタッカーがそれであるが、ただ、それ以外はタレント力が落ち、せっかく外で崩しても中で決める選手がいないという感じ。シェフチェンコ監督も、特別な戦術を持ち合わせているという雰囲気はなく、単にカリスマ性で代表チームを率いているという印象だ。クロアチアも、最近は低空飛行のようだが、果たして、どうなるか。


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 ワールドカップ・ロシア大会の会場のうち、ソチは先のコンフェデでも使用されており、すでにスタジアム自体は完成しているわけだが、こちらによると、コンフェデ終了後にFIFAからいくつかの注文をつけられたらしい。今般、クラスノダル地方のV.コンドラチェフ知事は、それらのFIFAからの指摘事項をすべてクリアしたと表明した。また、クラスノダル地方では現在、W杯出場チームの利用に供するためのトレーニング施設8箇所を新設・改築中だが、それらの作業も2018年4月までには完了する。スタジアムの交通に関しては、大会期間中には1日100本のバス、70本の列車を運行すると、知事は述べた。


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 来年開かれるサッカー・ワールドカップで、日本代表がロシア国内でキャンプを張る場所は、タタルスタン共和国のカザンに決まったという説が有力だ。聞くところによると、ハリルホジッチ監督がカザンの環境を気に入ったという。ルビン・カザンのトレーニング施設をそのまま使えるという点がメリットらしいが、もしかしたら、ワールドカップ史上初のイスラム開催都市であるカザンを、ボスニア出身のハリル監督が「居心地が良い」と感じたのかもしれない。

 ルビン・カザンのトレーニング施設は、先のコンフェデで、ポルトガル代表が滞在したらしいので、すでに代表チーム受け入れの実績もある。上の動画で紹介されているのが、たぶん、くだんのトレーニング施設ではないかと思う。ロシアの地方クラブとしては立派だと思うが、従来の日本代表のキャンプ地と比べると若干シャビーなような気がして、そのあたりどうなのだろうか。下にももう1個動画を貼っておく。


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 10月15日(日)にワークショップ「サッカーとグローバル関係学」が開催され、それに登壇して「ロシアはワールドカップのレガシーを活かせるか?」という報告を行うことになりました。詳しい情報はこちら参照。参加自由で、事前登録も不要とのことですので、よかったらチェックしてみてください。


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 当ブログでは3ヵ月ほど前に、「2030年までのロシアのサッカー発展戦略」というエントリーをお届けした。ロシアでは現在、「2030年までのロシア連邦全国民サッカー発展戦略」を新たに策定する作業が大詰めを迎えている。2015年12月8日に開催された関係会合後に大統領の指示を受けて作業が始まった。2017年4月8日にロシア・サッカー協会が戦略を採択し、それを受けスポーツ省も同戦略を承認、近くロシア連邦政府が承認して正式に採択されることになるというのが、その時お伝えした内容だった。ただ、その後政府がこれを正式に採択したという情報は、確認できていない。

 それで、今般その戦略のテキストを読み込んでみたところ、重要な点に気付いた。当たり前と言えば当たり前なのだが、ロシアは2018年のワールドカップに向けて整備したサッカー関連施設を、大会後にどう活用していくのかという点に、重大な関心を寄せているという事実である。世界各国でオリンピックやFIFAワールドカップといったスポーツの大イベントが終わった後に、施設が有効活用されず、酷い場合には廃墟と化したりする現象が問題になっているわけだが、ロシアは大会準備期間からすでにそれに関する問題意識をもって事に当たっているということのようである。

 実際、上掲の「戦略」を読んで知ったのだが、ロシア連邦政府のスポーツ省は2015年6月26日付省令第679号により、「ロシア連邦諸地域の需要を考慮に入れた大会終了後の有効活用に関するサッカー・ワールドカップのレガシー構想」と題する文書を採択していたということである(Утвержденная приказом Минспорта России от 26.06.2015 № 679 «Концепция наследия чемпионата мира по футболу по обеспечению эффективного использования в постсоревновательный период спортивных объектов с учетом потребностей субъектов Российской Федерации»)。個人的に、初耳であった。

 ところが、そこから先が、いただけない。私がリサーチを試みた限り、この「レガシー構想」は、非公開になっているようなのである。諸々ネット検索してみても、スポーツ省のウェブサイトを調べてみても、省令第679号は欠落した状態になっている。レガシーの活用は、地方・経済界・クラブ・市民など、多様な層の参画を得てこそ成果が期待できるはずなのに、肝心の「レガシー構想」を伏せたままにしておくというのは、信じがたい感覚である。


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 サッカーのスパルタク・モスクワと言えば、昨シーズン久し振りのリーグ優勝を遂げたばかりだが、同クラブの経営にとって問題が一つ発生したようである。これまでスパルタクのスポンサーの一つとなってきたのが、オトクルィチエ銀行であり、そう言えばスタジアムもオトクルィチエ・アリーナと言うのだが、同銀行が経営破綻してしまい、この8月に清算されたのである。

 こうした事態を受け、こちらの記事では、スパルタクのオーナーであるL.フェドゥン氏(ルクオイル副社長)のコメントを伝えている。フェドゥン氏いわく、クラブを維持するのは楽ではないが、絶対に売却はしない。買収を申し出ている投資家たちもいるものの、本気の提案は見られない。ロシア屈指の人気クラブを経営するのは精神的にきつく、昨シーズン優勝して2週間はヒーロー気分だったが、そのあと試合に負けるとすぐに非難され、こんな重圧下でもう16年もやっているのだ。サッカーの世界ではプレーヤーの値段が高騰しすぎ、最高レベルのプレーヤーを欧州のクラブと競争して獲得するのは不可能だ。フェドゥンは以上のようにコメントした。


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 サッカーのウクライナ・プレミアリーグの概況を眺めると、改めて悲惨な現状が浮き彫りとなる。同リーグは、前身の「トップ・リーグ」の時代の最盛期には、18チームから成っていた。しかし、ウクライナ危機以降、クリミアのクラブの喪失、一連のクラブの経営破綻などが続き、参加クラブが減少、2016/17シーズンからは12チームでの開催を余儀なくされている。

 それで、上図が、最新の2017/18シーズンの参加クラブマップなのだが、地理的に随分と偏っている。南東部の企業城下町的なクラブが多く、それにはドンバス占領地の3チームも含まれている。一方、ハルキウにはメタリストという強豪が存在したのだが、同クラブは経営破綻と分裂に見舞われ、現時点ではウクライナ第2の都市であるハルキウにプレミア所属クラブが存在しない状況となっている。また、普通、キエフほどの首都の大都市であれば、プレミア所属のクラブが3つくらいはあっても不思議でないが、現実にはディナモ1チームしかない。さらに言えば、ウクライナという国全体のバランスとしては、地域的には西部、産業的には農業や食品産業の重要性が高まっているが、サッカーの勢力図はそれとはかなり異なっている。

 下図は、ウクライナ・プレミアリーグの1試合当たり平均観客動員数の推移である。つい数年前までは1万人を超えていたが、ウクライナ危機以降は、日本のJ2平均(だいたい7,000人くらい)をも下回っている。

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 FIFAコンフェデレーションズカップのロシア大会は、ドイツの優勝をもって大団円を迎えたようだ。決勝戦の模様をテレビで断片的に観たが、観客席もそれなりに埋まり(たぶんロシア国民が多数派だったはず)、大きなトラブルもなく、それほど大過なく終えることができたのではないか。おそらく、1年後のワールドカップ本大会も、大会準備・運営という観点では、それほど心配する必要はなさそうだ。ただし、潜在的にはテロの脅威とか、ロシアのドーピング問題とか、火種がないとも言えない。他方、ロシア代表チームのパフォーマンスについては、だいぶ心許ないままで、W杯本番を迎えることになる。

 それで、こちらのページに、全ロシア世論調査センター(VTsIOM)が実施したコンフェデに関するロシア国民の意識調査の結果が出ていた。ロシアがグループステージ敗退した直後の6月27~28日にロシア全国の1,200人の成人を対象に電話アンケートした結果ということである。今度、うちの月報のサッカーコーナーで、取り上げたいと思う。当ブログではそのさわりだけ紹介する。

 コンフェデ大会そのものに関する設問ではなく、「貴方はサッカーに関心がありますか?」という設問の回答状況を見てみよう。その回答結果をグラフ化したのが上図である(なお、過去の調査は数回分、間引いてグラフ化している)。一目瞭然のように、ロシア国民のサッカーへの関心度は、決して高いものではなく、これは以前から知られていた傾向だが、今回の資料でもそれが浮き彫りとなっている。しかも、最新の調査結果が、関心度最低値を記録しており、とてもW杯という大イベントを1年後に控えた国とは思えない。まあ、この手の調査では、ロシア代表の成績が振るわないと、国民のサッカー関心度も低下するという法則性があるので、コンフェデで好成績を残せなかったことが、この低調な数字に繋がっているのだと思う。


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 昨日ご紹介したエネルギー部門のように、ロシアという国は様々な政策領域においてナントカ戦略とかナントカプログラムを採択するのが好きな国である。物事というのは国の方針に沿って計画的かつ着実に進んでいくべきだ(さもないとカオスに陥る)という強迫観念が強い国民なのだろう。実はスポーツ、サッカーに関しても然りであり、2014年4月26日に採択された「2020年までのロシア連邦サッカー発展戦略」というものが知られていた。

 それで、こちらの記事によると、現在、「2030年までのロシア連邦全国民サッカー発展戦略」を新たに策定する作業が大詰めを迎えている。2015年12月8日に開催された関係会合後に大統領の指示を受けて作業が始まったものである。本年4月8日にロシア・サッカー協会が採択した。それを受け、今般、スポーツ省が戦略を承認した。最終的には、後日、政府がこれを承認して、正式に採択の運びとなるということである。なお、4月8日にサッカー協会が採択した戦略のテキストはこちらからダウンロードできるが、少々重いので注意。


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 またまたサッカーの話題で申し訳ないです。一応経済関係のニュースもチェックしているものの、ここ何日か経済関係の目ぼしいニュースがそれほど見当たらず、サッカーネタが続いてしまった次第。

 ヨーロッパの2016/2017シーズンというのは、もう完全に終わったのだろうか? よく知らないが、こちらのサイトに、2016/2017シーズンの各国トップリーグの平均観客動員数ランキングというのが出ていたので、これを取り上げてみたい。国別の順番は上表のとおりで、ベスト10だけ日本語にしておくと、以下のとおり。なお、日本のJ1はオランダとスコットランドの間ぐらいだろう。

  1. ドイツ:41,528人
  2. イングランド:35,805人
  3. スペイン:28,231人
  4. イタリア:22,008人
  5. フランス:21,143人
  6. オランダ:19,094人
  7. スコットランド:14,058人
  8. ポルトガル:11,924人
  9. ロシア:11,415人
  10. ベルギー:11,204人

 ロシア以外で私の関係国は、20位ウクライナ、21位カザフスタン、29位アゼルバイジャン、34位ベラルーシ、40位モルドバ、42位アルメニア、44位ジョージアとなっている。それらの国ごとのランキングをご覧になりたい方は、さらに以下に進んでください。


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besplatny

 これもサッカーの話題で、興味のない方には申し訳ないが、ちょっと注目すべき情報に接した。近くロシアでモスクワ、サンクトペテルブルグ、ソチ、カザンの4都市を舞台にコンフェデが開催されるが、サポが開催都市間を移動するのに、無料の臨時列車が提供されるというのである。こちらのサイトに見るとおり、観客はまず試合のチケットを買い、その上で臨時列車の座席を予約する。すると、その列車が無料で利用できる、ということらしい。

 大会組織側が交通費までもってくれるなんて、ちょっと前代未聞という感じがするが、W杯本番はともかく、その前哨戦のコンフェデとなると、たぶんロシア国内が盛り上がっておらず、切符も売れていないのだろう。そのあたり、代表戦となればミーハー客層がスタジアムを満杯にしてくれる日本などとは、根本的に事情が異なる。


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mosfoot

 今日のロシア国民は、サッカーのこと、1年後に迫ったワールドカップのことを、どう考えているのか? このテーマに関し、全ロシア世論調査センターが本年2月にモスクワ市民1,200人を対象に実施した意識調査を見付けた。全国レベルの調査でないのが残念だが、大イベントを1年後に控えたロシアの雰囲気の一端を知ることはできよう。今度、うちの月報のスポーツコーナーで記事にしてみようと思うが、当ブログでもそのさわりだけ紹介することにしたい。

 上図に見るように、「貴方はサッカーのことをどう思いますか?」という設問の回答を見ると、モスクワ市民は存外にサッカーのことを肯定的に捉えているようだ。私は、フーリガン問題や、ロシア代表の低迷が原因で、ロシアの人々はサッカーにもっと冷ややかな態度を示していると認識していたので、やや意外だった。男性ほど、また若い世代ほど、好意的な評価が多いというのは、想定どおりだろう。


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zenit

 旧ソ連諸国のサッカー会場には従来、明らかな短所と明らかな長所があった。

 短所は、サッカー専用スタジアムがほぼ存在せず、トラック付きの陸上競技場でサッカーの試合が開催され、これが臨場感を損なっていたことである。他方で、長所は、そうした陸上競技場は、ほとんどの場合、街のど真ん中に位置しており、交通が至便だったことである。実際、旧ソ連の地方都市に行くと、スタジアムの名前が「ツェントラーリヌィ」(「中央」という意味)であるケースが少なくない。旧ソ連の地方都市は画一的で味気ないが、スタジアムの立地だけはソ連の都市計画の画一性に感謝すべき状況だった。

 ただ、ウクライナでは、ユーロ2012に向け、リヴィウとドネツィクで立派なサッカー専用スタジアムが完成した(後者は紛争で破壊されてしまったが)。ロシアでも、2018年のワールドカップに向け、続々と専スタが誕生している。恐らく、現時点で、世界の中で最もすごい勢いでサッカー専用スタジアムが誕生しているのが、ロシアという国である。何しろ、ワールドカップ向けの12会場はすべてサッカー専用であり、それ以外にもモスクワの各クラブの自前専スタが3つほどある(建設中含む)。

 しかし、そうした新しい専スタは遊休地に建設せざるをえないので、従来の街の真ん中にあった陸上競技場と異なり、どうしても交通の便が悪くなる。これは、日本のサッカー場がたいてい交通の便が悪いのと同じ問題である(日本ではサッカーは後発の文化なので)。

 それで、今般気付いたのは、こちらの記事などに見るように、どうもサンクトペテルブルグの新サッカースタジアムである「ゼニト・アレーナ」が、かなり交通の便が悪そうだということである。同スタジアムは島というか川の中州のようなところに誕生したのだが、最寄りの地下鉄駅から2.7kmあり、歩くと30分くらいかかる。しかも、大イベント開催時には、人ごみで進むのが遅くなるし、道中の警備を厳重にやるはずなので、余計にノロノロになりそうである。自家用車で付近まで行こうとしても、橋が渋滞したり閉鎖されたりといったことがありそうで、まずやめた方がよさそうだ。

 近く、ワールドカップのプレ大会として、コンフェデが開催され、ゼニト・アレーナでロシアVSニュージーランドの開幕戦が行われる。大イベントで同スタジアムが使われるのは初めてなので、導線の課題などがここで浮き彫りになってくるはずである。


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 こちらの記事が、サッカー・ワールドカップの主要会場の一つとしても使用される、サンクトペテルブルグの新スタジアム建設費について伝えている。それによると、2つの追加契約を含め、総工費は417億1,200万ルーブルとなるということである。サンクトペテルブルグ市行政府の建設委員会が明らかにした。スタジアム自体の工事費が359.8億ルーブルで、スタジアムの周囲の整備費が43億8,100万ルーブル、入場ゲート設置費用が13.5億ルーブルとなっている。

 417億1,200万ルーブルは、現時点の為替レートで換算すると、約7億ドル、783億円程度ということになる。ルーブル暴落前のレートで計算してたら、2倍近いドル換算値になるが。日本の新国立競技場の騒ぎを経た今となっては、逆に安い印象すら受けてしまう。


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 こちらの記事によると、ヨーロッパの各国サッカーリーグ戦およびクラブ経営に関するUEFAの報告書が発表されたということである。記事にもとづいて、ロシアに関し目に留まった点だけメモしておく。

 ロシア・プレミアリーグは、選手の平均年齢が27.1歳で、これはトルコと並んで、欧州で最も高齢のリーグということになる。

 2014/15シーズンから2015/16シーズンにかけての観客数の伸びという指標で、ロシアは欧州の中で9位だった。ロシアの観客数は8%伸びた。なお、絶対数はまだ多くないものの、アゼルバイジャンの観客動員がほぼ倍増していることが注目される(リーグの拡大でもあったか? 未確認)。

 プレーヤーの報酬総額で、ロシア・プレミアリーグは5億6,300万ユーロで、これは欧州で6位。ロシアの伸び率は前年比31%と突出。

 クラブレベルの報酬総額では、ゼニト・サンクトペテルブルグがロシアのトップで、1億1,300万ユーロ、欧州全体の17位だった。ただし、同クラブは前年比11%減。

 欧州のサッカークラブを、当該国以外の外国人が保有しているパターンを見ると、中国人の12、米国人の11、に続き、ロシア人の4人などなっている。アブラモヴィチ氏のチェルシーは有名だが、このほか英ボーンマス、仏モナコ、蘭フィテッセをロシア人オーナーが所有している。他方、ロシア・プレミアリーグ16チームのうち、ロシア人オーナーであることが確認されているのは14チーム。

 欧州のクラブのうち、2015年末現在の純債務額が大きいクラブという指標で、CSKAモスクワが7位(2億2,400万ユーロ)、ディナモ・モスクワが14位(1億6,400万ユーロ)となっている。

 (2015/16シーズンの?)純利益のランキングで、ゼニト・サンクトペテルブルグが9位になった(2,600万ユーロ)。なお、同ランキングでは6位にドニプロ、8位にディナモ・キエフとウクライナ勢が入っている。逆に、純損失のランキングでは、5位にCSKAモスクワ、15位アンジ・マハチカラ、16位にディナモ・モスクワとロシアのクラブが目立つ。

 各国リーグの放映権収入の総額を見ると、やはりイングランドの21.6億ユーロという数字が突出し、イタリアの9.5億ユーロ、スペインの7.3億ユーロ、ドイツの6.5億ユーロなどと続き、ロシアは11位の3,900万ユーロに留まっている(ただし、前年比143%増)。

 


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vtb

 アイスホッケーの世界で、ロシアを中心とした国際的なリーグ戦「コンチネンタルホッケーリーグ」というものが存在していることに関しては、当ブログでも何度が言及してきた。実は、バスケットボールでも同じような状況であるということを、2017年1月12日付のイズベスチヤを読んでいて、今般初めて知った。

Logo_VTB_united_league

 イズベスチヤの記事によれば、ロシア・バスケットボール連盟とVTB銀行の共催という形で、2008年から「VTB統一リーグ」というものが開催されているそうである。欧州バスケットボール連盟公認の大会だが、ロシアの国内選手権と、東欧・北欧のチームも参加する国際リーグ戦という二面性をもった大会とのことである。記事を読む限り、ロシア以外のチームは、それぞれ国内リーグ戦も戦うことが義務付けられているようだ。現在の2016/17シーズンは、ロシアの他には、エストニア、ラトビア、カザフスタン、ベラルーシのチームが参加しており、計5ヵ国から13チームが参戦しているという(上掲地図参照)。

 さらに、この記事によれば、参加チームの顔触れには各クラブの経営問題などを原因に結構出入りがあり、2015/16シーズンを最後に退会していたフィンランドのバイソンズというチームが、最近になって再び来季から参加したい意向を示している他、スウェーデンのチームからの新規参入の可能性もあるという。北欧側の参加動機は、日常的により高いレベルのチームと対戦できること。一方、ロシアの関係者は、「地政学的な要因が非常に大きい。諸条件(注:欧米との対立関係のこと)が違ったら、統一リーグ参加を希望する外国勢はもっと多いはずだ」と指摘している。


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large

 2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会では、アディダス製の「クラサヴァ(Красава)」という公式球が使用される。これ、たぶんロシア語のкрасавец(男前)およびкрасавица(美人)という単語の俗語表現で、イケメンとかカワイコチャンといったニュアンスなのだと思う。

 こちらの記事によれば、この公式球を用いた初めての試合が、11月14日に開催された。チェチェンのグロズヌィでロシア代表とルーマニア代表が親善試合を行い、ロシアがアディショナルタイムのマゴメド・オズドエフの得点で1:0勝利したということである。なお、クラサヴァは、来年のコンフェデでも使われるし、早くも2017シーズンのJリーグで使用されることも決まっている。


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redstar

 当ブログでは、本年4月のこちらのエントリーで、「プーチンが日本のKHL参戦可能性に言及」という話題をお届けしていた。プーチンが、ロシアを中心としたアイスホッケーのコンチネンタルホッケーリーグ(KHL)に、日本や中国といったアジア勢も加わることを提案したという話だった。

 それで、恥ずかしながら完全に見落としていたのだが、何とKHLの2016/17シーズンから、実際に中国が参戦していたのである。北京に崑崙レッドスターという新たなホッケークラブが創設され(崑崙とは中国古代の伝説上の山岳のこと)、同クラブが新シーズンから、KHLのイーストカンファレンス、チェルヌィシェフ・ディヴィジョンに参戦している。いやぁ、これはまったく見落としていた。しかも、驚いたことに現在のところイースタンカンファレンスの15チーム中、6位につけている。なお、試合は北京だけでなく、上海で開催することもあるようだ。

 崑崙レッドスターの設立経緯は、ウィキペディアの記事に記されている。これによれば、2016年春頃から話が進み、6月25日のプーチン大統領訪中時に、プーチン・習近平両首脳立ち合いのもと、崑崙レッドスターのKHL参戦協定が締結されたということである。両国のトップレベルの関与を得て、異例のスピードで実現となったようだ。残念ながら、このあたりのスピード感は、日本の政治家やスポーツ団体には望むべくもない。

 問題は、現時点での崑崙レッドスターの内実である。呆れたことに、北京のチームなのにウェブサイトはロシア語と英語だけで、中国語がない。また、メンバーを見ても、中国人は4人ほどしかおらず、あとは全部ロシア人を中心とした欧米人である。北京市民、中国国民が、崑崙レッドスターをどれだけ「おらがクラブ」と認めて応援しているのか、そのあたりが良く分からない。


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manu

 こちらに、「イブラ、ELによる過密日程に不満」という記事が出ている。マンチェスター・ユナイテッドに所属するイブラヒモビッチが、木曜日にUEFAヨーロッパリーグの試合があることが、週末の国内リーグ戦のパフォーマンスに影響を及ぼしているとして、苦言を呈しているという話である。本来であれば、マンUほどの名門は、火曜または水曜に試合のあるUEFAチャンピオンズリーグを戦うわけだが、マンUは昨シーズンの国内リーグ戦の成績が振るわなかった結果として格の落ちるヨーロッパリーグに回っているわけで、今さらイブラが文句を言う筋合いではなかろう。

 それで、この記事で私が興味を惹かれたのは、今回マンUがゾリャー・ルハンシクとのアウェーマッチで遠いウクライナへの遠征を余儀なくされた、という部分だった。言うまでもなく、ルハンシクはドンバス紛争で武装勢力の占領下にあり、ホームタウンのルハンシク市での試合開催は不可能であり、どこで試合をやっているのだろうかと、ふと疑問に思ったのである。調べてみたところ、ゾリャーはUEFAヨーロッパリーグの試合は、オデッサ市で戦っていた。一方、思い出したが、国内リーグ戦の試合は、ザポリージャ市での開催である。ルハンシクからザポリージャまでは直線距離で319kmとまあまあ近いのに対し、オデッサとは687kmも離れており、だいぶホーム感は薄れる。恐らく、ザポリージャのスタジアムがUEFAマッチ開催標準を満たしていないため、遠隔のオデッサでの開催を余儀なくされているのだろう。ウクライナ側がこれだけ苦労しているのだから、文句言うな、イブラ。

 やはり、ヨーロッパリーグはこういう問題が色々絡んでくるので、私のような地域研究者にとっては捨てがたいところがある。せっかくなので、今般終了したヨーロッパリーグのグループステージで、ロシア・NIS諸国のクラブがどういう成績に終わったかを整理しておく(グループ2位までが決勝トーナメント進出、3位以下は敗退)。要するに、チャンピオンズリーグから回る分も含めると、今季のヨーロッパリーグの決勝トーナメントには、ロシアから3チーム(ゼニト、クラスノダル、ロストフ)、ウクライナから1チーム(シャフタール)が進出するということのようである。

ゾリャー・ルハンシク(ウクライナ)A組4位

FCアスタナ(カザフスタン):B組4位

ガバラSC(アゼルバイジャン):C組4位

ゼニト・サンクトペテルブルグ(ロシア):D組1位

シャフタール・ドネツィク(ウクライナ):H組1位

FCクラスノダル(ロシア):I組2位

カラバフFK(アゼルバイジャン):J組3位


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