服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

カテゴリ: ロシア

sake

 こちらのページに、ロシア国民の各種アルコール消費量の推移を図示したものが出ているので、紹介する。1人当たりの年間消費量をリットルで示している。一番上の黄色い線がビール、真ん中のグレーの線がウォッカ、下の紫の線がワインである。しばらく前まで、ウォッカの消費量が趨勢的に低下し、それに代わりビールやワインなどの軽めの酒が伸びるという構図があったが、ここ数年はビールやワインも低下している(ただ、2016年のワインの落ち方はあまりに急激であり、正確な統計値なのか、疑問も感じる)。その原因には、景気の低迷、広告や販売の規制などがあるだろうし、日本と同じで若者を中心とした酒離れもあるだろう。

 ちなみに、こちらのレポートによれば、日本の1人当たりビール消費量は発泡酒等も含め2015年時点で42.3リットルということらしい。外国人は日本人が居酒屋で「とりあえずビール」と、ビールを偏愛していることに驚くらしいが、実際に消費量を比べると日本人はそれほど多くなく、ロシアよりも下ということになるらしい。まあ、日本の場合は、なんとかサワーとかなんとかカクテルとか、軽いアルコール飲料の選択肢が多いからねえ。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1496930081

 こちらの記事によると、ウクライナに「未来についての対話」というテレビ番組があるそうで、9月21日に出演したナフトガス社幹部のYu.ヴィトレンコ氏が、ロシアからの天然ガスおよび石油の輸入の可能性に言及したということである。同氏いわく、きわめて悪い傾向が生じている。結局、元の木阿弥となり、2030年までに、ウクライナが再びロシアの天然ガスおよび石油を買うようになるかもしれない。確固たる発展の体制がなければ、古く、より根強い体制に逆戻りしてしまう。ウクライナの場合、それはオリガルヒ体制だ。残念ながら、ウクライナではオリガルヒ体制への逆戻りが基礎シナリオである。このモデルの国で、そこから脱却できた国は少ない。ヴィトレンコ氏は以上のように述べた。

 ウクライナがオリガルヒ体質であるがゆえに、ウクライナのロシアからの天然ガス・石油輸入取引が歪曲されたのは事実だと思うが、ではロシアからの天然ガス・石油輸入をやめればウクライナのオリガルヒ体質が治るかというと、だいぶ疑わしい。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

spa

 サッカーのスパルタク・モスクワと言えば、昨シーズン久し振りのリーグ優勝を遂げたばかりだが、同クラブの経営にとって問題が一つ発生したようである。これまでスパルタクのスポンサーの一つとなってきたのが、オトクルィチエ銀行であり、そう言えばスタジアムもオトクルィチエ・アリーナと言うのだが、同銀行が経営破綻してしまい、この8月に清算されたのである。

 こうした事態を受け、こちらの記事では、スパルタクのオーナーであるL.フェドゥン氏(ルクオイル副社長)のコメントを伝えている。フェドゥン氏いわく、クラブを維持するのは楽ではないが、絶対に売却はしない。買収を申し出ている投資家たちもいるものの、本気の提案は見られない。ロシア屈指の人気クラブを経営するのは精神的にきつく、昨シーズン優勝して2週間はヒーロー気分だったが、そのあと試合に負けるとすぐに非難され、こんな重圧下でもう16年もやっているのだ。サッカーの世界ではプレーヤーの値段が高騰しすぎ、最高レベルのプレーヤーを欧州のクラブと競争して獲得するのは不可能だ。フェドゥンは以上のようにコメントした。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

20142015

 しばらく前から伝えられていた動きだが、改めて、こちらの記事によると、ベラルーシ産業の代名詞とも言うべきトラックメーカーのミンスク自動車工場(MAZ)が、主力のロシア市場で大苦戦している。つい最近までロシアのトラック新車販売台数のランキングでベスト3に入っていたが、直近では7~8位程度に後退しているということである。

 そこで、原典に当たってみたところ、なるほど、そのとおりだった。上掲が2014~2015年の状況(出所はこちら)、後掲が2017年1~8月の状況である(出所はこちら)。MAZはベラルーシで最大の従業員数を誇る企業だけに(ただし、20万人の東芝さんに比べれば10分の1程度だが)、同社の販売不振はベラルーシ全体にとっての大問題である。

371404a8-670-0

ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1477631485

 個人的に良く知らないところだったが、「アトン」というロシアのコンサルタント会社があるそうである。こちらの記事によると、そのアトン社がこのほど発表した冶金産業に関するレポートの中で、為替レートが各社の経営に及ぼす影響が分析されているということである。

 それによれば、為替が対ドルでルーブル高になった場合に、最も打撃を受けるのはルサール、エヴラズであり、打撃が小さいのはポリュス、ノリリスクニッケルである。一般論として言えば、金、非鉄金属、石油など、ロシア国内にアセットを持ちドル建ての輸出収益を得ている企業にとって、強いルーブルは不利である。ルーブルが5%強くなれば、冶金産業のEBITDAは平均でやはり5%ほと低下する。ただ、エヴラズでは8%、ルサールでは9%低下する。その原因は、業界平均のEBITDA利益率が34%であるのに対し、エヴラズでは20%、ルサールでは23%に留まること、またルーブル建ての費用の比率が70%と高いことである。逆に、5%ルーブル高になっても、ポリュスではEBITDAが2%ポイント減に、ノリリスクでは3%ポイント現に留まり、それはEBITDA利益率が50~60%と高いからである。他の条件が同じなら、利益率が低いほど、ルーブル高の打撃が大きいということになる。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1497088662

 私が尊敬する経済学者の野口悠紀雄先生は、「経済学者が本物であるかどうかを見分けるのは簡単だ。為替レートの予想をするのがニセモノ、しないのがホンモノだ」といったことをおっしゃっている。先生によれば、たとえば現在1ドル=110円だとすると、そこには我々の知りうるすべてのイベントがすでに織り込まれている。逆に、為替に織り込まれていないような未来の不確定な出来事を正しく予見するのは、不可能である。素人が、「アメリカでは利上げが続くだろうから、当面ドル高だな」などと考えてドル投資をするようなことは、やめた方がいいということになる。1ドル=110円は、すでにその利上げ観測込みの為替になっているのだから。

 というわけで、為替の予測には本質的に意味がないということを前提とした上で(笑)、参考までにこちらの記事によれば、ロシアのM.オレシキン経済発展相がルーブル・レートの見通しについて述べたということである。大臣いわく、経済制裁が維持される見通しで、石油価格の軟化が予想されるにもかかわらず、為替は2018~2020年に安定するだろう。我々は経済予測の保守的シナリオにおいて、石油価格が45ドル以下に低下し、世界経済が減速し、グローバル・マーケットがリスクオフになることを想定している。基礎シナリオにおいては、対ロシア制裁が維持され、ロシアとOPECの減産合意が2018年3月まで維持されることを想定している。実質為替レートはしばらく増価したあと、4月に下落したが、今後は大きな変動はないだろう。大臣は以上のように述べた。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1500149110

 日本のような、物価がデフレ基調で貼りついているのを無理矢理2%に引き上げようとしている国とは逆に、ロシアは高目で推移していたインフレ率を年率4%まで引き下げることを目標としてきており、それを達成するために高金利政策をとってきた。しかし、今年に入ってからインフレ目標が達成されつつあり、それを受け中銀も金融緩和に転じている。

 こちらの記事によると、ロシア中銀は9月15日、利下げを決定した。政策金利を、9.0%から8.5%に切り下げたものであり、9月18日から実施する。中銀の利下げは、今年に入ってから4度目である。利下げは政策決定会合で全会一致で決まったものの、E.ナビウリナ総裁は、市場にあらぬ影響を与えないように、各委員の見解は発表しないとしている。直近のインフレ率は年率換算で3.2%という水準まで低下しており、中銀では年末時点のインフレ率が3.5~3.8%程度になると予測している。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

4563510

 こちらの記事によると、国際的な格付け機関のS&Pはロシアのソブリン債の格付けをBB+で据え置くことに決定した。アウトルックはポジティブ。S&Pでは、もしもロシアの経済回復が持続すれば格上げも可能であると説明している。S&Pでは2017年のロシアの実質経済成長率が1.8%、2017~2020年平均では1.7%と予測している。為替については、2017年末が1ドル=61ルーブル、2018年(平均? 年末?)が62ルーブルと予測している。

 一方、こちらの記事によると、ロシアのA.シルアノフ蔵相は、格付け機関はロシア経済の評価に非常に保守的な態度を採っている、しかしロシア債が「ジャンク債」扱いされており地政学的対立もあるにもかかわらず投資家たちはそれを旺盛に購入している、それは彼らがロシア経済の適応力、賢明なマクロ政策、バランスのとれた財政政策を評価しているからだ、などとコメントした。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

zei

 世界で最も完成度の高い地域経済統合はEUだと思うけれど、そのEUにしても、税制は加盟国ごとにばらつきがある。たとえば、付加価値税の税率なども国によって異なる。

 ロシアを中心としたユーラシア経済連合でも、税制の統一化までは至っていない。ベラルーシのYe.キレエヴァという学者が書いた論文の中に(こちらからダウンロード可能)、それをまとめた表が出ていたので、転載させていただく。国は左からベラルーシ、カザフスタン、ロシア。税金は上から付加価値税、企業利潤税、個人所得税、社会税、資産税と並んでいる。カッコの中に示されているのは特例税率だろう。こうやって見ると、カザフスタンの税負担が全般に軽いようであり、おそらく石油関連の収入で財政を賄う度合いが強いので、一般の税率は軽くて大丈夫なのだろう。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

inoi

 ロシアのD.メドヴェージェフ首相は「ITボーイ」として有名なので、IT企業、デジタルデバイス・メーカーの幹部がメドヴェージェフに会う時には、新製品をプレゼントするのが恒例のようになっている。これもそうしたニュースの一つだが、こちらの記事によれば、このほど輸入代替をテーマとした国際展示会に出席したメドヴェージェフ首相は、ロシア国産スマホ「Inoi R7」をプレゼントされたということである。

 このスマホは、フィンランドのSailfish MobileというOSを搭載しており、したがってアップルやアンドロイドのアプリはインストールできない。価格は11,990ルーブルというから、2万円強くらいか。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

hihou

 最近のウクライナの数少ない明るい話題として、EUとの間でビザなし協定が成立し、6月11日からウクライナ国民がEUにビザなしで短期滞在できることになった、というものがあった。しかし、こちらの記事こちらのサイトによると、2017年上半期にはウクライナ国民がむしろロシアに渡航する回数が増え、上表に見るとおり、ロシア行きは前年同期比56.1%も増えたということである。EU諸国への渡航には目立った増加はない。まあ、ビザなしが発効したのが6月に入ってからだったので、EUへの渡航増はむしろ下半期の統計に反映されるということなのかもしれない。

 PS:なお、上表で、ポーランドが前年同期比45.4%減となっているのは、原典の誤りであり、正しくは15.4%減である。数字を修正した上で画像化したつもりだったのだが、なぜか反映されておらず、そのままになってしまっていて、悪しからず。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

hishigen

 古い情報の後追いになってしまったが、ロシアの通商・産業政策で見落としていた重要な動きがあったようなので、遅ればせながら取り上げることにする。

 こちらのサイトに見るように、ロシアでは2016年11月30日に大統領付属戦略発展・優先プロジェクト評議会の理事会が開催され、それを受け、同日付の政府指令により、「鉱工業における国際協業と輸出」と題する優先パイロットプロジェクトが策定されたということである。そして、その優先パイロットプロジェクトを紐解くと、非資源商品の輸出を拡大するため、4つの機械産業分野をパイロット分野に指定し、「ロシア輸出センター」が中心となって、様々な公的輸出促進策を講じていくことを盛り込んでいる。具体的には、自動車、農業機械、鉄道機器、航空機の4分野が対象になっている。そして、そうした輸出促進策の結果として、4分野の輸出が上図のように拡大していくという図式を描いている。注目されるのは、当該4分野では、ロシアを中核とした経済連合であるユーラシア経済連合への輸出割合が高いことであり、2016年の見通しでも64.2%に上り、2025年にはそれがさらに高まって85.7%に高まると想定されている。

 ただ、今回のパイロットプロジェクトに見る輸出額のデータは、私が把握しているものと異なり、どういう範囲を示しているのが、分かりづらい。たとえば、ロシアの通関統計によれば、2016年にロシアは乗用車だけで11億ドル近く輸出したことになっているが、上図では自動車産業全体で10億ドル程度にすぎず、釈然としない。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

ukai

 以前から、モスクワから鉄道でロシア南部のロストフに行こうとすると、ウクライナ領をかすめる形となり、そこで越境手続きをしなければならないから、不便だということが言われていた。そして、3年前の政変でロシアとウクライナが決定的に対立したことにより、上図に見るとおり、従来ウクライナ領を微妙にかすめていたジュラフカ~ミレロヴォ間の区画の迂回ルートの建設が、2014年から進められていた。そして、こちらの記事によると、近日中にその工事が終わり、10月には貨物列車の運行が始まるということである。ロシア鉄道のO.ベロジョーロフ社長が明らかにした。旅客列車は、ダイヤを編成する必要があるので、追って決定するということである。迂回区間は全長137kmで、その中には150mのものも含め5つの橋が設けられている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

DJHNnGqWsAER6wm

 ロシアのナントカ戦略とかナントカ国家プログラムの類は、画餅というか、どうせ実現しないものとして、あまり重視されないことが多い。ただ、個人的には、そういうことは承知の上で、ナントカ国家プログラムは結構好きである(変な言い方だが)。ナントカ国家プログラムには、だいたい数値目標が明記されており、そういうのにツッコミを入れたり、現実との乖離を跡付けたりするだけで、ある程度のレポートが書けてしまったりするので、ネタとして重宝するのである。

 それで、こちらのサイトに見るとおり、ロシア政府は2017年8月31日付の政府決定により、新版の「北極圏社会経済発展国家プログラム」を採択したということである。北極圏開発に関し、どのような数値目標を設定するのか、興味深いところだが、ざっと見たところ、重要そうなのは、「ロシアの北極圏の地下資源鉱床を開発するために企業が調達する製品(技術および設備)全体に占める輸入品の比率」という指標である。これは、欧米が制裁で供給を制限している分野であり、ロシアの輸入代替政策、エネルギー安全保障政策において重要性が高いものである。ちなみに、その輸入品の割合は、なぜか直近の数字が示されていないが、2021年には85%、2025年には50%になるという目標が示されている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 ロシアは、ロシア本土と、クリミア半島を隔てるケルチ海峡を橋で結んで、そこに鉄道と道路を通そうとしているわけだが、アゾフ海と黒海を行き来する船舶のために、通過用のポイントを設ける必要がある。そして、8月の末にその通過ポイントの鉄道の橋桁を架ける難工事が行われ、その工事は成功したようだ。上の動画が橋を架ける様子、下の動画がその下を船が通過する様子ということである。こうやって見ると、かなり座高が高く、横幅もそれなりに確保されているように見えるが、どうなんだろうか。なお、鉄道の橋桁の隣には、道路のそれも架けられる予定となっている。まあ、ロシアもこういう工事を自力でできるんだなあと感心する反面、クリミア併合の既成事実化が後戻りできないところまで進んでいることも改めて実感する。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

carexport

 昨日お伝えしたロシアの自動車産業発展戦略とは別に、ロシアは自動車輸出戦略というものを策定した由だ。ロシア政府のこちらのサイトに見るとおり、2017年8月31日付のロシア政府指令によって採択された。個人的にも、昨年「経済統合と通貨安が促すロシアの自動車輸出」と題するレポートを書き、従来ほぼロシア国内市場への供給に特化していた在ロシア工場(ロシア資本および外資)が輸出にも着手している状況を分析したが、ロシア政府はそのトレンドを受け、補助金など様々な施策を通じて輸出を政策的にも増強しようと乗り出したわけである。戦略の付属文書には数値目標が掲げられており、その基礎シナリオによれば、2017年現在で25億ドルに留まると見られるロシア自動車産業の輸出高を、2025年までには49億ドルに高めるという目標となっている(楽観シナリオによれば78億ドルまで伸びる)。ただ、ロシアに進出した外国メーカーの輸出が伸びるというよりも、ロシア地場メーカーの輸出の方がより大きく伸びるという図式を描いている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1476797387

 こちらによると、ロシア政府は自動車産業発展の新戦略を策定中である。11月までに草案を準備する予定である。新戦略は、V.プーチン大統領の指示により策定することになったものだが、期限が何度か延期され、2016年末には産業・商業省と経済発展省という2つの省が精査し直すことが決定された。D.マントゥロフ産業・商業相は7月、経済発展省と本質的な見解の違いはないと発言していた。なお、今回の新戦略は、既存の工業アセンブリのメカニズムに代わって、「特別投資契約」というメカニズムを導入することに主眼があり、エンジンやギアボックス等の現地生産を拡大することが眼目となっている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1488125539

 こちらの記事が、ロシアの対ベラルーシ原油供給につき最近の動きを伝えている。これによると、ロシアのA.ドヴォルコヴィチ副首相はこのほど、次のように語った。両国間で合意された「エネルギーバランス」によれば、2017年にロシアは2,400万tの原油をベラルーシに供給することになっている。それをどう利用するか(ベラルーシ国内の製油所で利用するか、あるいは原油のまま再輸出するか)は、ベラルーシ側が決めることである。多少の誤差が生じることはあるが、供給量が年間で2,400万tとなるよう、供給計画を立てている。一方、2017年上半期の供給量が900万tに留まったことにつき質問されたA.ノヴァク・エネルギー相は8月に、契約上、供給量が2,400万tを下回ることもありうるが、おそらくその分量は達成されるだろうとの見通しを示していた。他方、ベラルーシ側のV.セマシコ副首相は、2017~2019年に供給される2,400万tのうち、ベラルーシの製油所に供給されるのは1,800万tで、残り600万tは外国に転売され、その際の輸出関税はベラルーシの国庫に入ると説明していた。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

steel

 こちらの記事によれば、ロシアのプレハノフ記念経済大学のR.ザラソフ教授が、世界の鉄鋼業で中国の存在感がますます強まる中で、ロシアの鉄鋼業がそれにどう対処すべきかということを論じたということである。

 それによると、鉄鋼業はロシアの主要輸出産業の一つだが、世界の鉄鋼業界では過去15年に構造変化が生じ、中国が生産量を激増させ、インド、ブラジル、トルコのそれも増大している。中国を中心に、過去四半世紀で世界の生産は2.17倍に伸びている。韓国の伸びも目覚ましく、2014年にはロシアに匹敵する7,150万tとなった。現代では、大規模な製鉄所は沿海部に立地しており、安い海運運賃により、世界各地の高品質の原料を最低限のコストで調達することが可能となり、アジア太平洋の生産はまさにそのような条件で発展してきた。世界の競争が熾烈化した結果、1990年から2014年にかけて、東ヨーロッパの生産は20%縮小した。ロシアの場合は、輸出の縮小を、国内需要で置き換えることが、かなりの部分、可能である。熾烈化する世界の競争に対するロシアの最も効果的な対応策は、不断の技術更新、生産の根本的な近代化である。特に、石油精製の副産物を添加して、石炭コークスの使用を節約することや、半成コークスを利用することである。ロシア政府は石油会社と協定を結んでいるので、そうした方向を促すことが可能である。ザラソフ教授は以上のように論じた。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

himawari

 当ブログにありがちなマニアックな話題だが、こちらの記事によると、ロシアの食用油の業界団体である「油脂同盟」は、ひまわりの種に対する輸出関税の引き上げをロシア政府に提案した。従来6.5%(ただし1t当たり9.5ユーロを下回らない)だった税率を、16.5%(ただし1t当たり100ユーロを下回らない)に引き上げることを主張している。これは、国際価格が上昇した結果、内外の価格差が広がり、油脂業者が原料であるひまわりの種を調達しにくくなっていることにかんがみた提案である。原料不足のため、現状では、国内工場の稼働率は60%を下回っている。ロシアはWTOの義務に沿ってひまわりの種の輸出関税率を6.5%に引き下げた経緯がある。ロシアは世界第2位のひまわり油輸出国で、2016年にはその輸出は20%伸びて60億ドルに上り、農産物の中では穀物に次ぐ輸出品目となっている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

55_Трудовая-миграция-2

 こちらのサイトに、S.リャザンツェフという人が書いた中央アジアからロシアへの労働移民の問題に関する論文が出ており、上のような図も出ていて便利だったので、忘れないようにメモしておく次第である。ウズベキスタンは総人口が多いので、国外に出稼ぎ労働に出かける国民の数も120万~250万人と最も多い。ただし、経済活動人口に占める国外出稼ぎ労働者の比率という指標では、25.4~46.6%のタジキスタンが最も出稼ぎ依存度が高い国ということになる。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

heikin

 以前も取り上げたことがあるかもしれないが、ユーラシア経済連合の統計集に、加盟5ヵ国の平均賃金の比較というグラフが出ていたので、日本語を充てた上で、お目にかける。

 ご覧のとおり、やはりロシアの賃金水準が高いわけだが、それのみならず、ロシアにおいては首都の賃金が圧倒的に高いというのも特徴的である。モスクワに水をあけられているのは、周辺国だけでなく、ロシアの地方も同じである。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

irrt100

 こちらの記事によると、ロシアの家電量販チェーン大手のエルドラドとテフノシーラが、合併する方向であり、このほどエルドラドを経営するサフマル・グループがロシア反独占庁から承認を取り付けた。エルドラドがテフノシーラを吸収する形となる模様で、手続きには1年半ほどを要すると見られる。なお、サフマル・グループは本年4月に、別の量販大手のMヴィデオの株式57.7%をその社長およびパートナーから買収しており、Mヴィデオはサフマル・リテイルに改称されることになっている。

 上掲図はこちらのサイトに出ていた2016年上半期の主要チェーンの売上高。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1

 編集作業が終わったばかりの『ロシアNIS調査月報』2017年8月号の中身をご紹介。8月号では、「新フェーズに移行するロシアの貿易」と題する特集をお届け。これまで、9-10月合併号において、ロシアの貿易統計特集をお届けするのが恒例になっていたものの、昨今ロシアの通関統計がネットで従来よりも早く入手できるようになっているため、貿易統計特集を従来よりも1ヵ月前倒しし、8月号をそれに充てることになった次第です。服部は「2016年のロシアの貿易統計」、「ロシアの国家プログラム策定状況と対外経済政策」という特集記事に加え、特集の枠外で「ウクライナがロシア系ネットサービスを遮断」、「2017ロシア・コンフェデ戦記」という文章を執筆。7月20日発行予定。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1498167019

 現在、ロシア・ウラル地方のエカテリンブルグで、「イノプロム」という大規模な産業・技術見本市が開催されている。個人的に知らなかったのだが、ロシアは2025年の万博をエカテリンブルグで開催したいとの申請を、本年5月に国際団体に提出したといいうことである。エカテリンブルグは2012年にも2020年の万博開催に立候補したが、その時はUAEのドバイに敗れた経緯がある。こちらによると、イノプロムに駆け付けたプーチン大統領は、エカテリンブルグは高いレベルで万博を開催する用意がある、イノプロムの経験がそれに活きることになるだろう、などとスピーチした。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1478848427

 こちらの記事によると、ユーラシア経済連合諸国は、共通通貨の問題を2025年までは検討しないことで合意した。このほど関係国の中銀総裁会合を終えたアルメニアのA.ジャヴァジャン中銀総裁が明らかにした。同氏によれば、共通通貨の問題が話題には上ったものの、5ヵ国はその問題を2025年までは一切検討しないことで合意した。2025年以降には、加盟国の経済状況、地政学的状況、その他の要因を考慮し、検討される可能性もある。現在のところ、加盟国は本件の準備ができていない。近い将来、10~20年くらいは、論外だ。どの国も、EUのユーロの功罪両面を見ているので、そうした議論は避けようとしている。ジャヴァジャン総裁は以上のように述べた。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1494882138

 日本企業は、物事が正式に決定するまで、情報をなるべく発信しない傾向があると思う。それに対し、ロシアの企業や政府は、たとえば日本企業がロシアへの投資を検討したり交渉を始めただけで、「日本企業が投資する」と、あたかも決定事項のようにマスコミに触れ回ってしまう癖があるように感じる。

 だから、この情報もまだそういう検討段階のものだと理解する必要があるが、こちらの記事によれば、インド系の製薬大手が、ロシア中部のトゥーラ州に工場を建設する意向を有しているということである。具体的には、Hetero Labsというインド系製薬会社が、抗HIV薬、抗がん剤を生産する工場の建設を検討しているということだ。このほどトゥーラ州のA.ジュミン知事がインド企業幹部と面談し、その旨を州広報が発表した。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1497939398

 こちらの記事によると、独シーメンス製のガスタービンが、ロシアが不法に併合したウクライナ領クリミアの発電所に供給され、物議を醸しているということである(シーメンスが直接クリミア企業と取引したわけではなく、ロシア企業に納入したものが最終的にクリミアに運ばれる形)。EUはEU圏の企業がクリミアにエネルギー関連機器を供給することを禁止している。シーメンスの公報は、「タービンをクリミアに供給したわけではなく、われわれは輸出管理規制にすべて従っている」とコメントしている。ガスタービンはSGT5-2000Eという製品で、クリミアで新規建設中の火力発電所に設置されようとしている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

1497852514

 もはや、それほど「ニュースバリュー」があるわけでもないが、一応書き留めておく。こちらのサイトこちらのニュース等が伝えているとおり、ロシア政府は2017年7月4日付の政府決定により、欧米産の農産物・食品の一部に課している輸入禁止措置を延長することを決定した。2017年12月31日に期限が切れることになっていたものを、2018年12月31日まで延長したもの。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

shinrai

 非常に忙しいので、本日は簡単なネタだけ。以前当ブログで、レヴァダ・センターのこちらのページに出ているロシア国民のプーチン大統領およびメドヴェージェフ首相への信頼度の推移というデータを掲載した。それから2~3ヵ月ほど経過したので、データをアップデートして、上図を作成し、その後プーチンとメドヴェージェフの境遇がどうなったのかをチェックしてみた。最新の調査結果は5月分なのだけれど、結論から言えば、国民のプーチンへの信頼度の高さはほとんど変わっておらず、5月時点でも81%が信頼していると回答、していないの18%を大きく上回った。一方、メドヴェージェフの方は、3月の蓄財疑惑暴露を受け、国民の信頼度が2月の52%から3月の42%に急落、しかしその後は4月44%、5月46%と多少は盛り返していることが判明した。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

↑このページのトップヘ