服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

カテゴリ: その他の国

Ucargerb

 アゼルバイジャン共和国ウジャル市(Ucar、ウチャル? 良く分からない)。読み方も良く分からないし、この花というか白い雲のようなマークが何なのか、いよいよ気になる。で、今、思い付いたのだが、これはひょっとしたら綿花ではないのか? アゼルでは綿花を産出するようだし。


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Goygol_gerb

 アゼルバイジャン共和国ギョイギョル市(Göygöl)。アゼル西部の内陸の街で、かつてドイツ系住民が暮らしたが、第二次大戦時にカザフスタンに追放されたという歴史もあるらしい。


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Saatligerb

 アゼルバイジャン共和国サアトリ市(Saatlı)。このアゼルバイジャンの手書き風の紋章シリーズ、なかなか味わいがある。特に、このサアトリというところの紋章は、構図が非常に面白い。


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Tartargerb

 アゼルバイジャン共和国タルタル市(Tərtər)。もしかしたらテルテルと読んだ方がいいのかもしれないが、良く分からない。内陸部に位置し、ナゴルノカラバフに隣接したエリアにある。


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akhsu

 アゼルバイジャン共和国アフス市(Ağsu)。アゼル国土のちょうど真ん中あたりに位置する街。これまた非常に良い感じの紋章だが(林檎?)、説明が見当たらないので意味が良く分からない。


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bilyasuvar

 アゼルバイジャン共和国ビラスヴァル市(Biləsuvar)。共和国南部の、対イラン国境に近い街。ソ連時代にはロシアの詩人、A.プーシキンにちなんでプーシキノと呼ばれていたらしい。


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Neftchalagerb

 アゼルバイジャン共和国ネフトチャラ市(Neftçala)。カスピ海沿岸の石油の街らしい。また、アゼル特有のマークが登場し、これまでは植物か花だと思っていたが、これを見ると鳥と雲のようにも見える。とにかく、私が読める言語での説明書きが見当たらないので、まったく分からない。


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Coat_of_Arms_of_Zakataly_(1843)

 アゼルバイジャン共和国ザカタラ市(Zaqatala)。ここも、ナヒチェヴァンと同じで、紋章の左上に、アララト山に漂着したノアの箱舟が描かれている。ただ、アゼル北部の街なので、たぶんアララト山は見えないと思うのだが。紋章にもあるように、立派な要塞跡があるらしい。


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ГербгородаКазах

 アゼルバイジャン共和国カザフ市(Qazax)。ほう、アゼルにカザフという街があるのか。興味深いっすわ。対ロシア、アルメニア国境に近い北西部の街で、絨毯の生産が盛んらしい。


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Quba_gerbe_kleine

 アゼルバイジャン共和国クバ市(Quba)。共和国の北部、対ロシア国境に近いエリアに位置し、歴史的にユダヤ人が多く居住する街のようだ。しかし、ここの紋章もいいね。4分割のアイテムちりばめ系。


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Siyazangerb

 アゼルバイジャン共和国シヤザン市(Siyəzən)。国の北東部に位置し、カスピ海に面している。真っ黒な石油が噴き出す紋章、イイネ!

 ジャコビニ彗星の日か。何でもない、独り言です。


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adzhgabuka

 アゼルバイジャン共和国ハジカブル市(Hacıqabul)。これも、読み方が心許ない。それにしても、アゼルバイジャンの紋章が、こんなに豊作になるとは思わなかった。ウズベキスタンやトルクメニスタンが数日間であっさり終わってしまったのと比べ、アゼルは実に優秀である(紋章の有無で価値判断をするやつ)。


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Sabirabadgerb

 アゼルバイジャン共和国サビラバード市(Sabirabad)。この植物というか、花のようなものが、アゼルバイジャンの紋章にしばしば登場するのだけれど、それが何なのか、分からない。


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Agdash_gerb

 アゼルバイジャン共和国アグダシ市(Ağdaş)。内陸部の街。キリル文字が描かれていることから見て、ソ連時代の古い紋章のようであり、これが現在も生きているかどうかは良く分からない。


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Imisligerb

 アゼルバイジャン共和国イミシリ市(İmişli)。国の南部に所在し、対イラン国境に面している。ダムと水力発電所があるようで、水色と矢印はそれを象徴しているのかな?


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gyoku

 アゼルバイジャン共和国ギョイチャイ市(Göyçay)。うわー、読み方分からない。「ギョイ」って、アゼルバイジャン語で、空とか青の意味かな?


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Shamaxi

 アゼルバイジャン共和国シャマヒ市(Şamaxı)。バクーの西122kmのところにある内陸の街。由緒ある古都のようで、紋章も実にイカしている。左下に描かれているのは、ラクダをパターン化したものかな?


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Salyan_2

 アゼルバイジャン共和国サリャン市(Salyan)。バクーの南西130kmにある街ということである。ここの紋章はエキゾチックというよりは、ロシアなんかにもありそうな雰囲気。当地のFCムガンというサッカークラブが結構強いらしい。


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Berdegerb

 アゼルバイジャン共和国バルダ市(Bərdə)。内陸の街で、ナゴルノカラバフに近いエリアにある。これまた興味をそそられる紋章だが、意味が分からないのがもどかしい。


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Shamkir_gerb

 アゼルバイジャン共和国シャムキール市(Şəmkir)。共和国の西の、対アルメニア国境に近いところにある古都のようだ。壺と葡萄の紋章。


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agcabadi

 アゼルバイジャン共和国アグジャベジ市(Ağcabədi)。日めくり紋章も、記念の500回目を迎えたけれど、その割には読み方も良く分からない、微妙な街に当たってしまった。アグジャベジでいいのかな? 内陸の街であり、対イラン国境に近い。何か深い意味がありそうな紋章だ。


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Xachmazgerb

 アゼルバイジャン共和国ハチマズ市(Xaçmaz)。対ロシア国境の近く、共和国の北東部にある街。カスピ海に面しているので、紋章の魚はお約束。


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ararat

 先日のコーカサス出張のお土産写真。アルメニアの象徴である(しかしながら今日ではトルコ領となっている)アララト山。私がアルメニアに滞在した時には、ずっと晴天だったのだけど、季節柄か、エレヴァンの街にうっすらともやがかかったような状態になっていて、街の高台のような場所に行ってみても、アララト山のすがたはおぼろげにしか拝めなかった。結局、帰りの空港および飛行機の上からが、アララト山が一番良く見えたのだった。


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kyrgyzstan_flag

 こちらのニュースによると、キルギスはロシアに対し、ロシアの原油を輸出関税なしでキルギスに輸出してくれるよう、要請する。キルギスにある製油所(複数)を稼働させることが目的である。9月18日、キルギス北部で建設中のトクモク製油所の現場を訪れた際に、V.ジリ・キルギス副首相が表明した。副首相によれば、既存のカラバルタ製油所が停止状態にあるのは、ロシアからの原油供給に輸出関税が上乗せされ、精製事業が経済的に割に合わなくなっているからである。そこでキルギス政府は現在ロシア側と交渉しており、ロシアはもしもキルギスが代わりに輸出関税を課すならば自分たちは輸出関税なしで原油を供給する用意があるとしている。キルギスでは、製油所建設にあたって、原料供給の問題がしかるべく詰められておらず、現状からの脱却には、ロシアまたはカザフスタンの石油会社と原油供給契約を結び、石油を精製して、製品を地元市場で販売する以外にないと、副首相は指摘した。現在キルギスには、南のジャラルアバド州、北のチュイ州カラバルタ市と2箇所に製油所があり、さらに2015年11月7日にトクマクに3箇所目が完成する予定である。ジャラルアバド州のそれは技術的理由で稼働率20%となっており、近年に中国資本によって建設されたカラバルタ製油所も原料不足からフル稼働に至らず、2015年第1四半期にはキャパ80万tに対し4.2万tの生産に留まった。キルギス自体の原油の産出はごくわずかであり、ロシアおよびカザフに輸出関税なしでの原油供給を要請し続けてきた経緯がある。


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Eurasia

 こちらのサイトに、6月末のやや古い記事だが、アルメニアとユーラシア経済連合のかかわりに関する論評が掲載されているので、要旨をまとめておく。原典は非常に読みづらい文章であり、かなり粗い抄訳であることをお断りしておく。

 アルメニアのユーラシア経済連合加入はまず何よりも、同国の工業・農業生産の成長力を発揮させるという目的によって要請された。というのも、ユーラシア市場では、アルメニアの非鉄金属製品、機器、農産物・食料品に対する高い需要が維持されているからである。アルメニアがもう10年以上、近隣諸国から運輸・経済面で封鎖された状態にあることを考えると、そうした展望はアルメニアにとってきわめて重要である。

 しかし、他のユーラシア加盟国との通商関係で、アルメニアへの、アルメニアからの商品移動の諸問題、価格形成のメカニズム、輸送サービス料金設定などは、全面的に解決しているのだろうか。アルメニアとユーラシアで、これらの分野における共通の、または近似したルールや法制は、導入されていない。

 これらの問題は実質的に、以下の要因にリンクしている。第1に、ロシア・ルーブルの変動が激しく、それが他のユーラシア諸国の通貨にも影響を及ぼし、当該国の物価にも影響を与えている。第2に、ロシアの独占企業(エネルギー、鉄道等)、小売チェーンの販売・価格政策である。残念ながら、これらの政策は、ユーラシアで表明される経済統合や共通市場の課題とは、まったく関係なく決まっている。

 アルメニアでは、2014年以降、ロシアとの貿易量が低下したことなどから、金融・経済状況が悪化している。多くの専門家はその問題が、ルーブルの下落だけでなく、アルメニアの固定資本の多くをロシア資本が直接・間接に支配下に置いていることにも起因していると見なしている。アルメニアで物価が上がっている一因は、現在生じている反政府運動の高まりにもある。

 アルメニアの場合には、トランジットという要因も加わる。アルメニアとユーラシアの中核諸国との物流はジョージアを通過するものが多いが、そのジョージアは独自の輸送料金政策をとっている。もしもロシア・ジョージア関係が改善すれば、アルメニアとユーラシア中核諸国間の価格および通商条件も改善することになる。

 もう一つの問題は、ロシア・ベラルーシ・カザフの間で、経済および貿易の国家管理の度合いが異なることである。世界の様々な経済統合の経験が示しているとおり、共通市場の形成、経済統合が可能となるのは、まさに金融・経済の国内および国際政策の共通原則が実現される場合である。

 国際的な原則にかんがみれば、なぜアルメニアの商品に、すべてのユーラシア市場で最大限に有利な体制が適用されないのだろうか。もしそうなれば、コーカサスの小国であるアルメニアにとっての経済的な恩恵は大きいのだが。アルメニア製品がロシアで割高になる要因の少なくとも3分の1が、まさに輸送料金に起因しているとする評価が多く見られる。むろん、価格・料金は為替レートによっても左右される。もしかしたら、現在のロシア・ルーブルの下落にかんがみると、かつてのコメコンにおける振替ルーブルのようなものを一時的でも導入することも、検討に値するかもしれない。

 アルメニアの「輸出業者同盟」のR.ムフチャン議長の指摘によれば、アルメニアの商品をロシアに輸出する際の対ロ国境における行政的な障壁を除去すべく、アルメニアはロシアと交渉をする必要がある。ユーラシア諸国への輸出をモニタリングしたところ、アルメニア商品をロシアに輸送する際に、ロシア・ジョージア国境のヴェルフニーラルス通過ポイントで、かなりのトラブルが発生していることが明らかになった。アルメニアはユーラシア諸国と直接国境を接していないので、結局アルメニアがロシアに商品を輸出する際には、ユーラシア外のCIS諸国に輸出するのと同様の書類作成が必要になる。アルメニアのトラックは、完璧に作成された書類を携えてエレヴァンを出発し、トラックや貨物の規模にかかわりなく、書類手続きに11万~12万ドラムの費用を要する。しかも、植物由来の商品に関しては、植物検疫を受ける必要があり、それにも費用がかかる。その後トラックはアルメニア・ジョージア国境に到達し、1.7万~1.8万ドラムの関税を支払った上でトランジット輸送の文書手続きが行われる。しかも、アルメニアがユーラシアに加盟したことに伴い、ジョージアはトラック1台当たり201ラリ(約90ドル)という割高な関税を導入した。最大の問題が発生するのはジョージア・ロシア国境であり、ヴェルフニーラルス通過ポイントでアルメニアの貨物は5~6時間も待機しなければならない。アルメニアは、ユーラシア加入前と同じ行政的障壁に直面している。

 アルメニアの電力料金に関しては、アルメニアは以前から水力発電のポテンシャルに恵まれており、それによって国内の電力需要を完全に満たすことも可能で、そろそろその活用を考える時期かもしれない。O.アブラミャン首相は6月25日の閣議で、アルメニア電力会社に乱脈と腐敗があるという指摘を認めた上で、予定されている電力料金の値上げには、予想を上回る為替の下落や、2013年12月の予定外の原発停止といったやむをえない事情があると説明した。また、アルメニアでガスを輸送・供給している独占企業は、ロシア・ガスプロム社の100%子会社であるガスプロム・アルメニア社である。ロシアのアルメニアに対する国境渡し価格は1,000立米当たり190ドルという低いものだが、アルメニアの国民が払っているガス代は330ドルである。

 かくして、アルメニアの社会経済情勢も、ユーラシア諸国との貿易も、大幅に好転するとすれば、国内・国外の相互に関連した要因にかかっている。しかも、大企業や企業グループの利益よりも、国際的な問題の解決が優先されることが必要である。


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20150919am1

 私は普段ロシア圏に出張に行った時に、レストランなどに入ることはほとんどなく、軽いもので済ませることが多いのだが、先日アルメニアに出かけた時には、滅多に行けない国だし、民族料理も魅力的なので、珍しくレストランを多く利用した。その一つで、ランチタイムに「アルヴァサル」という店を訪れたところ、メニューはランチ用のカジュアルなものばかりで、アルメニアというよりロシア料理という感じだった。初老の男性ウェイターに(アルメニアでは女性ではなく男性が給仕を務めているケースが多いと感じた)、アルメニアらしいものを食べたいのだが、と相談すると、ランチメニューではなく、夜用の本格アルメニア料理を勧められたので、多少高くつくかもしれないなと思いつつ、アルメニアでの最後の食事だったので、勧められた品を注文してみた。

 それで、メインで出てきたのが、上の写真の料理。Хурджин(フルジン)という名前の料理だった。調べてみると、フルジンというのは、コーカサス地方で、かつての隊商がラクダに乗って移動する際に食べ物などを入れた革袋のことらしい。それで、この料理は、ジャガイモと肉・野菜を炒めたものを、アルメニア特有の非常に薄いパンで包んでパイ状に焼いたものであり、その形状からフルジンという名が付いたのだろう。見栄えが悪くなってしまうが、パイを開くと下の写真のような感じである。肉はなんでもよいらしく、ミックスも可能というので、ミックスにしてもらった。味は、それほどエキゾチックではなかったが、その形状と食べきれないほどのボリュームからして、御馳走感満点の料理だった。結局、スープ、パン、フルジン、お茶で、1,000円ちょっとくらいであり、つくづく物価の安い国だと思った。

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 私のこのブログ/HPでは、ロシア・ウクライナ・ベラルーシという本筋の東スラヴ3国を主たる対象とし、付随的にモルドバとカザフも時々取り上げる、というスタンスでお伝えしている。しかし、今年度私が、ユーラシア経済連合の調査に取り組んでいるという事情があり、また先日もその関係でアゼルバイジャン、アルメニアに出張したりもしたので、そうした「その他のNIS諸国」を取り上げる機会もこれから増えそうである。これまではそうした記事は、便宜的に「ロシア」のカテゴリーに入れたりしていたが、今回から「その他の国」というカテゴリーを加えることにしようかと思う。まあ、実際に記事を書くのは、ごく「たまに」だけど。過去の記事も、該当するものは、カテゴライズし直そうかな。

 新カテゴリーを設けて、その最初の記事。こちらのサイトで、S.マルケドノフという学者が、アゼルバイジャンの対外政策路線、対ロシア関係、特にロシア主導のユーラシア経済連合への対応について論じているので、主要部分の要旨をまとめておく。なお、同氏は民族的にはコーカサス系という感じがするが、ロシア国立人文大学で教えている人らしい。

 アゼルバイジャン(以下、「アゼル」と略させていただく)は、ロシアの国益にとって脅威と見なしうるようなブロックや同盟には、加入していない。確かにアゼルはNATOと協力しているが、ジョージアやウクライナとは異なりそれに加入する意向は示していない。アゼルは現時点で、「非同盟運動」の加盟国となっている。アゼルはまた、EUとのパートナーシップを構築しつつ、連合協定は締結しておらず、そのプロセスを急ごうともしていない。

 ロシア当局はアゼルを戦略的パートナーと見なしており、それに関しては国家指導部が繰り返し発言している。このアプローチは、いくつかの要因によって決まっている。第1に、両国が陸上部(284km)とカスピ海で国境を接していることである。第2に、ロシアがナゴルノカラバフ紛争の和平に関与していることである。アゼルは、時にモスクワを非難することもあるが、基本的にはロシアの和平プロセスへの参加を支持しており、これはジョージアにおける南オセチアやアブハジアをめぐる状況と大いに異なる。第3に、ロシア・アゼル関係においてはディアスポラの要因が大きな役割を果たしている。つまり、アゼル市民がロシアにいる一方で、ダゲスタン系のロシア市民がアゼルに存在している。第4に、確かにロシアはユーラシア経済連合の旗振り役ではあるが、連合にはカザフやベラルーシも参加しており、その両国もアゼルとの協力に大きな関心を寄せていることが挙げられる。

 これらの要因はアゼルバイジャンがユーラシア経済連合に加入する可能性の上でポジティブなものだが、逆にネガティブな要因もある。その最大のものは、やはりアゼル・アルメニア間のナゴルノカラバフ紛争だ。同紛争は単に領土の帰属だけでなく、非常に多層的な問題である。 ロシアとアゼルは、利害が重なり合う部分が少なくない。ロシアがアゼルの現政権を支持していること、アゼルで民主主義の実験を行うのは望まないこと、国境地域のダゲスタンの安全保障、経済的プロジェクトなどである。しかし、アゼルはロシアとの協力関係を選択的に推進しており、分野によってはロシアを競争相手と見なしている。とりわけそれは、両国の安全保障と経済発展にとっての基幹部門であるエネルギー分野で顕著である。

 2014年9月にはバクーで、かつてアゼルと西側の12の石油大手によって結ばれた「世紀の契約」の記念日を祝う式典が開かれた。現在に至るまでこの文書が、アゼルの外交・対外経済政策の方向性を多分に決定付けている。米国のシンクタンク「戦略・国際研究センター」のジェフリー・マンコフは、「今後の国際エネルギー価格次第では、今後10年ほど、カスピ海から欧州への石油ガス供給は赤字になる恐れもあるが、それにもかかわらず米国は、地政学的な多元主義を確保する手段として、バクー~トビリシ~ジェイハンパイプラインを支持する」と述べている。アゼルは、ロシアが石油ガスを武器に使ったり「エネルギー帝国」を構築したりしようとしていることを欧米が毛嫌いしていることを利用し、それにもとづいて自国の戦略を適応させることに成功したのである。アゼルはすでに長らく、この「多元主義」の欠くべからざる一部となっている。これにより、アゼルは欧米から人権や民主主義に関する批判を受けずに済んでいる。ちなみに、NATOが欧州からアフガンでのオペレーションのために運送する貨物の3分の1ほどがアゼルの上空を通過している。

 アゼルはナゴルノカラバフ紛争でのロシアの役割に完全には満足しておらず、ロシアに中立というよりも、直接的な支持を期待している。ただ、その際にアゼルは、エネルギー多元主義の修正といった本質的な提案を自らが示すことはしていない。アゼルはロシアおよび欧米との関係で自らにとって利益のある分野を選別し、ブランコ政策を実施している。こうした路線が、ユーラシア統合の妨げとなっている。いかなる協力関係を築こうとも、アゼルにとって最大の政治問題であるナゴルノカラバフの解決に資さないのであれば(CIS集団安保もユーラシア経済共同体もそうだった)、アゼルにとってのメリットはない。

 ソ連崩壊後のCISは一定の役割を果たしたが、過去の一体性や郷愁にもとづいて機能的な統合組織を形成するのは不可能である。他方、アゼルとアルメニアが同居することになったら、CISの焼き直しの以上のものはできない。ロシアは、ソ連時代への回帰を願っていないのはもちろん、CISのような「文明的な離婚の受け皿」を再び作ろうともしないだろう。かといって、アゼルがロシア・ベラルーシ・カザフと協力しないかというと、決してそうではなく、二国間ベースで協力は推進されているし、今後も同じだろう。ただ、それがアゼルのユーラシア経済連合加盟といったことに発展することは考えられず、アゼルは今後も距離を置き続けるだろう。


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