服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

カテゴリ: その他の国

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 内陸の中央アジアおよびコーカサス諸国を、主にジョージアの黒海港湾を経由して、EUをはじめとする諸外国の市場と結び付けることを目標に据えたトラセカ(TRACECA: Transport Corridor Europe-Caucasus-Asia)という国際プログラムが存在する。ただ、現在までのところ大きな成果が挙がっているとは言えない。そうした中、中国主導の一帯一路(新シルクロード)構想が脚光を浴び、それが描くルートがTRACECAのそれとずれていることから、ここに来てTRACECAの位置付けがますます微妙になっているようである。

 ロシアのこちらのサイトに掲載された論考では、次のように論じられている。すなわち、かつてTRACECAを新シルクロードと吹聴していたEUだったが、最初から大規模建設投資には後ろ向きで、2009年には資金拠出を完全に打ち切った。一方、中国は、当初はロシアを迂回して中央アジア・コーカサス・トルコ経由で欧州との輸送路を構築することに関心を抱いていたので、TRACECAにも歩調を合わせていた。しかし、ルートに当たる国々のまちまちな政治・行政リスクに直面し、ロシアと協力した方が簡単だと、中国は判断した。EUは認めたがらないが、現在TRACECAは崩壊の手前まで来ており、EUが関心を高めなければ、コーカサス諸国や中央アジアはアジア開銀・中国・日本などとの協力にシフトするだろう、ということである。

 日本語版人民日報のこちらのコラムでは、「欧州のTRACECA(欧州-コーカサス-アジア輸送回廊)計画も同様に中央アジア諸国がロシアへの依存を脱するためのものだ。中国の『1ベルト1ロード』には排他性はなく、いかなる国と地域も希望さえすれば参加でき、発展成果を共有できる」として、後者の優位性が強調されている。


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rugby

 先日、知人から、「なぜジョージア(旧グルジア)ではラグビーが盛んなのか?」と訊かれた。個人的に、ラグビーに関する知見はなく、昨年のワールドカップも一秒も観なかったので、正直言えば、ジョージアとラグビーを結び付けて考えたことなど、一切なかった。むしろ、最近でこそパッとしないが、ジョージア=伝統的なサッカー国というのが、私の抱いていたステレオタイプだったくらいだ。確認してみると、確かにジョージアの世界ランキングは現時点で14位とそこそこ高く(上図参照)、昨年のラグビー・ワールドカップにもジョージアは出場していたようである(私の所属団体の事業対象国としては唯一)。というわけで、気になったので、ジョージアにおけるラグビー人気について、ちょっと情報を探ってみた次第である。

 こちらの記事では、ロシア人記者がジョージアのトビリシを訪問し、現地の人々がテレビのサッカー中継など目もくれずに、ラグビーのワールドカップにかじりついている様子のルポルタージュが伝えられている。なるほど、かの地では、近年サッカーよりもラグビー熱の方が高いというのは、本当のようだ。

 で、なぜにジョージアでラグビー人気が高いのかという点に関しては、「Lelo burti」(ジョージア語でField Ballという意味)というジョージア伝統の原始的な球技とラグビーが似ているから、という有力な説があるらしい。下に見るのがその動画であるが、「お互いをリスペクトする」という以外には明確なルールはないらしく、以前NHKのBSで観たサッカーのルーツと言われるイングランドの田舎のお祭りに近いなと感じた。

 もう一つ、ジョージアの人々がラグビーに熱中する理由として、こちらこちらの記事を読んで、次のようなことを感じた。2008年にロシア・ジョージア間で戦争が起きて以降、サッカーではUEFAの配慮により、両国間の対戦が回避されている。ところが、ラグビーでは、中立地の開催ではあるが、最近も両国代表同士が激突している。実は、ジョージアがロシアに勝てるスポーツ種目は、ラグビーくらいである。両国のラグビーの優劣は明確であり、最後にロシア代表がジョージア代表に勝ったのは、もう20年以上前の、ただ一度きりである。というわけで、ジョージア国民がロシアへの敵愾心を発揮し、溜飲を下げることのできる唯一のスポーツ種目となっているのが、まさにラグビーのようなのである。


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uz24

 本ブログでは年末年始に、ロシア・NIS諸国の2015年のまとめと2016年の見通しというのを延々とやっていて、「もういい加減にしろ」と言われそうだが、あとちょっとだけ。

 ウズベキスタンのuz24というサイトのこちらのページに、2015年の同国にとっての重要事件というのが出ている。整理すると、以下のとおりである。掲載順は基本的に時系列のようである。

  • 1月、米ニューヨーク・タイムズに誤って「Kyrzbekistan」という国名が載り、同紙は後に謝罪。
  • 3月29日、大統領選挙で現職のイスラム・カリモフが得票率90.39%で再選を決める。
  • 4月18日、ロシアの音楽コンテストでウズベク出身アーティスト2人が勝利。
  • 6月11日、潘基文国連事務総長がタシケント訪問。
  • 7月、愛国的行事への不参加理由に、一連のアーティストがライセンス剥奪される。
  • 8月、プーシキン像の移動が物議を醸す。
  • 9月、先端的な自動車学校「アフトテスト」がタシケントに開校。
  • タシケントのナヴォイ劇場が新装オープン。10月の除幕式には日本の安倍首相も。
  • 11月1日、ケリー米国務長官がウズベキスタン初訪問。
  • 秋、品不足の噂からタシケントなどでガソリンスタンドに長い行列。
  • タシケントの国立演劇劇場でシェークスピア劇団「グローブス」によるハムレットが上演される。
  • 12月5日にカリモフ大統領が2016年を「母子健康の年」とすることを提案。
  • 12月、タシケント市が治安対策理由に集合住宅での監視カメラ設置を決める。
  • 11~12月にかけて地震が続く。
  • サッカーの著名なウズベク人レフリーであるラフチャン・イルマトフ氏、2015年の世界最優秀審判賞を受章、12月27日に授賞式。

 そして、こちらのページには、2016年にウズベキスタンで期待・予想される主な出来事が出ているので、それも整理しておく。

  • 上海協力機構の議長国をウズベキスタンが務める。9月にタシケントで同サミット。
  • タシケントのHyatt Regencyホテルの建設、7月1日までに完了する予定。
  • タシケントで新たな路面電車路線開設へ。
  • タシケントの空港近くにで建設中の立体交差点、秋までには完成予定。
  • GMウズベキスタン、新モデル「Aveo」投入を計画。
  • タシケント旧市街のヌラフション通りに20棟のマンション完成。
  • アングレン~パプ鉄道が7月に完成予定。

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beylagan

 アゼルバイジャン共和国ベイラガン市(Beyləqan)。アゼル内陸部の南部、対イラン国境に程近い街。それにしても、アゼルバイジャンにこんな多くの都市があって、しかもそれらが軒並み紋章を有しているとは、予想だにしなかった。もう1ヵ月以上、アゼルのシリーズをやってるよなあ。


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Xudatgerb

 アゼルバイジャン共和国フダト市(Xudat)。国の北東部に位置し、カスピ海および対ロシア国境に面している。機関車と1900の文字が描かれた紋章だが、その年に何があったのか、良く分からない(市になったのは1950年のはずだし)。


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Astara_gerb

 アゼルバイジャン共和国アスタラ市(Astara)。アゼル国土の一番南にあり、カスピ海および対イラン国境に面した街だけど。それにしても、ここの紋章は、久し振りのヒットだ。都市の紋章というよりは、食品会社のロゴのような。


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Qusarcity

 アゼルバイジャン共和国クサル市(Qusar)。共和国北部の対ロシア国境近くにあり、ユダヤ人、ロシア人、レズギン人など多様なエスニック的背景を有する街のようだ。紋章も、アゼルの他の街とはだいぶテイストが違う。


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Ucargerb

 アゼルバイジャン共和国ウジャル市(Ucar、ウチャル? 良く分からない)。読み方も良く分からないし、この花というか白い雲のようなマークが何なのか、いよいよ気になる。で、今、思い付いたのだが、これはひょっとしたら綿花ではないのか? アゼルでは綿花を産出するようだし。


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Goygol_gerb

 アゼルバイジャン共和国ギョイギョル市(Göygöl)。アゼル西部の内陸の街で、かつてドイツ系住民が暮らしたが、第二次大戦時にカザフスタンに追放されたという歴史もあるらしい。


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Saatligerb

 アゼルバイジャン共和国サアトリ市(Saatlı)。このアゼルバイジャンの手書き風の紋章シリーズ、なかなか味わいがある。特に、このサアトリというところの紋章は、構図が非常に面白い。


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Tartargerb

 アゼルバイジャン共和国タルタル市(Tərtər)。もしかしたらテルテルと読んだ方がいいのかもしれないが、良く分からない。内陸部に位置し、ナゴルノカラバフに隣接したエリアにある。


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akhsu

 アゼルバイジャン共和国アフス市(Ağsu)。アゼル国土のちょうど真ん中あたりに位置する街。これまた非常に良い感じの紋章だが(林檎?)、説明が見当たらないので意味が良く分からない。


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bilyasuvar

 アゼルバイジャン共和国ビラスヴァル市(Biləsuvar)。共和国南部の、対イラン国境に近い街。ソ連時代にはロシアの詩人、A.プーシキンにちなんでプーシキノと呼ばれていたらしい。


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Neftchalagerb

 アゼルバイジャン共和国ネフトチャラ市(Neftçala)。カスピ海沿岸の石油の街らしい。また、アゼル特有のマークが登場し、これまでは植物か花だと思っていたが、これを見ると鳥と雲のようにも見える。とにかく、私が読める言語での説明書きが見当たらないので、まったく分からない。


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 アゼルバイジャン共和国ザカタラ市(Zaqatala)。ここも、ナヒチェヴァンと同じで、紋章の左上に、アララト山に漂着したノアの箱舟が描かれている。ただ、アゼル北部の街なので、たぶんアララト山は見えないと思うのだが。紋章にもあるように、立派な要塞跡があるらしい。


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ГербгородаКазах

 アゼルバイジャン共和国カザフ市(Qazax)。ほう、アゼルにカザフという街があるのか。興味深いっすわ。対ロシア、アルメニア国境に近い北西部の街で、絨毯の生産が盛んらしい。


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Quba_gerbe_kleine

 アゼルバイジャン共和国クバ市(Quba)。共和国の北部、対ロシア国境に近いエリアに位置し、歴史的にユダヤ人が多く居住する街のようだ。しかし、ここの紋章もいいね。4分割のアイテムちりばめ系。


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Siyazangerb

 アゼルバイジャン共和国シヤザン市(Siyəzən)。国の北東部に位置し、カスピ海に面している。真っ黒な石油が噴き出す紋章、イイネ!

 ジャコビニ彗星の日か。何でもない、独り言です。


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adzhgabuka

 アゼルバイジャン共和国ハジカブル市(Hacıqabul)。これも、読み方が心許ない。それにしても、アゼルバイジャンの紋章が、こんなに豊作になるとは思わなかった。ウズベキスタンやトルクメニスタンが数日間であっさり終わってしまったのと比べ、アゼルは実に優秀である(紋章の有無で価値判断をするやつ)。


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Sabirabadgerb

 アゼルバイジャン共和国サビラバード市(Sabirabad)。この植物というか、花のようなものが、アゼルバイジャンの紋章にしばしば登場するのだけれど、それが何なのか、分からない。


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Agdash_gerb

 アゼルバイジャン共和国アグダシ市(Ağdaş)。内陸部の街。キリル文字が描かれていることから見て、ソ連時代の古い紋章のようであり、これが現在も生きているかどうかは良く分からない。


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Imisligerb

 アゼルバイジャン共和国イミシリ市(İmişli)。国の南部に所在し、対イラン国境に面している。ダムと水力発電所があるようで、水色と矢印はそれを象徴しているのかな?


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gyoku

 アゼルバイジャン共和国ギョイチャイ市(Göyçay)。うわー、読み方分からない。「ギョイ」って、アゼルバイジャン語で、空とか青の意味かな?


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Shamaxi

 アゼルバイジャン共和国シャマヒ市(Şamaxı)。バクーの西122kmのところにある内陸の街。由緒ある古都のようで、紋章も実にイカしている。左下に描かれているのは、ラクダをパターン化したものかな?


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Salyan_2

 アゼルバイジャン共和国サリャン市(Salyan)。バクーの南西130kmにある街ということである。ここの紋章はエキゾチックというよりは、ロシアなんかにもありそうな雰囲気。当地のFCムガンというサッカークラブが結構強いらしい。


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Berdegerb

 アゼルバイジャン共和国バルダ市(Bərdə)。内陸の街で、ナゴルノカラバフに近いエリアにある。これまた興味をそそられる紋章だが、意味が分からないのがもどかしい。


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Shamkir_gerb

 アゼルバイジャン共和国シャムキール市(Şəmkir)。共和国の西の、対アルメニア国境に近いところにある古都のようだ。壺と葡萄の紋章。


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agcabadi

 アゼルバイジャン共和国アグジャベジ市(Ağcabədi)。日めくり紋章も、記念の500回目を迎えたけれど、その割には読み方も良く分からない、微妙な街に当たってしまった。アグジャベジでいいのかな? 内陸の街であり、対イラン国境に近い。何か深い意味がありそうな紋章だ。


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Xachmazgerb

 アゼルバイジャン共和国ハチマズ市(Xaçmaz)。対ロシア国境の近く、共和国の北東部にある街。カスピ海に面しているので、紋章の魚はお約束。


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