20120620_ua_setaiatari

 2010年に実施された日本の国勢調査によると、日本の1世帯当たりの平均人数は2.46人だった。これは5年前から0.11人減少したということである。当然のことながら、国が近代化し、大家族中心の社会から、核家族や単身者世帯が増えていくにつれて、1世帯当たりの平均人数は低下していくのが一般的である。

 興味深いことに、2011年現在のウクライナの1世帯当たり平均人数は2.59人であり、日本とほぼ同じレベルである。ちなみに、やや古いが、2002年時点のロシアの当該数値は2.7人。ウクライナやロシアの都市住民はだいたい画一的な集合住宅に住んでおり、家がそれほど広くないので3世代同居といったパターンは多くないはずで、それで世帯当たりの平均人数が少なくなるのではないかと思う。

 ウクライナの1世帯当たりの平均人数を地域別に示した資料を見付けたので、それを掲載する。薄い色が2.45人以下、中間が2.46~2.68人、濃い色が2.69人以上となっている。これを見ると、完全に西高東低の傾向となっている。西ウクライナは農村の比重の高い伝統的社会、東ウクライナは都市型の工業社会という特性を反映したものだと考えられる。不可解なのは、首都キエフ市が2.57人と、全国平均とほとんど変わらないことである。ちなみに、日本の場合は東京都が2.06人で全国で最も低い。

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