今朝の録画観戦は、現地時間昨日14日行われたグループCの2周目、スペインVSアイルランド。スペインがアイルランドをまったく寄せ付けず、4対0で圧勝した。見ていて、スペインもフルスロットルという感じではなかったが、それでも地力の差はいかんともしがたい。「虐殺」とまでは行かないものの、「小虐殺」といった趣の試合になった。

 今を遡ることちょうど10年前、日韓W杯で、私がスタジアムで現地観戦した唯一の試合が、グループステージ3試合目のアイルランドVSサウジアラビア戦だった。6月11日横浜スタジアムで開催され、3対0でアイルランドが完勝。この大会では、自分たちのスタイルであるパワープレーを愚直に繰り返すアイルランドがちょっとした旋風を起こし、この横浜スタジアムで開催されたゲームでは、確かアイルランドが2点差以上で勝てば決勝トーナメントに進出できるという状況だった。私も、時ならぬアイルランド・ブームに便乗し、ユニクロで緑色のポロシャツを買い求め(レプリカユニを買うというまでの思い入れはなし)、にわかアイルランド・サポに化けてスタジアムに出向いたものだった。

 しかし、ゲームが始まるとアイルランドが押しまくり、誰がどう見ても2点差以上で勝つことが確実な試合展開に。こうなると、私などは、同じアジアのサウジアラビアに頑張ってほしいという気持ちが芽生え、アイルランドの完勝を複雑な心境で見届けたものだった。

 いずれにせよ、不器用ながら最後まで全力を出し切るアイルランドのプレースタイルはサッカーファンの共感を呼び、この日韓大会のあとしばらく、自分たちのプレースタイルをブレずに貫くことを、「2002年のアイルランドのようにやり切る」と表現するようになったりもしたわけである。

 時は流れ、10年後のポーランド・グダンスク。世界と欧州の統一王者たるスペインの完成されたサッカーの前に、アイルランドはなすすべがなかった。自分たちのサッカーを貫こうにも、あれだけ自陣のゴール前に磔になり、前線にボールを運べた回数が数えるほどという中では、いかんともしがたい。2連敗のアイルランドは、今大会で最初にグループステージ敗退が決まったチームになってしまった。

 余談ながら、スペインVSアイルランド戦を観終わって、ふと自分の姿を見たら、偶然にも、10年前にアイルランドVSサウジアラビア戦を観に行った時の緑のポロシャツを着ていた(ていうか、ユニクロの安物ポロシャツを10年も着るなよ)。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ