だいぶ後追いの情報になってしまうが、5月8日にメドヴェージェフ氏がロシア下院で首相として承認された際に、来たる新内閣の活動指針に関する演説を下院向けに行った。そのテキストはこちらで読むことができるが、ノーヴォスチ通信のこちらのページに、その骨子が要領良くまとめられているので、以下でそれを翻訳して紹介する。

 全般的な方針としては、近代化戦略を継続する。

 行政分野においては、「電子予算」プログラムを中核として、国家行政の単一情報環境を形成する。

 教育分野においては、2012年末までに教育法を採択する。向こう8年間で教育分野に最大5兆ルーブルを投資する。

 経済分野においては、将来的に連邦予算の財政赤字をGDPの1%以内に抑制する。引き続き、資源セクターに由来する超過収入を予備基金に集中させる方針を堅持する。燃料・肥料・農機の価格上昇を抑制することを通じた農業支援を継続する。2014年までに新たな鉄道路線を1,000km以上建設する。シベリア・極東開発を優先事項の一つと位置付ける。新生産の立ち上げおよび旧生産の近代化を刺激するために税制免除を導入する。

 政治分野においては、ロシアのすべての政治勢力との対話を実施する。

 軍需分野においては、国防発注の新たなシステムを構築する。

 社会分野においては、年金制度改革に当たって過激な措置は回避する。引き続き住宅問題の解決に重点を置く。極東・シベリア・カリーニングラード州の住民向けの航空料金への補助制度を維持する。

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