こちらの記事によると、ウクライナのYe.チェルヴォネンコという元運輸相が、ロシアとの対立がウクライナの経済に及ぼしている巨額の損失についてテレビ番組で語ったということである。なお、チェルヴォネンコ氏の経歴はこちらに見るとおりで、運輸相を務めたのはオレンジ革命後の2005年2~9月のティモシェンコ内閣においてであり、ごく短期間だったようである。
記事によれば、チェルヴォネンコ元大臣は概要以下のように発言した。ロシアとの対立で、ウクライナには巨額の損失が生じている。ウクライナは、もしも中国から欧州への列車がウクライナ領を通っていたら巨額の資金を得られるはずだったが、ロシアと対立したことで不可能となり、結局その全額はベラルーシが受け取っている。2014年にウクライナは欧州から中国への列車を通過させる目前だったが、クーデターが起き実現しなかった。スロバキアから中国に向かうコンテナ列車を通すはずで、すでにスロバキアに待機しており、2014年3月7日にヤヌコーヴィチ大統領がキエフで式典をするはずだったのだが、政変が起きた。現在では、このスキームで、週に75本の列車がベラルーシを通過している。ヨーロッパのビジネスマンたちは内輪の話では、なぜウクライナ当局がこのようなビジネスチャンスをみすみす放棄しているのかと、あきれかえっている。もしもロシアとの対立を解決し、互恵的なシルクロードを築けば、ウクライナの収入は300億ドルにまで高まるだろう。チェルヴォネンコはこのように指摘した。
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