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 プーチン政権下のロシアは、ウクライナ危機直後は「輸入代替」に血道を上げていたが、ここ2年くらいは「輸出促進」へと重点を移している。特に、現在強調されているのが、非原料・非エネルギー輸出、サービス輸出の拡大である。

 一方、興味深いことに、最近の中国は、輸入を重視する姿勢を示し始めたらしい。これは、日本もいつか来た道であり、新興工業国というのは輸出を急拡大しあちこちで貿易摩擦を引き起こすと、少なくとも表向きは、輸入の拡大にも取り組んでいるということをアピールし始めるということではないか。中国の輸入重視の姿勢の表れとして、こちらのHPに見るように、11月5日から10日にかけて中国の上海で初めての「中国国際輸入博覧会」が開催されている。

 ロシアが輸出にまっしぐらで、中国が輸入拡大姿勢を示しているなら、理論的には、両者の利害は合致する。こちらのニュースによると、ロシアの半分以上の地域が、中国向けの輸出増を目指し、この輸入博覧会に出展しているということである。ロシア側が展示している主な商品は、食品、機械、農業テクノロジーなどだという。


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