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 こちらのサイトに、ウクライナの国家債務の問題についてのまとまった情報が出ている。上の図は、2017年現在で各国の国家債務残高の対GDP比を示したものであり、ロシア・NIS諸国は右の方に固まっている。黄色のウクライナは71.8%であり、この数字だけを見れば旧ソ連で最も重い債務を抱え、真ん中あたりに固まっている中東欧諸国と比べても高い水準だ、ということになる。しかし、管見によれば、ウクライナの債務の絶対額は、驚くほど巨額というわけではない(2018年6月現在のウクライナの国家債務残高は763億ドル、うち60%に当たる472億ドルが対外債務)。実は、2014年の政変の前までは、対GDP比は40%程度にすぎなかった。問題は、ウクライナの債務が膨らみ始めたその時に政変が起き、分母のGDPが縮小してしまい、また為替の下落で外貨建てが主流だった国家債務のGDPに対する比率が急拡大してしまったことである。債務のうち対外債務の比率が大きかったことが問題であり、しかも債権者がクセ者揃い(ヘッジファンド、ロシア政府)だったことが事態を複雑にした。下の図に見るとおり、2018~2020年は外貨建て債務返済のピークに当たっており、だからこそ今般のIMFとの新合意が必要になったというわけである。

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