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 しばらく前の話になるが、8月29日から9月9日にかけて、モスクワの見本市会場「クロックス・エクスポ」で、ロシア最大の乗用車展示会「モスクワ国際自動車サロン(MIAS)」が開催され、私もそれを見学する機会があった。MIASは、前回2016年から日系を含め主要外国メーカーが参加を見合わせるようになり、またこの場で新製品が披露されること、いわゆる「ワールドプレミア」も少なくなってしまい、だいぶ寂しいイベントに変わってしまった。

 そうした中、本年のMIASでは、ロシア地場メーカーAvtoVAZの一連の新商品に加え、ルノーのアルカナというモデルが世界で初披露され、これが今年の目玉と言われていた。上の写真が、そのアルカナを捉えたものである。しかし、こちらこちらの記事で伝えられているとおり、アルカナはロシアで開発され、ルノーのロシア現地工場で生産される予定で、なおかつ販売もまず2019年にロシアから始まるというモデルなので(その後に他の市場でも展開を見込むが)、初披露の場としてモスクワが選ばれたのも当然かなという気がする。

 ルノー側によれば、アルカナのコンポーネントの55%はオリジナルのものとなる。同社では、アルカナはセダンとクーペとクロスオーバー車の良いとこ取りだとしている。同社ではアルカナの投入により現在7.3%のロシア市場におけるシェアを10%に高めたい意向である。ルノーのモスクワ工場は現地調達比率が66%に達しており、これは在ロシアの外資系工場としては最も高いものである。


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