1年半ほど前に、「ウクライナ・エネルギー戦略の最終草案」と題するエントリーをお届けしたことがある。ウクライナが「2035年までのウクライナ・エネルギー戦略:安全保障・エネルギー効率・競争力」と題する政策文書の策定に取り組んでおり、2017年5月に最終草案が取りまとめられた、という話題であった。

 その後、本件をフォローできていなかったのだが、先日9月にウクライナで調査をした際に、同戦略はすでに正式に採択されたということを聞いた。今般調べてみたところ、こちらのサイトに見るとおり、2017年8月18日付のウクライナ政府指令第605号で採択されていたことが確認できた。備忘録を兼ね、ここに書き留めておく次第である。なお、当該のページから戦略のテキストそのものをダウンロードできるのだが、ZIPファイルを解凍して開くようになっており、ファイル名に不備があるので、それをクリックしてもウンともスンとも言わない残念な状態となっている。ファイル名を変更したら無事開けたので、ご興味のある方はお試しあれ。

 前回述べたとおり、戦略の付属文書には一連の数値目標が記されており、その中からエネルギー安全保障と関連した項目を抜き出したのが下表である。これを見れば一目瞭然のとおり、ウクライナにとってのエネルギー安全保障とは、対ロシア依存からの脱却と同義であり、対ロシア依存脱却と裏表の事柄として、EUエネルギー市場との一体化の方向性が描かれている。下表は前回作成したものなので題名に(草案)と入っているが、草案と今回の最終バージョンを比較したところ、数値目標に修正は見られなかった。

uaene

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