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 私は、ロシアの輸出促進政策のことを研究しており、今般「ロシアの非原料・非エネルギー輸出促進策」というレポートを発表したりしている。

 それで、こちらの記事で、ロシア輸出センターの総裁の発言を引用する形で、ロシアの輸出政策の最新の動向が伝えられているので、その要旨をまとめておく。記事によると、現在ロシアは一連の「ナショナルプロジェクト」の最終案を策定中で、それを8月15日までに取りまとめることになっている。その一つが、「国際協業と輸出」と題するナショナルプロジェクトである。同プロジェクトは連邦レベルの5本のプロジェクトから成り、具体的には、①鉱工業輸出、②農業・食品輸出、③サービス輸出、④貿易のロジスティクス、⑤国際協業と輸出の体系的な支援策、である。目標を達成するために、ロシア輸出センターは、産業・商業省、経済発展省、農業省、運輸省をはじめとする省庁と協力しながら、一連の措置を実施する。たとえば、貿易における行政手続き・障壁を軽減する、一例として輸出ライセンスや外貨管理に関連する過剰な必要事項を廃止することなどがある。また、2021年までに貿易参加者と国家機関の協業を組織し、ワンストップ窓口を作り、管理当局の介入を最小にする。また、ロジ・インフラを改善し、ロシア通商代表部を近代化し、ロシア製品を外国にプロモートする一体的な制度を構築し、輸出の金融・非金融の効果的な制度を作り上げる。

 以上が記事の中で総裁が述べている要旨だが、国際協調に努め、不毛な制裁合戦をやめることこそ、本当の輸出促進策ではないだろうか。


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