shinrai

 先日、Globe+に、「ワールドカップ成功の影でプーチン氏の支持率が落ちている」と題する文章を寄稿した。その中で、全ロシア世論調査センターによる、信頼する政治家としてプーチンおよびメドヴェージェフを挙げた国民の比率というグラフをお目にかけた。これは、同センターが毎日1000人のロシア国民に電話アンケートを実施し、その中で「貴方の信頼する政治家を挙げてください」ということを問い(複数回答可能)、それを週ごとに集計して発表しているものである。

 前回の寄稿の際には、7月8日の集計結果が最新だった。その後、7月15日、7月22日と、2回の集計結果が発表されたので、これをフォローアップすることにしたい。これを見ると、どうやらプーチンへの信頼度合いというのは、ひとまず下げ止まったような印象である。国民の年金改革への反発を受け、6月24日に最近では初めて40%を割り込んだわけだが(38.3%)、7月1日37.9%、7月8日37.6%、7月15日37.9%、7月22日37.7%と、その後はほぼ横這いとなっている。回復の兆しは見られないが、これ以上大きく落ち込む様子も、今のところ見て取れない。2018年に入ってからのトレンドを整理したのが、上のグラフである。


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