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 ウクライナの国外出稼ぎ労働については時々取り上げるが、こちらの記事にはちょっと新味があったので、メモしておくことにする。今般A.レヴァ社会政策相が述べたところによると、ウクライナの労働移民のうち、外国で定職に就いている者が、320万人程度に上る。また、外国で季節労働に従事する向きが、900万人いる、ということである。ウクライナ政府では労働力の国外流出を問題視しており、先日フロイスマン首相は、国内での賃金引上げや職の改善を通じて数年間で労働移民の流れに歯止めをかけたいと発言した。

 従来、ウクライナの外国出稼ぎ労働者は、300万~500万人とされることが多かったように思う。今回のように、定職に就いている者と、一時的な季節労働に従事している者を区別した数字は、あまり目にしたことがなかった。それにしても、両者を合計すると1,220万人にも上ってしまうわけで、ウクライナの労働可能人口1,800万人の相当部分が多かれ少なかれ外国に働きに出ていることになる。


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