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 ロシア極東で現地調査中であり、ウラジオストクの後はアムール州の州都ブラゴヴェシチェンスクに来ている。本日は日曜日で時間に余裕があったので、アムール川沿いを散策してみた。ご存知の方も多いと思うが、ブラゴヴェシチェンスクは対中国境の街であり、アムール川の向こうはもう中国の黒河という街である。ていうか、あまりに近いので、単に1つの街が川によって南北に分けられているだけのような印象を受ける。それで、本日川沿いを歩いていると、妙に賑やかであり、ただ単に日曜日だから人々が繰り出しているようには思えない。どうもこの日は、ブラゴヴェシチェンスク誕生の162回目の記念日だったようだ。後から調べたところ、こちらに見るように、5月27日から6月2日までお祝いが続くそうで、中でも本日5月27日がメインの祝賀行事が行われる日だったらしい。ちなみに、ブラゴヴェシチェンスク誕生からは162年だが、アムール州創設からは160周年とされており、本年1年をかけて記念イベントが続くようである。さらに、後でこちらのページで確認したところ、ロシアでは5月28日が国境警備兵の日とされており(ロシアでは様々な職業の記念日が公式的に決まっている)、本日のお祭りには、国境警備兵の日を1日早く祝うということも含まれていたようだ。しかも、どうもアムール州国境警備隊発足から100年という節目だったらしく、とにかく色んなものが重なって盛大にお祝いしていた。

 ステージではロシア民謡風の歌や踊りが披露されていたが、よく聞くと「アムールの地を開拓した我ら正教徒ロシア人」といったご当地愛国ソング的なものだった。ちなみに、パフォーマンスする演者たちの後ろに見えているのは、対岸の中国のビル群である。


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