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 報告が遅れたが、こちらこちらのサイト、こちらの記事などに見るように、ウクライナのポロシェンコ大統領は5月19日、独立国家共同体(CIS)の枠組みで締結された特定の条約のウクライナへの効力を停止することを決めた大統領令に署名した。これにより、CISから脱退するウクライナの国内手続きが完了したというのが、一般的な解釈なのだと思う。

 現に、ポロシェンコ大統領は前掲記事の中で、ルビコンを渡りEUに加入するために本日すべてのことをやった、CISのすべての機構へのウクライナの参加を停止する大統領令に署名した、もうかの地ですることはない、我々はともにヨーロッパに進むのだ、などと発言している。

 ただし、率直に言って、個人的にはよく分からないところがある。そもそも、ウクライナはCIS憲章には調印しておらず、これをもって「CISのオブザーバーにすぎない」との公式的立場をずっと以前からとっていた。最初から、自国にとって意味があると考えられるCIS枠内の一部の条約、機構にのみ参加するというスタンスだったわけである。しかし、今回の大統領令を読む限り、一部の条約のウクライナにとっての効力を停止するということであり、すべてとは言っていない。依然としてウクライナにとって有益だと判断されたら、一部のCISの枠内で結ばれた条約に留まるつもりがあるということなのだろうか。また、それは法的な観点から可能なのだろうか(たとえば、ウクライナがCISから完全脱退しながらCIS自由貿易協定に参加し続けるようなことは可能か?)。むろん、ロシアがどう出るかなど、政治力学はまた別だろうし。


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