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 当ブログでは、ロシアで開催されるサッカー・ワールドカップが、危険物を扱う工場の操業停止や、港での過度なセキュリティ強化に繋がり、経済への影響が小さくないことについてお伝えしてきた。そして、こちらの記事によれば、影響は鉄道輸送にも広がりそうである。記事によると、危険貨物を搭載した貨物列車は、W杯開催都市を迂回して走る(!)ことが要求されるそうで、近々その危険貨物のリストが公表されるとのことである。リン、アンモニア、プロパン、ブタン、液化ガス、シアン化物、ロケット燃料、その他の危険な化学物質が対象になる見通しだという。ちなみに、こうした物資はW杯とは関係なく2012年からモスクワでは鉄道輸送が禁止されており、今回はその措置を他の開催都市にも広げるという形になるらしい。輸送上、とりわけボトルネックになるのがエカテリンブルグであり、ロシアの東西の鉄道輸送はほぼこの街を経由して行われているので、これが難題になるということだ。

 それにしても、やることが徹底しているというか、何と言うか。ワールドカップのせいで、ロシアのGDPが何パーセントマイナスになるのか、誰か実証研究してほしいほどである。


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