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 先日のエントリーの続きで、UEFAの最新レポート、The European Club Footballing Landscapeから興味深いところをピックアップすると、上図は欧州主要国トップリーグの収入構造を示したものである。左から、薄紫が国内リーグの放映権料、濃い紫がUEFAからの分配金(CLおよびELに出場する報酬だろう)、紺色が試合当日の収入(入場料等)、青がスポンサー収入および商業活動、灰色がその他、となっている。私の関心国であるロシアとウクライナは、国内リーグ放映や入場料といった、ベーシックな収入をほとんど挙げられていないことが分かる。ロシアは圧倒的にスポンサーに依存しており、またウクライナはUEFAからの分配金が多い。UEFAからたくさんお金をもらっているということは、欧州カップ戦ではそこそこ善戦しているということであり、その意味では結構だが、その恩恵に与れるのはシャフタールとディナモ・キエフだけだろう。あと、ウクライナの場合は、移籍金で結構稼いでいるが、才能あるウクライナ人プレーヤーを育てて売るというよりも、シャフタールが潜在力の高いブラジル人を青田買いしてきて、ある程度したら欧州ビッグクラブに売るというパターンが確立されており、その部分が大きいと見られる。ウクライナ人プレーヤーでは、ヤルモレンコ、コノプリャンカという2枚看板を放出済みなので、もうこれといった商材は見当たらない。ところで、カザフスタンで「その他」が多いのが気になる。


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