hightech

 昨日お伝えしたロシアの「非資源・非エネルギー輸出」に関する話の続きである。すでに解説したとおり、ロシア輸出センターなどの尽力により、非資源・非エネルギー輸出を加工度および付加価値に応じて上層・中層・下層の3層に分ける分類がなされている。実は、その上層の中でも最も技術水準が高い商品については、「ハイテク製品」とカテゴライズされている。具体的には、航空機、機器、核燃料、エレクトロニクス、医薬品がそれに該当するとされている。ただし、私の調べた限りでは、ロシア輸出センターはハイテク製品の具体的な輸出額や、上層に占めるハイテク製品の比率といった具体的な数字は出していないようである。

 それで、ここからがややこしい話なのだが、ロシア連邦政府の産業・商業省も「ハイテク製品のリスト」というものを制定しており(それに関しては1年ほど前にこちらで報告した)、結論から言えば、ロシア輸出センターと産業・商業省のハイテク製品リストは異なっているようなのである。以前書いたとおり、産業・商業省のハイテク製品リストは非常に幅広いものであり、我々からすれば「これがハイテク?」と疑問を抱くような商品も含まれている。ちなみに、ロシア連邦国家統計委員会は、産業・商業省の定義にもとづいて、ハイテク製品の輸出入という統計データを発表しており、それをグラフにしたのが上図である。これも今回書いたレポートでは紙幅の関係で割愛せざるをえなかったので、ここにリサイクルする次第である。


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