リア・ノーヴォスチのこちらのページで、「いかにしてロシア極東でビジネスを構築するか」という特集が組まれている。

 2012年以降の3期目のプーチン政権は、悲願である極東地域の開発を推進する上で、「アジア太平洋との一体化をテコにし、またアジア太平洋の先進国・地域に比肩するような投資環境・魅力を構築することによって外資を含む投資を呼び込んで、経済高度化を遂げる」という路線を目指したと、私は理解している。しかし、ウクライナ危機もあり、東方へのシフトを急がなければならないという事情が生じたため、アジア・太平洋諸国に劣らない投資環境・魅力云々といった理念は後退し、結局は石油ガスや石炭など、手っ取り早く輸出できる分野に注力することを余儀なくされたと、そんなところだったのではないかと理解している。

 それで、単純にデータや指標だけをとれば、(極東を含めた)ロシアの投資環境は、もはやそれほど悪いものではない。上掲のサイトに出ている国際比較からも、そのことが言える。下ではまず、左側が企業利潤税の税率、右側が(たぶん)社会保険料の税率であり、ロシアの負担率は非常に低いことになっている。なお、諸外国の数字についての正確性は検証していないので、悪しからず。

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 ロシアと言えば許認可地獄というイメージがあるが、下に見るとおり、左の建設許可取得に要する日数、真ん中の電力に接続できるまでの日数、右の通関手続き日数など、いずれもロシアは優秀ということになっている。

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 さらに、公共料金も下に見るとおり、左の電力、真ん中の天然ガス、右の水道と、いずれもロシアが一番安い、ということになっている。

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 にもかかわらず、ロシアの投資環境が素晴らしいという世評は聞かないし、増してや極東地域のそれが良好だというイメージはない。こうした名目的なデータや指標の良好さとは異なる、微妙な問題が潜んでいるのだろう。ただ、電気代が安いことは間違いないので、仮想通貨のマイニング拠点やらAIの置き場所には適しているのかもしれない(笑)。


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