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 先日、モスクワでワールドカップの抽選会が開催された際、その華やかさ、プーチン大統領やムトコ副首相(ロシア・サッカー協会会長兼務)の晴れやかな表情を見て、「なんだか、ウクライナ危機も、ドーピング問題も、なかったかのようだな」という感想を抱いた。

 しかし、世の中、そこまで甘くはなかったようだ。広く報じられているように(差し当たりこちらをコピーさせていただくと)、国際オリンピック委員会(IOC)は5日、国家ぐるみでのドーピングが指摘されているロシアについて、来年2月に開催される平昌冬季五輪への参加を禁止すると発表した。ただしロシア選手については、「厳格な条件下」での出場を認めるとしている。ロシアによる国家ぐるみのドーピングは十数年にわたり続き、2014年に同国で開かれたソチ冬季五輪で最大規模に達したとされ、IOCはその証拠を検証した上で、今回の発表に至った。

 それで、私は以前から、2018年ワールドカップの最高責任者であり、くだんのドーピング問題でもキーパーソンと位置付けられるV.ムトコ副首相の処遇に、注目していた。こちらなどに見るように、今回IOCは、ムトコ氏がオリンピックの舞台に出席することを、終身禁止するとの決定を下したということである。なお、ムトコ氏がドーピングに直接関与していた点に関しては、たとえば1年前のこちらの記事などを参照。


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