ウクライナで毎年開催されている「ヤルタ欧州ストラテジー(YES)」という国際フォーラムがあり、3年前のクリミア併合以降はヤルタでは開催できなくなってしまったが、キエフに場所を変えてイベント自体は継続しており、本年も9月14~16日に開かれたということである。こちらのサイトによると、本年のYESに向け欧州7カ国でウクライナのEU加盟とNATO加盟に関し世論調査が行われ、その結果概要がYESの場で発表されたということである。しかし、上掲のようなふざけた動画を制作しているヒマがあったら、結果の一覧表でも淡々と示してくれた方がよほど役に立つと思うのだが、今回のリリースでは世論調査結果のほんのさわりしか発表されていない(後日発表するというようなことが書かれている)。ともあれ、リリースによれば、7ヵ国合計で、ウクライナのEU加盟賛成という意見が48%、NATO加盟賛成という意見が58%だったということである。うち、EU加盟に関して言えば、リトアニアでは68%、ポーランドでは67%が賛成、フランス、ドイツ、英国では半々、最も厳しいオランダでは賛成は27%に留まったということである。もう1ヵ国イタリアがあるのだが、それに関する言及はない。まあ要するに、欧州側のムードとして、ウクライナにはトルコ・シナリオ(NATOには入れるがEUには入れない)を歩んでもらいたいということだろうか。


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