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 古い情報の後追いになってしまったが、ロシアの通商・産業政策で見落としていた重要な動きがあったようなので、遅ればせながら取り上げることにする。

 こちらのサイトに見るように、ロシアでは2016年11月30日に大統領付属戦略発展・優先プロジェクト評議会の理事会が開催され、それを受け、同日付の政府指令により、「鉱工業における国際協業と輸出」と題する優先パイロットプロジェクトが策定されたということである。そして、その優先パイロットプロジェクトを紐解くと、非資源商品の輸出を拡大するため、4つの機械産業分野をパイロット分野に指定し、「ロシア輸出センター」が中心となって、様々な公的輸出促進策を講じていくことを盛り込んでいる。具体的には、自動車、農業機械、鉄道機器、航空機の4分野が対象になっている。そして、そうした輸出促進策の結果として、4分野の輸出が上図のように拡大していくという図式を描いている。注目されるのは、当該4分野では、ロシアを中核とした経済連合であるユーラシア経済連合への輸出割合が高いことであり、2016年の見通しでも64.2%に上り、2025年にはそれがさらに高まって85.7%に高まると想定されている。

 ただ、今回のパイロットプロジェクトに見る輸出額のデータは、私が把握しているものと異なり、どういう範囲を示しているのが、分かりづらい。たとえば、ロシアの通関統計によれば、2016年にロシアは乗用車だけで11億ドル近く輸出したことになっているが、上図では自動車産業全体で10億ドル程度にすぎず、釈然としない。


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