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 こちらの電子ジャーナルに掲載されているS.ツフロという人のレポートが、ロシアの工業企業にとって最適な為替レートはどのような水準かという問題を扱っている。ガイダル研究所が企業アンケートを行って集計した結果ということである。直近の為替が1ドル=58ルーブル程度であるところ、今回のアンケート調査によれば、工業企業にとって最適なレートは、全産業平均で、1ドル=52ルーブルだったということである。日本のような通貨安待望の大合唱という状況ではないようだ。

 産業部門別の最適レートを示したのが、上図である。ただし、残念ながら、グラフにデータラベルが添えられておらず(ロシア人のこういうところキライ)、文中で言及されているデータだけを当方で独自に付記した。冶金や化学は国内原料を主体とした輸出志向産業なので、ルーブル安になるほど取り分が大きくなるから、弱いルーブルを求めるのは当然であろう。逆に、輸入代替産業である医薬品などは、現時点では輸入原料・有効成分に依存する部分が大きいから、ルーブル高の方が好都合、ということになる。食品産業などは、輸入品による競争圧力が弱く、また欧米産食品の禁輸という追い風もあるので、多少のルーブル高は平気で、むしろ原料や設備を輸入する上で有利ということらしい。


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