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 少々風変わりな話題に接した。「モスクヴィチ」と言えば、かつてモスクワのアゼルカ工場で生産されていたソ連時代の乗用車ブランドだが、あまりの品質の悪さに、新生ロシア時代になり淘汰され消滅した。ところが、こちらの記事によると、ドイツ系のフォルクスワーゲンが、モスクヴィチ・ブランドを復活させることを決めたということである。ただし、かつての定番モデルだったAZLK-2141等を復活させるといった話ではなく、あくまでも自社開発モデルにモスクヴィチのブランドを冠するということのようだ。フォルクスワーゲンのロシア現地工場であるカルーガ工場での生産が有力視されている。生産車は低価格のセダンとなる。なお、2010年以降、モスクヴィチという商標は形式上はいったんルノーの所有となったが、その後フォルクスワーゲンが買い取った由。

 旧ソ連にあっては、「モスクヴィチ」は不具合の代名詞みたいになっていたので、わざわざ自社製品にそのブランドを冠するというフォルクスワーゲンの戦略は、なかなかに興味深い。


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