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 当ブログでは以前、「ロシアの製造業部門ごとの輸入浸透率」と題し、部門ごとの輸入代替の進捗動向を見た。それは産業部門ごとのアウトプットに着目したものだったが、別の角度から、インプットに着目することも可能である。すなわち、各産業部門が生産・販売活動を行う上で、原料、物資、半製品、ユニットなどの財をどれだけ輸入に依存しているかという観点である。そうした観点から分析を行っているのが、O.ベレジンスカヤ・A.ヴェージェフ「ロシア産業の生産の輸入依存度と戦略的輸入代替のメカニズム」『経済の諸問題』2015年、No.1(ロシア語)という論文である。この論文に掲載されているデータを若干再構成して作成したのが、上表である。2年以上前に発表された論文なので、データは2013年までと、ロシアで輸入代替政策が本格化する前の時点で止まっている。ともあれ、全体的な傾向は明確であり、ロシアでは2013年までは、生産の輸入依存度が上昇する傾向がはっきりと見て取れた。これは主として、ロシアでは過去十数年の産業発展が、自動車産業に象徴されるように、外資系企業によるロシア現地生産とともに進み、ロシアでの完成品の国産比率は高まったものの、それらの製品を輸入部品・ユニットで賄う度合いが高まってきたからだろう。実際、表にはないが(輸送機器の一部になっている)、乗用車生産における輸入依存度は、2005年の17%から、2013年の75%に急増したということである。


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