ロシア『エクスペルト』誌の2017年4月3~9日号(No.14)に、ロシアの輸出に関し様々な角度から考察した特集が掲載されている。その中に、上掲のようなグラフが掲載されている。縦棒の中の青は資源・エネルギー輸出の総額を、赤は非資源輸出の総額を示しており、折れ線は輸出に占める非資源輸出の割合を見たものである。非資源輸出の絶対額が増えているわけではないが、資源・エネルギー輸出が縮小した分、結果として非資源輸出の比率が顕著に増えているというのが、全体的な構図である。
ただし、ここで注意すべきは、「非資源輸出」の中身である。記事によれば、「非資源輸出」の品目別ベスト20は、下表のとおりであるという。以下で日本語訳を当てるが、「資源」そのものではないにせよ、金属や食料などの原料・素材系の商品が大部分であり、加工度の高い高度製品は13、15などに限られる。乗用車の輸出は増えているものの、ロシアでの現地生産は輸入部品・コンポーネントに依存する部分が大きい。
- アルミニウム
- 鉄鋼半製品
- 小麦
- 木材
- 複合肥料
- 熱間圧延鋼板
- 銅
- 白金族金属
- 窒素肥料
- 冷凍魚
- カリ肥料
- ニッケル
- ターボジェットエンジン、ガスタービン
- ひまわり油
- 核燃料集合体
- 合成ゴム
- フェロアロイ
- 銑鉄
- 乗用車
- タイヤ
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