こちらのサイトで、政治学者のアンドレイ・スズダリツェフ氏(写真)がロシア・ベラルーシ関係についてコメントしているので、要旨をまとめておく。

2015_12_25_andrey_suzdaltsev_3551 ロシアとベラルーシの対立は完全に解消したわけではない。対立は2015年末に始まり、2016年1月にガス問題をめぐって先鋭化、それが15ヵ月ほど続いた。そもそもの問題は、ベラルーシがロシアから享受する優遇、融資、ロシア市場へのアクセスが、ベラルーシが自国民を養うのに不充分なレベルだったということである。ベラルーシは、ロシア本国に劣らず、ロシアの財政によって生きており、それには安いエネルギーの供給も含まれる。ベラルーシは、自分たちはより多くを要求する権利があると考え、2016年1月から契約通りにガス代金を払うことを停止したのである。

 ロシア・ベラルーシ関係は、パラダイムが変わった。第1に、ロシア側はベラルーシに対する譲歩をやめた。ロシアはベラルーシに、法律にもとづいて契約を果たすよう求めた。第2に、ロシアは過去四半世紀、ベラルーシへの支援を前払いという形で支払ってきたが、それに対するしかるべき見返りをベラルーシから得られなかった。そこでロシアは支援水準を引き下げたが、ベラルーシ経済はカネを浪費するブラックホールのようなものであり、ベラルーシ指導部はその数倍もの支援を求めた。過去数年で様々な形により20億ドルをつぎ込んだにもかかわらず、その結果としてベラルーシに出現したのは崩壊した経済、より貧しい国民、出稼ぎの横行(3月時点で約50万人がロシアで働いている)、ベラルーシ版オリガルヒの輩出だった。こうした次第なので、今後も対立は続くが、今は一時的に収まったところである。


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