kikai

 昨日ご報告申し上げたように、ロシア政府は2013年3月18日にロシア連邦国家プログラム「対外経済活動の発展」を採択し、2014年4月15日付でそれを改定している。新旧のプログラムを見比べていて、奇妙なことに気付いた。ロシアはエネルギー・資源に偏重した輸出構造を是正し、付加価値の高い機械製品等を伸ばしていきたいという意向を有しているので、その目標値もプログラムに明記されている。ところが、上図に見るように、2013年3月の旧プログラムでは輸出に占める機械類の比率が右肩上がりで伸びていく図式が描かれていたのに、2014年4月の改定版プログラムではそれがほぼ横這いで推移するという図式に改められていたのである。

 これは私の推測だが、2014年に改定版のプログラムを発表した時点では、ロシア政府は「今後もエネルギー価格の上昇が続きそうだ」という見通しを強めていたということではないだろうか。機械輸出も増やしたいが、エネルギー輸出が価格上昇に伴って増えていくので、機械の比率は横ばいにならざるをえないと、そんな見通しだったのではないかと推測する。

 ところが、現実には2014年半ばから石油価格は下落に転じる。その結果、上図に見るように、結果的に輸出に占める機械類の比率は上昇し、現時点で新旧目標を上回って推移している。ロシアの機械類の輸出は、2013年288億ドル、2014年265億ドル、2015年254億ドル、2016年243億ドルと、むしろじり貧に近い状況なのだが、皮肉にも輸出に占めるシェアは拡大しているわけだ。


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