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 こちらの記事によると、EUは2月8日、ウクライナ制ワイヤーロープに課していたアンチダンピング(AD)関税を10日から撤廃することを発表した。このAD関税はウクライナのスタリカナト・シルル社の製品を対象に導入されていたものであり、1999年に51.8%の税率で導入され、実質的にEU市場への輸出が不可能になっていた。2016年1月に同社とウクライナ政府の尽力によりAD関税率が51.8%から10.5%に引き下げられ、これによりようやくEU市場への輸出再開が可能になっていた、という経緯がある。今回の撤廃により、EUがウクライナ産品に適用しているAD措置としては鋼管を残すのみとなり、ウクライナ政府は鋼管に対するAD適用は現状にそぐわないとして、その撤廃を求めていく構えである。

 なお、対象となっているウクライナのスタリカナト・シルル社のHPはこちら。2010年12月にオデッサのスタリカナト社とドネツィク州ハルツィシク市のシルル社が合併してスタリカナト・シルル社となった由である。


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