実は、タバコ産業は知る人ぞ知るウクライナの主要産業の一つである。タバコ産業が「成長産業」になっているという点で、世界の中でも稀有な事例かもしれない。また、ここにはJTIという日系企業(多分に多国籍企業ではあるが)の存在もあり、しかもウクライナから日本にタバコが輸出されているというデータもある(ただし、日本側とウクライナ側で統計データに齟齬が見られ、正確なところは良く分からない)。

 こちらの記事が、そのウクライナのタバコ産業・市場につき報告している。2015年にWHOが実施した国際調査によれば、ウクライナの喫煙率の高さは世界で18番目である。18歳以上の国民の30~35%程度が喫煙者とされている。ただし、以前はベスト10の常連であったのに対し、近年は喫煙率が顕著に低下している。BATによれば、ウクライナ国内市場の規模は、2012年の829億本から、2015年の702億本に縮小した。2008年から2014年にかけてのタバコの値上がり率では、ウクライナが世界のトップだった。その後さらに、物品税の引き上げが実施されている。

 ウクライナのタバコ生産を担っているのは同国に進出した多国籍企業であり、その売上高、純利の数字は表のようになっている。

tabak

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