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 これはきわめて興味深い話題だ。朝日新聞のこちらの記事によると、「IN JAPAN」という日本に設立された仲介業者を通じて、ロシア人が結構ヤフオクを利用しているというのである。以下、記事の一部を引用させていただくと、

 ヤフー・ジャパンのオークションサイト「ヤフオク!」をロシア語で利用できるようにするサイトをロシア系企業が独自に開設し、人気を集めている。ロシアから入札や配送の注文がしやすく、楽器やオーディオ、自動車部品などに、良質の中古品を求めるマニアが熱い視線を注ぐ。

 1970~80年代に生産された年代物のギターやベース約150本が所狭しと並んでいる。ヤマハなどの日本ブランドに交じり、米国のギブソンやフェンダーも見える。モスクワ中心部の建物の一室。ギター販売店のオーナー、アレクサンドル・ボルショフさん(39)は「ギターの9割はヤフオクで購入した。お気に入りは72年製フェンダーで、約48万円で買った」と話す。ヤフオクを初めて使ったのは2007年。良質の中古ギターが多く出品され、魅力的な価格で買えると驚いた。これまでヤフオクを中心に、日本から約7千本のギターを購入している。

 日本語の読めないボルショフさんがヤフオクを利用できるのは、兵庫県明石市に本社がある「インジャパン」のサイトを使っているからだ。登録会員数約16万人。1日約200件の取引があり、「ロシア語版ヤフオク」の最大手とされる。利用者はまず、インジャパンのサイトにある分類や検索機能で希望の商品を探す。例えば「楽器」を選ぶと、プログラムが自動でヤフオクの楽器関連ページをロシア語に翻訳。わずか0・3秒でインジャパンのサイトに表示する。利用者がロシア語で質問を書けば、カスタマーセンターが日本語で出品者とやりとりし、ロシア語で回答してくれる。

 それで、さすがに朝日の記事には、「IN JAPAN」のリンク先が表示されていないが、調べてみたところ、https://injapan.ru である。ここが「最大手」ということは、他にもロシア人向けのヤフオク仲介業者が複数あるということか。なるほど、世の中、こんなことになっているとは、まったく知らなかった。ロシア、ヤフオク、ウェブ、楽器と、自分の関心事項が重なったので、つい反応してしまいました。


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