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 こちらに、「イブラ、ELによる過密日程に不満」という記事が出ている。マンチェスター・ユナイテッドに所属するイブラヒモビッチが、木曜日にUEFAヨーロッパリーグの試合があることが、週末の国内リーグ戦のパフォーマンスに影響を及ぼしているとして、苦言を呈しているという話である。本来であれば、マンUほどの名門は、火曜または水曜に試合のあるUEFAチャンピオンズリーグを戦うわけだが、マンUは昨シーズンの国内リーグ戦の成績が振るわなかった結果として格の落ちるヨーロッパリーグに回っているわけで、今さらイブラが文句を言う筋合いではなかろう。

 それで、この記事で私が興味を惹かれたのは、今回マンUがゾリャー・ルハンシクとのアウェーマッチで遠いウクライナへの遠征を余儀なくされた、という部分だった。言うまでもなく、ルハンシクはドンバス紛争で武装勢力の占領下にあり、ホームタウンのルハンシク市での試合開催は不可能であり、どこで試合をやっているのだろうかと、ふと疑問に思ったのである。調べてみたところ、ゾリャーはUEFAヨーロッパリーグの試合は、オデッサ市で戦っていた。一方、思い出したが、国内リーグ戦の試合は、ザポリージャ市での開催である。ルハンシクからザポリージャまでは直線距離で319kmとまあまあ近いのに対し、オデッサとは687kmも離れており、だいぶホーム感は薄れる。恐らく、ザポリージャのスタジアムがUEFAマッチ開催標準を満たしていないため、遠隔のオデッサでの開催を余儀なくされているのだろう。ウクライナ側がこれだけ苦労しているのだから、文句言うな、イブラ。

 やはり、ヨーロッパリーグはこういう問題が色々絡んでくるので、私のような地域研究者にとっては捨てがたいところがある。せっかくなので、今般終了したヨーロッパリーグのグループステージで、ロシア・NIS諸国のクラブがどういう成績に終わったかを整理しておく(グループ2位までが決勝トーナメント進出、3位以下は敗退)。要するに、チャンピオンズリーグから回る分も含めると、今季のヨーロッパリーグの決勝トーナメントには、ロシアから3チーム(ゼニト、クラスノダル、ロストフ)、ウクライナから1チーム(シャフタール)が進出するということのようである。

ゾリャー・ルハンシク(ウクライナ)A組4位

FCアスタナ(カザフスタン):B組4位

ガバラSC(アゼルバイジャン):C組4位

ゼニト・サンクトペテルブルグ(ロシア):D組1位

シャフタール・ドネツィク(ウクライナ):H組1位

FCクラスノダル(ロシア):I組2位

カラバフFK(アゼルバイジャン):J組3位


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