DSC_0469

 この週末、10月29~30日に京都女子大学で、ロシア・東欧学会の2016年研究大会が開催された。個人的には、ロシアの分科会で「ロシアの通商・産業政策におけるユーラシア経済連合の意義」と題する報告をさせていただいたのだが、テーマがマニアックなのと、報告の完成度が低かったことから、反響は低かった。

 今回はとにかく、冒頭に設けられた共通論題「漂流する世界とプーチンのロシア」で蓮見雄さんが「世界経済の構造転換をめぐる対抗・協調とロシアの選択」という報告を行ったのが、白眉だったのではないだろうか。ロシア・東欧学会なので、「ロシアは重要」という前提になりがちであるところ(あるいは、そもそもの重要性を問うこともなく蛸壺研究に終始)、ロシアはマージナルかつ受け身だという主張を研究大会の冒頭に持ってくるというのは、なかなか斬新だったと思う。学生時代に受けた伊豆見元先生の授業で、「朝鮮半島問題を考える時の基本の一つは、朝鮮半島問題が世界的に見ればそれほど重要でないということをわきまえることだ」という話を聞いてとても印象に残ったが(自分の研究分野の重要性が相対的に低いということを認めるのは勇気の要ることだろう)、それを思い出した。

 京都女子大学のキャンパス自体はまあ普通の大学の風景だったが、周りは史跡や観光名所だらけで、知的刺激は受けそうな環境だった。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ