ロシア『ヴェードモスチ』紙のこちらの記事に出ていた図。ロシアに所在する自動車工場（外資系も含む）からの諸外国への乗用車輸出台数（2016年１～７月）を見たものだ。上から、AvtoVAZ：5,596台、フォルクスワーゲン：2,777台、ヒュンダイ：1,846台、GM-AvtoVAZ：500台、UAZ：323台、日産：291台、ルノー：195台、トヨタ：71台と並んでいる。一見すると便利な図なのだけれど、実はここにはベラルーシ、カザフスタンといったユーラシア経済連合のパートナー諸国への輸出台数が含まれていない。ロシアからの乗用車輸出の大半が、実はそれらユーラシア市場への輸出なので、この図は片手落ちも甚だしいということになる。ただ、逆に言えば、ロシアに所在する自動車メーカーにとって、もはやユーラシア市場は特別なものではなく、限りなくロシア国内市場に順ずる存在ということなのだろう。