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 ロシア・サマラ州のトリヤッチという街は、同国随一の地場自動車メーカーAvtoVAZが所在し、ロシア最大の企業城下町となっている。こちらの情報によると、そのトリヤッチに新型特区(TOR)を創設することが、正式に決まった。実はトリヤッチの郊外のAvtoVAZに隣接した区域には、在来型の経済特区がすでに創設されており、そちらの方もまあまあ投資が進んでいるわけだが、それとは別に、トリヤッチ市街を対象に新型特区を作るというのが、今回の話である。新型特区は、基本的に極東地域を対象にした枠組みなのだが、ヨーロッパ・ロシア部でも企業城下町のような経済が苦しいところには新型を認めようという議論が以前からあり、今回実際にトリヤッチにそれが適用されたということだろう。なお、トリヤッチ新型特区は、乗用車生産に特化した既存の産業構造を多角化することが目的なので、乗用車生産は新型特区の適用対象とならないということが明記されている。


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