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 昨日、「ロシア国民が友好的・非友好的と見なす国は?」と題するエントリーをお届けした。実は、ベラルーシでもほぼ同じ形式の世論調査結果があるので、これを紹介してロシアと比較してみたい。ベラルーシの民間シンクタンク「社会経済政治独立研究所」が2016年6月に全国1,512人の回答者を対象に実施した対面調査の結果であり(IISEPS News, 2016. No.2)、ベラルーシにとって友好的と思う国5ヵ国、非友好的と思う5ヵ国を回答者に挙げさせ、それを集計したものである。それぞれの上位15カ国を抜粋して上図を作成した。

 ベラルーシ国民にとっても、やはり最も友好的と考えられているのはロシアであり、いわば両国は相思相愛ということになる。ただし、ベラルーシ側ではロシアを非友好的と考えている回答者も8.7%に上る(ロシア側にはベラルーシを非友好的と考えている向きはほぼ皆無)。また、ロシアではウクライナを非友好的と考えている国民が圧倒的に多いのに対し、ベラルーシでは依然として15.7%がウクライナを友好的と見なしており、非友好的と見なす10.1%を上回っている。米欧を非友好的な存在と見る傾向にあるのは、基本的にロシアと変わらない。ベラルーシ国民は、ポーランドやバルトといった近隣諸国については友好と非友好の認識がせめぎ合っているようだ。なお、ベスト15圏外なので図にはないが、ベラルーシの回答者の3.6%が日本を友好的な国に挙げ、4.2%が日本を非友好的な国として挙げている。我々日本国民としては、ベラルーシに恨まれる覚えはないわけだが、仮説としては、第二次大戦の敵国という認識が残っていることや、中国やロシアのプロパガンダの影響、といったことが考えられるかもしれない。


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