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 ロシアの世論調査機関「レヴァダ・センター」は、ロシア国民の諸外国に関する意識を定期的に調査しているようである。最新の当該調査は2016年5月20~23日に実施され、こちらにその結果概要が掲載されている。この中で、「貴方がロシアにとって最も近い国、友人、同盟国と思う国を5つ選んでください」という設問と、逆に、「貴方がロシアにとって最も非友好的、敵対的と思う国を5つ選んでください」という設問があるので(回答の選択肢を示した設問形式)、その回答状況をチェックしておくことにする。上のグラフで、紺色で示したのが友好的と思われている国、朱色で示したのが非友好的と思われている国である。基本上位15ヵ国を抜粋してグラフ化した。

 友好国のランキングでは、やはりロシアにとっての永遠の安全パイであるベラルーシがトップ。ウクライナは、ヤヌコーヴィチ体制下の2011年には21%で3番目に高かったこともあるが、現在は2%で33位に沈んている。逆に非友好国では米国がダントツでトップ。以下、赤丸急上昇のウクライナ、これも急激に関係が険悪化したトルコ、歴史的に根深い対立関係のポーランド、といった具合に続いている。日本は、良い意味でも悪い意味でも存在感がないが、友好国として挙げた回答者と非友好国として挙げた回答者がともに5%だったというのは興味深い。


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