Holodomor_Stamp_of_Ukraine_2003

 あまり一般的な話題でなく恐縮だが、こちらに、ウクライナの「レイティング」という調査機関による、ウクライナ国民のホロドモールに関する意識調査の結果が出ている。ホロドモールとは、1932~33年のスターリン体制下のソ連で、ウクライナの農村で大規模な飢餓が発生し、膨大な犠牲者が出たことを指す。この歴史上の出来事をめぐって、ロシアとウクライナの間で歴史認識の対立も生じている。

 今回のレイティングの調査によれば(2015年10月にウクライナ全土で1,800人の回答者を対象に実施)、回答者の80%がホロドモールを「ウクライナ民族に対するジェノサイド」であると答えた。それに賛成しない向きが12%、態度を決めていない者が8%だった。ホロドモールがウクライナ民族に対するジェノサイドだと信じる向きは、2013年の66%から、2015年の80%へという具合に、趨勢的に拡大している。その見解が特に優勢なのは、地域的には、西部の98%、中部の87%などである。若い世代ほどその見解が強まる。ウクライナ語を母語とする者の間では90%が、ロシア語を母語とする者の間では60%が、その見解を支持している。ジェノサイド説の支持率は、都市では79%、農村では84%となっている。


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