こちらのサイトおよびこちらのニュースによれば、ベラルーシ政府は2015年12月23日付の政府決定で、「ベラルーシ共和国エネルギー安全保障コンセプト」を制定した。この中で注目されるのは、エネルギー輸入に占めるロシアへの依存度を、2015年の90%から、2035年までに70%まで引き下げるとされている点である。もっとも、「コンセプト」の中では、実際に「ロシア」と名指しされているわけではない。下に見る表の「3」の項目として、「燃料・エネルギー資源の輸入に占める支配的な国のシェア」と記されており、要するにこれが実質ロシアのことである。また、その下の「4」の項目には、「燃料・エネルギー資源の消費に占める支配的なエネルギー種のシェア」という項目があり、ベラルーシの場合それは具体的には天然ガスであり、これが2015年の60%から2035年には50%になるとされている。ベラルーシにおける電力の発電量は、2015年の345億kWhが2035年には438億kWhに拡大するが、現状ではゼロである原発が2035年には180億kWhになるという青写真である(その場合、発電に占める原発依存度が41%になる)。

izon

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