juoumujin

 ロシアものの書籍の発行を積極的に手掛け、とりわけ「ユーラシアブックレット」のシリーズで親しまれてきた東洋書店。とても残念なことだが、今般同社は事業を停止し、解散することになった由である。私自身、『歴史の狭間のベラルーシ』『ウクライナ・ベラルーシ・モルドバ経済図説』という2つのブックレットでお世話になっただけに、辛い気持ちだ。

 出版会社の栄枯盛衰はやむをえない面もあるが、聞くところによると、同社では現在、在庫を一斉廃棄しようとしており、今後バックオーダーには一切応じない方針とのことで、それはどうなのかな、と思ってしまう。確かに、在庫を置く倉庫代もばかにはならないのだろうが、各執筆者がそれぞれに全身全霊を尽くし作り上げた結晶を、単に廃棄物として捨てるとうのはどうか。出版会社としての、最後の矜持を見せてほしいと、個人的には思う。

 さて、本ブログでは今年の初めに、「日めくり紋章」のシリーズで、故池田正弘さんの著書『ロシア縦横無尽』のキャンペーンを敢行した(同書も東洋書店)。あれ、まだ終わったわけではなく、後日再開するつもりなんだけど、キャンペーンを張っても、東洋書店が在庫を一斉廃棄してしまったら、買おうにも買えなくなってしまう。今ならまだ流通在庫はあると思うから、もし興味のある方がいらっしゃったら、お早めに。



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