20150405kotowaza

 こんな本を買って読んでみた。船木裕著『ロシア語ことわざ60選』。ネタ探しというか、ちょっとした思惑があって。

 しかし、この本は評価が分かれるだろうな。執筆・編集方針が、かなり独特だ。だいたい、1冊の単行本で、ことわざが60選って、少なくない?という疑問が湧く。それもそのはずで、1つのことわざにつき、数ページを費やして、語っていたりするのだ。ただ、その長短は、かなりまちまちで、1ページだけのものもある。そして、さらに微妙なのがその内容で、1つのことわざにつき、ああでもない、こうでもないと、かなり多角的な考察を加えている。類似や派生の別のことわざを紹介したり、果ては日本語・英語はもちろん、フランス語・ドイツ語のことわざまで取り上げたり。ことわざから脱線して、人生訓のようなことを語り出したり、ソ連・ロシア談義に走ったりと、とにかく自由すぎるのだ。まあ、確かに読み物として面白い部分もあるし、ロシアの1つのことわざにつき解釈や用法が分かれている問題を掘り下げたりしているところはきわめて興味深い。しかし、まあ、これはちょっと奔放すぎるよなあ。

ロシア語ことわざ60選
船木 裕
東洋書店
2010-09


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ