20141025taraclia

 モルドバ南部のガガウス自治区に隣接したあたりに、タラクリア経済特区というのがあるそうだ。ところが、こちらのニュースによると、風前の灯のようである。特区は2001年に創設され、タイル工場、ワイン工場がその中核となった。両企業とも、モルドバ・ロシアの合弁で、ロシアが販売市場だった。しかし、2006年にロシアがモルドバ産ワインに対する禁輸を導入すると、ワイン工場はすぐに行き詰った。タイル工場はしばらく好調に操業を続け、400人ほどを雇用していた。ところが、ロシアの投資家が突然資金を引き揚げて、不可解な形で撤退してしまった。販売先をルーマニアに切り替えようとしたものの、上手く行かず、タイル工場も2009年に破産してしまった。タイル工場に関しては、スペイン企業が関心を示したりもしているが、買収の条件は土地も購入できることであり、それは法律で禁止されている。特区管理当局では、我々には必要なインフラがすべて整っている、モルドバ政府は特区を再生して再び雇用や税収を生み出せるように支援すべきだと訴えている。


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