アップル社のiPadを中心にロシアでも盛り上がりを見せるタブレット端末市場だが、こちらの記事によると、現在ロシアではタブレット端末の輸入に5%の関税が課せられていながら、iPadのみ無関税になっているという。

 記事によると、ロシアおよび関税同盟諸国にタブレット端末を輸入する際の関税率は5%だが、2月からアップル社のiPadのみ無関税で輸入できるようになった。連邦関税局の文書No.TF-162に、米アップル社が製造しiPadのブランドで供給されているタブレット・コンピュータは、通関申告の際に「計算機」として記載するとされており、それらを関税同盟の領域に輸入するのは無税である。2011年秋までは、輸入されるタブレットすべてが、そのように分類されていた。しかし、秋以降、iPadやその他の主要端末のようにGPSモジュールを搭載したタブレットは、遠隔操作される無線位置測定・ナビゲーション機器と分類されるようになり、それを輸入する法人には5%の関税が課せられるようになった。多くの関係者はこれを、ロシアが自国技術のGLONASSを推進するための措置と受け取った。しかし2月からは、他のタブレットが引き続き5%の関税を課せられる中で、iPadだけが無税という優遇的な取り扱いを受けることとなった。連邦関税局では今のところ本件の理由につきしかるべき説明をしていない。