20140409dylan

 忙しい合間を縫って、昨晩はZepp DiverCity Tokyoのボブ・ディランのライブへ。しかし、当方はお台場地区には行ったことがなく、東京のライブハウスというのも初めてで、アウェー感満載だ。りんかい線などというものには初めて乗るので、乗り継ぎでまごついたりして、会場に着くのが2~3分遅れてしまった。まあ、だいたいライブなどというものは10分くらいは遅れて始まるものだから(先日のストーンズに至っては30分遅れ)、よもや開演に間に合わないなどということはあるまいと思っていたのだが、何とすでにディランがステージ上に仁王立ちして歌を歌っていた。1分1秒も遅れちゃ駄目なのかよ、参ったね。Zeppはほとんどが1階の立見席だけど、当方は数少ない2階の指定席に陣取る。で、慣れない環境で、ディランの音楽についても予備知識が乏しかったのだが、その割には冒頭からパフォーマンスに引き込まれた。こりゃなかなか良いぞと思いながら聴いていたところ、2曲目の途中から、けたたましいノイズが鳴り始めた。最初は曲の効果音というか演出かとも思ったのだが、ディランらの表情が曇っていく。どうやら、機材トラブルだったらしい。これで演奏はいったん中断。最初はディランがピアノを弾いて場を持たそうとしたりもしたのだけれど、一向に回復しないので、いったん明かりがついて、メンバーも楽屋に引っこんでしまった。中断は30分くらいだっただろうか、大物かつベテランで、奇人というイメージがあるだけに、トラブルでへそを曲げてやる気をなくしちゃったりすると嫌だなあと心配したが、ステージ再開後は何事もなかったかのような集中力を発揮してくれ、コンサートは無事終了した。ただ、中断の影響で曲が削られたりしたのかというのは、分からない。

 ディランは、楽器を持たずに立って歌う曲が半分、ピアノを弾きながらの曲が半分という感じだった。時々ハーモニカを吹いたが、素人がイメージするギター演奏姿が見れなかったのがちょっと残念。正直言えば、私はディランの作品は60年代のものしか持っておらず、今回のセットリストでは知っている曲が1曲もなかったのだが、それでも圧倒されるパフォーマンスだった。正確に言うと、アンコールの最後に披露された「風に吹かれて」は当然知っている曲だが、換骨奪胎されまったく違う曲になっていた。

 昨年秋から、ポール・マッカートニー、ボズ・スキャッグス、エリック・クラプトン、ストーンズ、そしてボブ・ディランと大物外タレのコンサートが続いてきたが、昨晩でそのシリーズもおしまい。しばらくは大人しくしてるか。


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