20131127protest

 ウクライナ情勢は情報が氾濫し、現地に滞在していながら、なかなかフォローするのも億劫になってしまう。ただ、テレビのニュースなどを眺めて感じるのは、今のところ「ユーロマイダン」(ヤヌコーヴィチ政権によるEU連合協定調印棚上げに抗議する街頭活動)の規模はそれほど膨れ上がってはいない、組織立った抗議行動を主導しているのは既成野党だが(現場に行くと野党の旗が目立つ)、国民は彼らへの不信感を拭えないでいる、ということである。その一方で、学生たちが野党とは一線を画すような形で、自主的にデモ・行進・授業ボイコットなどを始めているようだ。現在のところ学生たちには組織の色が着いていないようで、彼らの集会に見られるのはウクライナ国旗とEU旗だけである。私なども、野党の集会を見ると「胡散臭!」と感じてしまうが、純粋に自分たちの国の将来を案じて立ち上がった学生たちの姿は可愛くけなげであり、応援したい気持ちになる。ヤヌコーヴィチ政権にとっても、野党の抗議行動はもはやマンネリで政権への打撃にもならないが、学生が一斉に反ヤヌコーヴィチ運動に参加するような事態になったら、悪夢だろう。現場からは以上です。


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