こちらのニュースで、ロシアにおける外国人労働移民に関する最新の動向が伝えられている。骨子をごく簡単に整理しておくと、連邦移民局のデータによれば、毎年ロシアに入国する外国人の数は、1,000万~1,200万人である。むろん、そのすべてが労働目的ではなく、就学や商用のために訪れる向きが多い。公式統計によれば、合法的に就業している外国人は200万人程度であり、それはロシアが発給している労働割り当てに見合っている。移民局によれば、ロシアに入国して適時に出国しない外国人、したがって非合法に就業している外国人労働者の数は、300万~500万人である。どのくらいの数の労働移民がロシア経済にとって必要なのかに関しては、議論が分かれるが、最近就職サイト「スーパージョブ」のA.ザハロフ社長が安い非熟練労働力の受入を全面禁止することを求める公開直訴状をプーチン大統領に送り、大きな話題となった。スーパージョブの調査によれば、ロシア人の18%は今日すでに中央アジアから労働移民との競争関係を実感しているという。なお、12月1日にロシアでは新たな法律が発効し、サービス業や小売業に従事する予定の者はロシア語能力テストの合格証を得ていないと労働許可証を取得できないことになった。2015年からはこのルールが、大企業の経営幹部といった一部の者を例外として、ロシアで働くすべての外国人に適用されることになる。

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