2014年ワールドカップ・アジア最終予選の第5戦、日本はオマーンを敵地で2:1と撃破し、ブラジルW杯出場をほぼ確実なものとした。

 まあ、勝ったのは良かったが、日本代表よりもJリーグの方に強く思い入れている私としては、色々と複雑な思いもある。日本代表チームが、海外組中心になって久しい。今回の日本代表チームには、現在J1で上位争いをしているチーム、すなわち上位5チームから、1人しか選出されていなかった。それも、広島のGK西川が第3キーパーとして選ばれているだけだから、実際にゲームに出る可能性はほぼゼロに近い。そんな具合だから、中東でW杯予選の激闘が戦われたわずか3日後の今週土曜日に、現在佳境のJリーグ第32節が開催されても、優勝争いにはあまり影響しないということになる。

 まあ、日本の主力選手が軒並み海外に流出し、日本代表とJリーグが乖離するということ自体は、別に不思議ではない。諸外国でも、そのようなケースはあると思う。しかし、もっとおかしな珍現象は、Jリーグでもっと下位のチームは、代表選手を意外と輩出しているという点。9位のFC東京から2人、10位のジュビロ磐田から2人、そして16位のガンバ大阪から2人……。特に、ガンバは現在J2降格圏に喘いでおり、一つも落とせない厳しい戦いが続く中で、昨日のオマーン戦に今野はフル出場、遠藤も90分以上プレーしている。普通に考えれば、はるばる中東から帰国して中2日の国内リーグ戦に出場するなどというのは、まず不可能だろう。降格圏のチームにこそ、代表戦の負担が重くのしかかるとは、何とも皮肉だ。ちなみに、ガンバ大阪の土曜日の対戦相手は、我が清水エスパルスである(現在5位だが、もちろん代表選手ゼロ)。


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