ロシア・ウクライナ・ベラルーシは、だいたいライフスタイルが似通っており、アルコール依存と並び喫煙率の高さも大きな問題となっている。そうした生活習慣の悪さが、特に男性の寿命が短い主因となっている。

 そうしたなか、ウクライナの喫煙問題がようやく改善に向けて動き始めたことを示唆する情報もある。こちらの記事によると、WHOが発表している15歳以上の国民の喫煙率の指標で、2006年にウクライナは45%であり、これは世界でワースト4位だった(ウクライナより悪かったのはギリシャ、ナウル、ロシア)。それが、2009年にはウクライナの喫煙率は32%まで低下し、順位も24位に改善したということである。なお、2009年のウクライナの男女別の喫煙率は、男性50%、女性13%となっている。

 ちなみに、WHOの資料を参照して確認したところ、私の関係国の2009年の指標は、ロシアが42%でワースト6位、ベラルーシが36%で36位、日本が27%で46位、などとなっている。

 ウクライナの喫煙率の低下は、数年前にタバコの物品税を大幅に引き上げるなど、政策的な努力の賜物と思われる。ウクライナでは本年5月、公共の場所での喫煙を厳しく制限する法律が採択されている。

 ただ、成人の喫煙率が下がる一方で、憂慮されるのが、未成年の喫煙者の多さである。こちらのニュースは、ウクライナの学童(小中学校生)の半分は喫煙の経験があるということを伝えている。もっとも、同じ記事で、ウクライナの学童の4分の1は違法薬物を使用した経験があるとされているのには、さらに驚くが。ちなみに、WHOの資料によれば、ウクライナにおける13~15歳の喫煙率は男子で30%、女子で22%とされている。

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