服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

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 ベラルーシと中国の合弁自動車メーカー「ベルジー」で生産が始まったという件については以前のエントリーで報告したが、11月17日にA.ルカシェンコ・ベラルーシ大統領も出席して工場の開所式が行われ、正式に量産が開始されたということである。こちらこちらの記事が伝えている。

 記事によると、合弁は2011年に設立され、2013年2月に旧工場で最初の自動車が生産された。ベルジーの出資比率は、BelAZが51.49%、中国のZhejang Jirun Automobile Co., Ltdが33.47%、ソユズアフトテフノロギーが9.01%、CITIC International Investment Limitedが6.03%となっている。2015年3月末に新工場の建設が始まった。新工場はボリソフ市とジョジノ市の中間に位置し、敷地は120ha、第1段階の設計生産能力は年産6万台となっている。

 開所式でルカシェンコ大統領は、完全サイクルの自動車工場を建設することは私の夢だった、我々の友人たちは私の願いを聞き入れこの素晴らしい工場を建てるのを助けてくれた上に、融資もしてくれた、自前の乗用車を生産するという私の夢がここに実現したのだと申し上げたい、工場が利益を出すには少なくとも年間3.5万台を販売する必要がある、そのために政府はリースや低利融資など販売促進支援を検討しているなどと発言した。


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 これは興味深い話題を見落としていた。こちらの記事などが伝えているとおり、このほどロシアの北都サンクトペテルブルグに「ロシア鉄道博物館」が開設され、10月30日にオープンした。博物館の公式HPはこちら、ノーヴォスチ通信の特設サイトはこちらになる。10月30日はロシアの鉄道が誕生してから180年目の記念日であり、180年前のこの日にペテルブルグのツァールスコエ・セーロで初の旅客列車が運行したのだとか。ロシア鉄道博物館は全ヨーロッパで最大規模を誇る鉄道博物館らしい。そのうち機会を見付けて見学してみたいものである。


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 こちらの記事によれば、ロシアがウクライナから一方的に併合したクリミアと、イタリアのトスカーナの業界関係者の間で、共同のワインブランドを創設することで合意したという。今般、V.ザハリインというクリミアのワイナリー・オーナーのもとを、L.マロニーというイタリアのワイン評論家が訪れ、その旨で合意したということである。ブランドの名称はDuosとなり、ロシア市場に販売される。マロニーがロシア産ワインに評価を与えるのは、これが始めてであるという。ロシアの消費者はワインの国際的な評価やお墨付きを重視しており、今回のトスカーナとの提携の狙いはその点にあると、ザハリインは説明している。

 対ロ制裁下で、欧州の事業者が、クリミア企業と提携したりすることは、法的・道義的に問題があるのではないかという気がするが、このケースはどうなのだろうか?


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ITC

 ベラルーシ通信社のこちらのサイトで知ったのだが、世界各国のITC発展度を比較したMeasuring the Information Society Report というものがあり、その2017年最新版でベラルーシは世界第32位に入ったということである。旧ソ連諸国の中ではエストニアの17位に次いで2番手、バルト3国を除いたCIS諸国の中ではトップであり、ベラルーシの意外な一面であろう。

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 ちなみに、レポートはこちらのサイトから無料でダウンロード可能。上位50ヵ国の部分を抜き出すと上表のようになる。日本は第10位となっており、思ったほど悪くはない。ウクライナは、ベラルーシと同じようにソフト開発のアウトソーシング先として知る人ぞ知る存在ながら、このランキングでは79位と決して上位ではない。


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panama

 1年半ほど前に、パナマ文書が世界を騒がせた時に、「日めくり紋章」でタックスヘイブン(租税回避地)のシリーズをお届けしたことがある。そして、今般「パラダイス文書」が浮上し、タックスヘイブンの問題が再び大きな注目を浴びているので、以前試みたタックスヘイブンの紋章シリーズを復刻し、ダイジェスト版でお届けすることにしたい。

 まずはパナマから。この国の場合は、一般的には租税回避というより運河で有名であり、国章も運河を中心としたデザインになっている。こちらから説明書きを引用させていただく。

 パナマの国章は、4本の旗の上に盾が重ねられ、盾の上には翼を広げた鷲と9つの星が描かれたもの。中央の盾はクオータリー(四分割)の上にフェス(中央の横帯)を乗せたもの。上部左には、白地に戦争から平和と繁栄の道を歩むことを記念した武器、上部右には赤地に鉱山業を表すスコップとハンマー、下部左には青地に南米の国章によくみられる豊かな実りを象徴する豊穣の角、下部右には白地に進歩を象徴する翼を付けた車輪が描かれている。フェスの中全体に、緑が茂り、太陽が昇るパナマ運河の風景が描かれている。周囲には4本の国旗が見られる。これは西洋紋章学からすれば異端だが、中南米の国章には好んで用いられる装飾。上部に輝く9つの五角星はパナマの9つの州を象徴している。モットー(標語を書いたリボン)は、本来の盾の下ではなく、盾の上にいる鷲(パナマの国鳥アギラ アルピア。和名はオウギワシ)が咥えている。標語はスペイン語でPro Mundi Beneficio「世界の福利のために」とある。


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 ウクライナのフロイスマン内閣の動きを見ていると、道路の整備に非常に力を入れていることがうかがえる。ちょっと根拠が疑わしい気もするが、こちらの記事によれば、ウクライナはジンバブエ、モルドバに次いで、世界で3番目に道路の状態が劣悪な国なのだという。そこでフロイスマン内閣は道路近代化を優先政策の一つに掲げ、近年中に抜本的な改善を図る構えである。2017年には国庫資金だけで120億グリブナが投じられ、これ以外に1~9月には関税収入から102億グリブナが投じられた(?)。2017年に予定されている道路改修距離は約2,000kmである。2018年には予算を倍増して4,000kmを改修する予定である。2018年からは新たな拠出枠組みである「道路基金」が始動する。ただし、ウクライナの道路状況を完全に正常化するためには、少なくとも年間500億グリブナの投資を5年間にわたって継続する必要があると、記事は伝えている。


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 ちまたではロシア革命百周年がちらほらと話題になっているが、こちらのサイトに、「ウクライナ中央銀行がウクライナ革命百周年記念100グリブナ紙幣発行へ」という見出しの記事が出ていて、「ウクライナ革命とは何ぞや?」という疑問を抱いた。ウィキペディアの解説によると、1917年~1921年に現ウクライナ領で生じた様々な動乱を、ウクライナの民族解放運動と捉えて、それをウクライナの「民族・民主革命」と見なすことが、現代のウクライナ歴史学では定着しつつあるということのようだ。

 それはともかく、記事によれば、「革命」百周年に合わせて、これから記念紙幣が順次発行されていく予定で、手始めに100グリブナ札が今年中に出るということである。ちなみに、グリブナ紙幣が初めて発行されたのも、ちょうど100年前だったという。


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 ロシアは2011年に、ウラル地方の中心都市であるエカテリンブルグで2020年に万国博覧会を開催したい旨を表明し立候補したが、2013年11月に行われた博覧会国際事務局(BIE)の投票でドバイに敗れ、開催権を逃した経緯がある。

 しかし、ロシアは2025年のエカテリンブルグ万博招致を目指して再立候補した。本年5月22日にロシア政府がエカテリンブルグを2025年の万博候補地として改めて承認。そして、こちらの記事によれば、このほど開かれたBIE総会に出席したD.マントゥロフ産業・商業相が、立候補申請を正式に提出したということである。

 エカテリンブルグ万博構想は、「変化する世界、技術革新とより良い生活 ―将来の世代のために」というテーマを掲げている。2025年には、エカテリンブルグの他に、パリ、バクー、そして日本の大阪府が立候補している。2018年のBIE総会で開催地が決定される予定。


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 こちらに、興味深い話が出ている。ワールドカップ開催都市の1つであるカリーニングラード州(バルト海に面したロシア領の飛び地)では、建設工事等で人手不足に陥っている。そこで、隣国のベラルーシから運転手や建設労働者を招き、助っ人として働いてほしいという話である。11月13日に開かれたロシア・ベラルーシ長期協力評議会の会合でミンスクを訪れたA.アリハノフ・カリーニングラード州知事が、A.ルカシェンコ・ベラルーシ大統領にその旨を表明した。

 アリハノフ知事によれば、カリーニングラード州は追加的な労働力を必要としており、他方でベラルーシには質の良い運転手たちがいる。W杯に向け、ベラルーシの労働者たちを招聘することを計画している。具体的には、癌センター、道路の建設、港湾の浚渫工事などである。ベラルーシ側もそれを支援することを約束、ルカシェンコ大統領は、我々は道路やスポーツ施設の建設の経験を共有できる、ベラルーシは鉄筋コンクリート材、セメントなどの建材を輸出できる、IT分野でも協力が可能だ、などと応じたという。


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IMF

 こちらのサイトに見るとおり、IMFは先月、World Economic Outlook の2017年10月版を発表した。その中から、ロシア・NIS諸国の主要経済指標の部分を切り取ったのが上表。私の主要関係国の2017年の成長率見通しは、ロシア1.8%、ウクライナ2.0%、ベラルーシ0.7%、モルドバ4.0%、カザフスタン3.3%となっている。それにしても、個人的に不案内だが、トルクメニスタンの経常収支はどうしてこうも大赤字なのだろうか(示されている数字は対GDP比)。


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ruuapension

 ちょっとブログのネタに困ったので、こちらのサイトに出ていた図を取り上げてみたい。先日、「ウクライナの年金改革」というエントリーをお届けしたが、今回の図解資料はロシアとウクライナの年金の基礎データを比較したものである。まあ、全体的な所得水準が、ロシアの方がずっと高いので、年金の水準も当然ロシアに軍配が上がっている。


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 11月11日にサッカー・ロシア代表とアルゼンチン代表が親善試合を戦って、アルゼンチンが1:0で勝利した。それで、迂闊にも気付くのが遅れたが、来年のワールドカップでメイン会場となるルジニキスタジアムの改修工事が今般完了し、この親善試合はそのこけら落としとなったのだ。試合が始まる前から終わった後まで、スタジアム周辺、内部、スタンドの様子を捉えた上掲のような動画があったので、お目にかける。ルジニキは、新築ではなく改修工事といっても、陸上競技場をサッカー専用スタジアムに改造する大工事だったわけだが、観客席や屋根の雰囲気などは、意外と昔の雰囲気を留めている。もちろん、レーニン像など、入り口の佇まいもだ。かくして、メイン会場は完成したわけだが、今回の試合では組織運営面で課題を残したようだ。上掲の動画にも出てくるとおり、試合終了後に、観客席のセクター別の退場というのを実施しているのだが(それ自体はロシアではよくあること)、2階席の観客がずいぶん長く待たされたということで、不満のブーイングが上がった。また、ルジニキには最寄りの地下鉄駅が2つあるのだが、そのうちの一つ、ヴォロビヨヴィ・ゴルィ駅への道がなぜか閉ざされ、皆スポルチヴナヤ駅に誘導されたということである。はけ口が多い方がいいと思うのだけれど。


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 先日、「フィッチがウクライナの格付けをB-で据え置き」というエントリーをお届けしたが、こちらの記事によれば、別の大手格付け機関であるS&Pもこのほど、ウクライナの自国通貨建ておよび外貨建て長期ソブリン債の格付けをB-で据え置くことを決めた。アウトルックは安定的。自国通貨建ておよび外貨建ての短期ソブリン債はBで、こちらも据え置き。


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 一説によれば、ワールドカップ・ロシア大会の日本代表のキャンプ候補地に、ヴォルゴグラードが浮上しているという。どうなのかねえ? 確かに、ヴォルゴグラードまたはロストフで1試合戦うことが確実なら、ヴォルゴグラードに滞在するという案に一理なくもないけど、他の会場からは確実に遠いわけだから、潰しが効かないような気もるすが。それに、平均気温なんて言っても、ロシア各地の気温が暑いか涼しいかなんて、その時になってみなけりゃ分からないわけだから、キャンプ地の選択基準としてはあまり意味がないような気がする。

 それはさておき、上掲記事の中にある、「(ヴォルゴグラードは)世界最大級の像としてギネス世界記録に認定される約57メートルのレーニン像が有名」というくだりに興味を抱いた。個人的に、ヴォルゴグラードといえば「母なる祖国像」というイメージしかなく、巨大レーニン像のことはきちんと認識していなかったからだ。調べてみると、確かにヴォルゴグラードに巨大レーニン像はあるものの、市の南部のヴォルガ・ドン運河の入り口のところに位置していることが分かった。私が数年前にヴォルゴグラードに行った時には市の中心部しか見なかったため、くだんのレーニン像も目撃し損ねたということのようだ。

 関連情報を調べていたら、上掲のような、ロシアの巨大モニュメントの高さを比較した画像が目に付いた。説明がないので分かりにくいが、左から順に、モスクワの勝利モニュメントモスクワの宇宙征服者のオベリスクモスクワのピョートル大帝像ヴォルゴグラードの母なる祖国像モスクワの労働者とコルホーズ女性像ヴォルゴグラードのレーニン像、そして最後のものはたぶんムルマンスクの大祖国戦争極地防衛者像だと思う。


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 両大戦間期のルーマニアで、1938年に10の「州」を設ける行政区画改革が行われたことがあったそうで(ルーマニア語ではȚinutであり、英語ではLandと訳されているが、仮に「州」としておく)、その一つであるトランシルバニア地方のクリシュリ州(Ținutul Crișuri)の紋章が上掲のようにヨーロッパバイソンを描いたものだったとされる。しかし、やたら痩せていて、本当にバイソンなのかという疑問もなきにしもあらず。

 ヨーロッパバイソンのネタはこれで終わり。3回しかもたなかった。


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sb

 ベラルーシの民間シンクタンク「社会経済政治独立研究所」よりニュースレター『インフォフォーカス』の2017年10月号が届き、その中のベラルーシ経済自由化に関するくだりに興味を抱いた。記事によると、ベラルーシ大統領府機関紙『ソヴィエツカヤ・ベラルシヤ』紙で、「自由化」という言葉を含む記事が掲載された回数は、過去十余年で上図のように推移しているとのことである。2001年に数字が若干高まったことがあり、これが第1の波だった。当時のルカシェンコ大統領の選挙公約を反映したものだった。第2の波は2000年代の終盤で、これはサブプライム危機、ロシアによる天然ガス値上げでベラルーシが苦境に陥ったことを受けたものだった。そして、現在が第3の波に当たっており、2017年には10月までで123本の当該記事がすでに掲載されているということである。


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ag

 ロシアの経済、貿易において、農業の重要性が高まっていることを実感する。

 こちらのサイトの情報によると、ロシア政府は、同国が「農業超大国」となる旨のプログラムを推進しようとしており、今般メドヴェージェフ首相はそれに向けた指令を関係省庁に発出したということである。

 一方、こちらのサイトこちらの記事によれば、プーチン大統領は11月8日、APECサミットを前にロシアのアジア・太平洋外交に関する論文を発表し、その中で、ロシアは同市場向けの主要な食糧供給国になりたい旨の抱負を述べた。


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 個人的に、大きな勘違いをしていたということに気付いた。以前当ブログで、「ロシア・ワールドカップで使用される公式球『クラサヴァ』」というエントリーをお届けしたことがある。しかし、実はこのクラサヴァはワールドカップではなく、コンフェデだけの公式球だったのだ。完全に、勘違いをしていた。

 そして、今般、こちらのニュースなどが伝えているように、来年のワールドカップ・ロシア大会の公式球「テルスター18」が正式に発表された。それが上掲の写真である。面倒なので、説明はこちらのサイトから拝借する。

 10日、アディダスは2018 FIFAワールドカップ ロシア大会で使用される公式試合球「TELSTAR 18(テルスター18)」を公開した。テルスターは、1970年のメキシコW杯、1974年の西ドイツW杯の公式試合球にも採用された名称で、「ワールドカップを世界中の人々がテレビで観戦出来るようになった時代のスター」という意味からネーミングされた。「サーマルボンディング製法」で縫い目のない表皮にすることで、どこを蹴っても同一の反発力を生み、より正確なパスやシュートを生み出す構造を実現。さらに、新形状の6枚均一パネルを採用し、ボールバランスと飛行安全性を両立している。加えて、ボール内部には専用のNFCタグが埋め込まれており、スマートフォンと連動させることで、様々な情報を取得することができる。TELSTAR 18は、14日の日本対ベルギーの国際親善試合で使用予定となっている。


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 ロシア南部のロストフナドヌーで新空港が建設されている件については、以前当ブログで取り上げたことがある。要約すれば、ロストフナドヌーでは、ソ連崩壊後のロシアで初めてのケースとして、新しい空港が完全に新規に建設されることになった。V.ヴェクセルベルグの「レノヴァ」系の「地域空港」が、その開発に当たっている。新空港はロストフ市からは30kmの距離にあり、年間の旅客処理能力は800万人。官民パートナー方式で建設が行われており、投資総額は372億ルーブル、うち連邦予算が180億ルーブル、9億ルーブルが州予算、183億ルーブルが民間投資となっている。2016年、新空港の名称は、プラトフ空港に決まった。空港に名前が冠せられるマトヴェイ・プラトフとは、ナポレオン戦争でドン・コサックを率いて戦ったロシア帝国の将軍、アタマン(首領)で、ノヴォチェルカッスクの街を築いたのもこの人である。

 さて、最新のこちらの記事によれば、ロシア連邦航空庁は11月8日、完成したプラトフ空港に操業許可を発行した。なお、これに先立ってはメドヴェージェフ首相がプラトフ空港の開業を許可する政府指令に署名しており、同指令は11月27日付で発効することになる。新空港の開業に伴い、2018年3月1日をもってロストフの旧空港は閉鎖される。というわけで、2018年のワールドカップでロストフを訪問する観客をさばくことになるのは、プラトフ新空港となる。


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NATO

 申し遅れたが、ブリュッセルの現地調査は11月6日に終わり、7日に無事帰国したところ。しかし、本日は調査月報の締切日なので、ブログは手抜きの日とさせていただく。ブリュッセル滞在の最終日、NATOを訪問して聞き取り調査を行った。NATO本部はブリュッセルの中心から少し外れたところにあるのだが、現在、新庁舎に移転しようとしているそうで、上掲の写真がその新しい庁舎になる。移転は少々難航しているとのことだ。それにしても、世界最強の軍事同盟の割には、あまり「強そうでない」外観である。


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 こちらの記事によれば、IMFの駐ウクライナ代表のリュングマン氏はこのほど、ウクライナでは汚職により毎年の経済成長率が約2%低下していると指摘した。キエフで開かれたフォーラムの席で述べたもの。IMFは、汚職の根絶によりウクライナの成長が加速すると見なしており、汚職対策裁判所の開設を主張している。


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 以前こちらで報告したとおり、ウクライナとEUは連合協定を結んで自由貿易関係が成立したのだが、EUはウクライナ産主要農産物・食品に対しては「関税割当」を設定し、それらの品目については一定量のみ無税で輸入する制度となっている。だが、その無税割当量があまりに少ないということで、ウクライナ側の不満が高まり、EUは協定とは別枠の独自の優遇措置として、追加的な無税枠をウクライナに与えることになった。

 それで、今日ご紹介したいのは、こちらの記事などが伝えている動きであり、モルドバも同じようにEUによる無税枠の拡大を求めているという話である。各品目につき、年間割当量をそれぞれ以下のように引き上げることを求めているという。

  • ブドウ:1万t → 2.5万t
  • プラム:1万t → 2万t
  • 小麦:7.5万t → 25万t
  • 大麦:7万t → 10万t
  • とうもろこし:13万t → 25万t
  • 砂糖:3.7万t → 5万t
  • アルコール飲料:0.25万t → 1.5万t

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 中国にWeichai Powerという老舗のディーゼルエンジン・メーカーがあるそうである。今般初めて知ったが、こちらの記事によれば、ミンスク自動車工場(MAZ)とそのWeichaiの合弁により、ミンスクのベ・中工業団地において、ディーゼルエンジンの生産が行われるということである。本件については、1年前にルカシェンコ大統領が訪中した際にMOUが結ばれていた由。工場は2.5haの敷地を擁し、工業団地の入居企業として優遇措置を受ける。2019年中にも生産が始まる見通しである。ベラルーシ国内だけでなく、CIS域内・域外市場への輸出も想定している。


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 ポーランド語なので読み方に自信がないが、ポーランド北東部に人口2万人あまりのザンブルフという街があり、その紋章が上掲のようにヨーロッパバイソンを大々的にあしらったものである。ベロヴェージ原生林にも近いエリアなので、地域のシンボル的な意味があるのかもしれない。


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 ブリュッセル市内のEU本部の近くにある欧州歴史博物館を見学。欧州石炭鉄鋼共同体を象徴する1953年産の鉄のインゴットを展示(本物かレプリカかは不明だが)。「EUROP」と刻印されており、フランス語で見られる語尾のe、ドイツ語、オランダ語、イタリア語で見られる語尾のaを省略しており、石炭鉄鋼共同体の妥協の精神を体現しているという。


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 以前、「ロシアのW杯レガシー対策」と題するエントリーをお届けしたことがある。その続報的な話題として、こちらの記事によれば、プーチン大統領はこのほど、メドヴェージェフ首相、ボルトニコフ連保保安局長官(なぜ?)、地域首長らに対し、2018年FIFAワールドカップのレガシー有効活用に関するコンセプトを2018年3月30日までに策定するよう指示した。

 前回エントリーで報告したとおり、私の理解によれば、すでに2015年6月にレガシーコンセプトが策定されているはずなのだが、それをさらに煮詰めた新構想を追加的に策定せよとの指令なのだろうか。


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 ブリュッセルに来る行きの飛行機の中で読んだ本。明石順平(著)『アベノミクスによろしく』(2017年、インターナショナル新書)。内容は、以下のとおり。

 アベノミクスの失敗をデータで徹底検証!  「アベノミクス以降の実質GDPは、3年間で比較すると民主党政権時代の3分の1しか伸びていない」「2014年度の国内実質消費は、戦後最大の下落率を記録」「GDP算出基準改定のどさくさに紛れてGDPを異常にかさ上げ」といった知られざる事実を、政府や国際機関による公式発表データを駆使して導きだし、詳細に分析!  さらに「アベノミクスの成果」と謳われる雇用の改善がアベノミクスと無関係であること、株価の上昇が官製相場によるものであることなどもデータで明らかにする。本書はアベノミクスが空前絶後の大失敗に終わっただけではなく、日本の未来に超特大の副作用を残していることを平易な文章で暴き出す。豊富なデータにより、アベノミクスの本当の姿が今、明らかになる。

 アベノミクス、リフレ政策に関する議論は、神学論争と化しており、賛成派・反対派の議論が収斂することは永遠になさそうである。ただし、賛成派はアベノミクスにより近い将来に日本経済は大復活すると予言しているのに対し、反対派はそれには効果がなく、むしろ無軌道な金融緩和が日本経済の混迷を深め、危機的状況に至る恐れがあると主張しているわけだから、どちらが正しいかはそう遠くない将来に歴史が証明することになるのではないか。もっとも、アベノミクス推進派は、たとえそれが破綻したとしても、「財政政策が不充分だった」などと弁明し、負けを認めないだろうが。

 アベノミクスやリフレ政策に関しては関連書があまたあるが、その中でも本書は平易ながら問題点を的確に示した啓蒙書として、広く読まれるべきだろう。特に、GDP改竄に関する下りに、本書の新味がある。ただ、著者は弁護士であり、本来であれば経済学者が率先してこのような警鐘を鳴らすべきだと個人的には思うが、どうだろうか。

アベノミクスによろしく (インターナショナル新書)
明石 順平
集英社インターナショナル
2017-10-06


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 こちらの記事によれば、ディナモ・キエフの公式HPから、ロシア語ページが削除されたということである。ウクライナ語および英語だけとなった。確かに、閲覧してみると、そうなっている。ディナモ・キエフのサポーターの多数派はロシア語話者だろうし、私の知る限りチャントもロシア語のはずだが。ご苦労様としか言いようがない。


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 名前は確認しそびれたが、王家も冠婚に利用するという、ブリュッセルの由緒ある教会。


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